ウタマロクリーナーと無添加せっけんはどっちがおすすめ!?洗浄力を比較
ウタマロクリーナーは家中どこでも使えて、洗浄力も申し分ないので、とても便利な洗剤ですよね♪
そんな便利なウタマロクリーナーですが、床を吹いた後のヌルヌルやベタベタが気になることも事実です。
今回はウタマロクリーナー(合成洗剤)と比較的ヌメヌメ感を抑えることができるシャボンの泡(水石けん)を比較した記事です!
2つの洗剤の比較実験をじっくりと動画で見たい場合は、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画へどうぞ!
比較実験の結果や結論だけ知りたい人はこちらの記事からどうぞ♪
目次で読みたい場所まで飛べますよ!
ウタマロクリーナーの特徴
まずはウタマロクリーナー(合成洗剤)の成分から見ていきましょう♪
- 液性…中性
- 界面活性剤(5%アルキルベタイン)
- 水軟化剤
- 安定化剤
2つ目の界面活性剤が、汚れを浮かして落とす作用があります!
合成洗剤のほとんどが界面活性剤を使っていますが、界面活性剤は掃除あとにヌメヌメ感が残りやすいという短所があります。
その一方で長所として、洗浄力がそこそこあるという点が挙げられます。
これは界面活性剤の種類にもよりますが、ウタマロクリーナーに使われている界面活性剤は両性界面活性剤なので、肌に優しく洗浄力もそこそこあります。
界面活性剤の種類 | 特徴 |
陰イオン界面活性剤 (アニオン界面活性剤) | 汚れを落とす作用が強い 泡立ちが良い 温度の影響を受けにくい |
陽イオン界面活性剤 (カチオン界面活性剤) | 繊維などに吸着する 静電気を抑える効果がある 殺菌性がある |
両性界面活性剤 (アンホ界面活性剤) | 肌に優しい ほかの界面活性剤と相乗効果がある 水に溶けやすい |
非イオン界面活性剤 (ノニオン界面活性剤) | 汚れを落とす作用が強い 泡立ちが少ない 温度の影響を受けやすい |
水石けんの特徴
ウタマロクリーナーのような合成洗剤は石油や天然油脂から作られるのに対し、石けんは天然油脂・脂肪酸(牛脂・パーム油・米ぬか油など)から作られます。
天然由来の成分で作られているので、もしも口に入ってしまった時も、合成洗剤より安心です♪
水石けんは、合成洗剤のような界面活性剤ではなく、石けんのアルカリ性の作用で汚れを落とします!
合成洗剤のように界面活性剤が入っていないので、掃除あとのヌメヌメもあまり気になりません。
また、水に弱く一定の水分を加えると泡立たなくなるため、水拭きをすると掃除後のヌメヌメ感をより抑えることができますよ♪
同じように、アルコールも溶剤であるアルコールの作用を使って汚れを落とすので、拭き上げた後は、サラサラになるという点が特徴です!
アルコールも水石けんも、合成洗剤よりは洗浄力は劣りますが、汚れの性質に合わせて、使う洗剤を選ぶことが大切です。
比較実験①:水で薄めた時の洗浄力
1つ目の実験では、ウタマロクリーナー(合成洗剤)やシャボンの泡(水石けん)を水で薄めたときの泡立ち加減で洗浄力を確かめていきます。
石けんや洗剤において、汚れを落とす上で、洗剤の泡立ちは重要です!
石けんや洗剤が、汚れに対して洗浄力を発揮するためにはある程度の濃度が必要で、その濃度のことを「臨界ミセル濃度」といいます。
この「臨界ミセル濃度」を下回ると、石けんや洗剤は汚れを捕まえる力を失います(失活する/界面活性作用を失う)
石けんや洗剤は、一般に「臨界ミセル濃度」を超えてくると泡立つので、汚れを落とせる濃度であるか、そうでないかという指標として泡立ちが重要になります。
ここからはシャボンの泡(水石けん)と洗剤の泡立ち実験についてご紹介します!
- コップに5gのウタマロクリーナー(合成洗剤)・シャボンの泡(水石けん)をそれぞれ入れる
- コップと洗剤・石けんを含めて100gになるように水を加える
- かき混ぜて泡立ちを調べる
- 更に水を加えて、泡立つか調べる
より多くの水を加えても泡立っていた方が洗浄力が強いことになります。
実験の結果、ウタマロクリーナー(合成洗剤)の方が洗浄力が強いことが分かりました!
シャボンの泡(水石けん)はある程度、水を加えた時点で泡立たなくなってしまいました…!
一方で、ウタマロクリーナー(合成洗剤)はコップいっぱいの水を加えても泡立ちが確認できますね♪
洗浄力に関しては、ウタマロクリーナー(合成洗剤)が圧勝のようです。
比較実験②:pHが下がった時の洗浄力
事前に測定したpHは、ウタマロクリーナー(合成洗剤)がpH6.8、シャボンの泡(水石けん)がpH10.9でした!
2つ目の比較実験として、クエン酸を加えて、pHを強制的に下げて泡立ち実験を行いました!
