取扱説明書NGでも大丈夫!? 酸素系漂白剤で洗濯槽掃除をしてみました

60秒で読める!AI記事要約
酸素系漂白剤を使用した洗濯槽掃除は、いくつかのポイントを押さえることで効果的に洗浄できます。
パナソニック製の縦型洗濯機の取扱説明書では酸素系漂白剤の使用が推奨されていませんが、過炭酸ナトリウム単体であれば問題なく使用できます。
手順としてはまず洗濯槽にバケツでお湯をためます。
水温が低いと酸素系漂白剤の効果が減少するため、35度以上のお湯にすることが重要です。
さらに洗浄力を強化するため、「ホワイトオキシパレード」という補助剤を使用しました。
この補助剤を酸素系漂白剤の約10%の量だけ加えることで、汚れをより効果的に除去できます。
これらを投入後、槽洗浄モードにし、6時間ほど放置します。
この放置時間に漂白剤が汚れを分解してくれるため、時間をかけることがポイントです。
酸素系漂白剤は塩素系よりもにおいが少なく、素材への負担が少なく扱いやすいのも特徴です。
加えてお湯や洗浄補助剤を使うことで、初心者でも効果的な掃除が可能になります。
以上の方法を活用することで、酸素系漂白剤でも安全に、そして効率的に洗濯槽の掃除を行えます。

こんにちは!のぞみです。
洗濯槽洗浄剤には塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の2種類があり、洗浄力の高さなら断然塩素系漂白剤!
ですが酸素系漂白剤も使い方を工夫すれば、しっかり汚れを落とすことができるんです。
そこで今回は自作の酸素系漂白剤で、洗浄力を最大限に引き出すためのポイントをお話ししながら洗濯槽掃除をしていきますよ〜!
ちなみに今回参考にしたのは、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画です!
取扱説明書をチェック
今回お掃除していく洗濯機は約2ヶ月前に洗濯槽掃除をしました。
そこまで汚れていないかとは思いますが、お手入れのやり方を取扱説明書で見ていきましょう。
我が家で使っている洗濯機はパナソニック製縦型洗濯機なのですが、洗濯槽のお手入れ方法の「お願い」のところをみてみると「酸素系漂白剤や台所用塩素系漂白剤、市販の界面活性剤入りの洗濯槽クリーナーは使用NG ※純正洗濯槽クリーナーか白物衣類用の塩素系漂白剤は使用可」と書かれています。
酸素系漂白剤は使用できないとありますが……お店に売られている洗濯槽クリーナーは塩素系漂白剤か酸素系漂白剤のどちらかですよね。
その片方が使用できないとなると、なかなか困ってしまいます。
ですがわたしはこの縦型洗濯機によく酸素系漂白剤を使ってお手入れしています。
なので今回も酸素系漂白剤を使っていきますね!
さらに取扱説明書をみていきましょう。
今回は黒カビやニオイが発生してしまったときの槽洗浄コースを使っていきます。
あくまで塩素系漂白剤を使う前提のコースではありますが、なにか不具合が起きることがないのか?もぜひ参考にしてみてくださいね。
洗濯槽掃除に使うアイテムの紹介
つぎは今回の洗濯槽掃除につかう洗剤などのアイテムをご紹介していきます。
メインの酸素系漂白剤は、会社の原料倉庫に過炭酸ナトリウムがあったので300グラム使っていこうと思います。
ちなみに洗濯機は10キロタイプのものです。
酸素系漂白剤は水よりも40~50度のお湯をつかうほうがよく汚れを落としてくれます。
ですが洗濯機にお湯をためるのはなかなか大変ですよね。
なので酸素系漂白剤の洗浄力をサポートするために、洗浄補助剤の「ホワイトオキシパレ-ド」も一緒に使います。
洗浄補助剤はプロの清掃業者さんもよく使うアイテムで、お湯が使えないときもしっかり酸素系漂白剤の効き目をアップしてくれます!
洗濯槽洗浄をしてみました
それでは実際に洗濯槽掃除をしていきます。
バケツのお湯と洗剤を足す
6時間の槽洗浄モードをオンにしてしばらくすると、フタが開けられるようになります。
水も少し出てくるのですが、このタイミングで水温を測ってみると……なんとたったの17.5度しかありません!
こんなに水の温度が低いと、酸素系漂白剤はしっかり働いてくれないんですよね。
なので今回は、バケツにお湯をためて水温も上げてみたいと思います。
外からお湯をたしても洗濯機から水は出続けてしまわないか気になるところではありますが……。
バケツ1杯分のお湯を足したら、さらに過炭酸ナトリウムを300グラム、パラパラと入れます。
つぎに洗浄補助剤の「ホワイトオキシパレード」を入れていきます。洗浄補助剤は過炭酸ナトリウムの投入量に対して1~10%入れるのが目安となるのですが、今回は多めに10%入れますね!
酸素系漂白剤が300グラムだったので、「ホワイトオキシパレード」は30グラム入れましょう。
まだ水温が低いので、バケツのお湯を1杯、2杯と足していきます。
洗浄補助剤の「ホワイトオキシパレード」を使っているとはいっても、しっかり汚れは落としてもらいたいので酸素系漂白剤を使うなら最低でも35度くらいにはなってほしいですね。
バケツ3杯ほど出したら、水温が37度まで上がりました。
洗濯槽に自動で追加される水も自動で止まったので、おそらく槽の中にある水の量で止まってくれるのかと思います。
今回は自動で出てくる水と、バケツで足したお湯で洗濯槽洗浄をしていきましょう!