洗剤や石けんは通常、適切なpHではないと洗浄力が落ちます。
つまり、より低いpHでも泡立っていた方が洗浄力が強いことになります♪
- コップに5gのウタマロクリーナー(合成洗剤)・シャボンの泡(水石けん)をそれぞれ入れる
- コップと洗剤・石けんを含めて100gになるように水を加える
- 作った洗剤水にクエン酸水を入れる
- かき混ぜて泡立ちを調べる
- 更にクエン酸水を加えて、泡立つか調べる
シャボンの泡(石けん水)がpH4.6になったところで、泡立たなくなりました…!
一方でウタマロクリーナー(合成洗剤)はpH2.8でも泡立っていました♪
この結果から、洗浄力はウタマロクリーナーの方が良いことが分かりますが、その分デメリットもあります!
拭き掃除をした後にウタマロクリーナー(合成洗剤)が残っていた場合、肌に付着してダメージを与える場合もあります。
その一方で、シャボンの泡(水石けん)はアルカリの力で汚れを落とすので、拭き掃除をした後に石けんが残ってしまったとしても、弱酸性の皮脂に中和され、肌への影響が最小限になります!
とくに小さなお子さんやペットがいるご家庭ではシャボンの泡(水石けん)の方が安心ですね♪
比較実験③:水の硬度が上がった時の洗浄力
水の硬度が高ければ高いほど硬水、低ければ低いほど軟水ということになります。
硬度とは、水に含まれるマグネシウムやカルシウムといった金属イオンがどれくらい入っているか指します。
この金属イオンは、石けんや合成洗剤にある汚れを落とす働きを妨げます…!
そのため、硬水であれば洗剤の洗浄力が落ちるので、より多くの硬水を加えても泡立っていた洗剤の方が洗浄力が高いことになります♪
- コップに10gのウタマロクリーナー(合成洗剤)・シャボンの泡(水石けん)をそれぞれ入れる
- コップと洗剤・石けんを含めて100gになるように水を加える
- 作った洗剤水に硬水(コントレックス)を少しずつ追加する
- かき混ぜて泡立ちを調べる
- 洗剤水が泡立たなくなるまで硬水を追加して、泡立ちを調べる
硬水(コントレックス)を30g入れた時点で、シャボンの泡(石けん水)は泡立たなくなり、洗浄力がなくなっていることが分かります。
その一方で、ウタマロクリーナー(合成洗剤)は100gの硬水を追加しても泡立っている状態!
比較実験③からウタマロクリーナー(合成洗剤)の方が硬度に強く、洗浄力が高いということが分かりますね♪
ちなみに日本は軟水の国ですが、一部地域(千葉・埼玉・福岡)では水道水が硬水の場合があります!
肌の弱いお子さんやペットがいる場合、おすすめしたいシャボンの泡(水石けん)ですが、シャボンの泡(水石けん)と相性が悪い硬水が水道から出てくる地域にお住まいの人もいると思います。
そういう場合は軟水器を、水道の大元に付けてみる方法もあります!
シャボンの泡(水石けん)を使ってみたい硬水地域の皆さんはぜひ試してみてください!
まとめ:洗浄力だけを考えるならウタマロクリーナーがおすすめだけど…
3つの実験から、シャボンの泡(水石けん)よりもウタマロクリーナー(合成洗剤)の方が、洗浄力が強いということがわかりましたね♪
ただし、洗浄力が強いということは、洗剤残りなどのリスクが高いということです。
ウタマロクリーナー(合成洗剤)とシャボンの泡(水石けん)の特徴をそれぞれまとめたので、洗剤選びの参考にしてみてください!
- 中性の合成洗剤
- 両性界面活性剤が入っていて、肌に優しく洗浄力もそこそこ
- 水に薄めても高い洗浄力を保つが、その一方で床拭き後にヌルヌルやべたつきが残る
- 硬度に強く、水道水が硬水の地域(千葉・埼玉・福岡)では特におすすめ
- 水のpHが酸性に傾いても洗浄力を発揮する(皮脂汚れ等に強い)
- アルカリの力を利用して、汚れを落とす
- 水のpHが酸性に傾いた場合は場合は洗浄力がなくなる
- 水で薄めると洗浄力がなくなる
- 硬度に弱く、水道から硬水が出る一部地域(千葉・埼玉・福岡)では軟水器を取り付ける必要がある
- 水に弱いので、水拭きをすれば、水石けんで拭いた後の洗剤のこりのリスクが低くなる(ヌルヌル感が残らない)
一見するとシャボンの泡(水石けん)の方がデメリットが多いように見えますが、拭き掃除に関してはそのデメリットがメリットになります!
小さいお子さんやペットがいて「床に洗剤の成分が残るのが気になる」というご家庭には水石けんがおすすめですよ♪
一方で、子どももある程度大きくなってペットも飼っていないというご家庭は、口に残った洗剤が入る心配もないので、ある程度、洗浄力のあるウタマロクリーナーがおすすめです♪