洗濯機のフタをすると、酸素系漂白剤による泡だけでなく、洗剤の泡のようなものも見えますね。
おそらく洗濯槽に残っていた洗剤が泡立っているのかと思います。
槽洗浄モードにして6時間放置
あとはこのまま槽洗浄モードが終わるまで放置するだけです。
3時間たったときの洗濯機をみてみると……ぐるぐると回っているのでわかりにくいかもしれませんが、洗浄液が黒っぽくなっていますね。
酸素系漂白剤を使うとわかめのようにピロピロとした黒カビがはがれてくることがありますが、いまのところピロピロ汚れが出てきていなさそうですね。
残り5分まで来ると、乾燥の行程に移りました。
槽洗浄コースは自動ですすぎ・乾燥までやってくれるのでお手軽ですね!
途中でフタをあけて汚れの落ち具合を見たり、取れた汚れを回収できないのはデメリットではありますが、全部お任せでお掃除したいときには助かります。
もし黒カビがピロピロと出てくるくらい汚れがひどいのであれば、お掃除が終わったあと追加で手動槽洗浄モードにしてもいいかもしれません。
6時間の槽洗浄モードが終わり、自動で洗濯機が止まりました。
うっかり忘れてしまったのですが……糸くずフィルターをつけたまま洗ってしまいました。
わたしは糸くずフィルターはいつもキレイに掃除しているので、はじめはそこまで汚れていなかったと思います。
いま黒い汚れがついていますが、今回の洗濯槽掃除で付いてしまったもの、と考えていいと思います!
糸くずフィルターはあとでしっかり洗っておきますね。
どうして酸素系漂白剤が使えないのか?
界面活性剤による泡であふれてしまうから
なぜパナソニック製の縦型洗濯機は酸素系漂白剤が使用NGなのかは、おそらく界面活性剤が含まれているからかと思います。
取扱説明書には「酸素系漂白剤や台所用塩素系漂白剤、市販の界面活性剤入りの洗濯槽クリーナーは使用NG ※純正洗濯槽クリーナーか白物衣類用の塩素系漂白剤は使用可」とありましたね。
使用できないものに「市販の界面活性剤入りの」と書かれていますし、「台所用塩素系漂白剤」にも界面活性剤が含まれます。
一方で使用可と書かれている「白物衣類用の塩素系漂白剤」には界面活性剤は含まれていません。
洗濯機メーカーさんとしては、界面活性剤が入っている洗剤で洗濯槽掃除をして、泡があふれ出てきてしまうのを危惧しているのかと思います。
ただ……「酸素系漂白剤」には界面活性剤が入っているものもありますが、入っていないものもあります。
たとえば「過炭酸ナトリウム」の単体であれば界面活性剤は入っていないので、しゅわしゅわとした酸素の泡は出てきますが、界面活性剤のもこもことした泡は出てきません。
なので洗濯槽掃除の最中に、もこもこ泡であふれてしまう!なんてことはないと思います。
途中でピロピロ汚れを回収できないから?
酸素系漂白剤をつかった洗濯槽クリーナーは、塩素系漂白剤をつかった洗濯槽クリーナーとは違い、落ちた汚れがピロピロと浮いてきてしまいます。
なのて途中でピロピロ汚れを回収する手間があるのですが、今回使っているパナソニック製の縦型洗濯機は洗浄モードが終わるまでフタがあきません。
汚れがひどいとピロピロ汚れが残ったままになってしまうので、酸素系漂白剤は使えない、となっているのかもしれませんね。
酸素の泡で圧がかかるから?
また酸素系漂白剤がパナソニック製の縦型洗濯機で使えない理由に、酸素の泡による圧力の可能性もあるかな?と考えました。
酸素系漂白剤は、お湯に溶けるとしゅわしゅわとした酸素の泡が出てきます。
密閉されたところで使っていると、どんどん膨らんできてしまうんですよね。
ただ……我が家のパナソニック製の縦型洗濯機は、横に隙間があるので完全に密閉されることはありません。
なので酸素の泡によって圧がかかってしまうから使用NG、としている可能性は低いかなと思います。
酸素系漂白剤で洗濯槽が傷むから?
取扱説明書に酸素系漂白剤は使用NGと書かれていると「もしかして酸素系漂白剤は洗濯槽を傷めてしまうのでは?」と考える方がいらっしゃるかもしれません。
ですが酸素系漂白剤は塩素系漂白剤よりも洗浄力や刺激はマイルドです。
塩素系漂白剤が使用可能なのであれば、酸素系漂白剤で傷んでしまうということは考えにくいですね。
酸素系漂白剤の「酸素の泡」とは?
今回は過炭酸ナトリウムを使いましたが、実は過炭酸ナトリウムにもいくつか種類があります。
違いは粒がコーティングされているかいないか!
粒がコーティングされている過炭酸ナトリウムは溶けるスピードが遅く、お湯にまぜてからゆっくりじっくり汚れにアプローチしてくれます。
一方で粒がコーティングされていない過炭酸ナトリウムは溶けるスピードが早く、お湯にまぜてからすぐに汚れにアプローチしてくれます。
今回は使っていきませんでしたが、酸素系漂白剤の「酸素の泡(あぶく)」は2種類の過炭酸ナトリウムがちょうどいい割合で配合されています。
商品のパッケージにも「2つの過炭酸ナトリウムが汚れに絶え間なく酸素の泡をアプローチ!」と書かれています。
なのでお掃除をはじめてすぐから、何時間後までずっと酸素のはたらきが続いてくれる、というわけなんですね。
今回やっていった洗濯槽洗浄もですが、何時間とつけ置きしておく必要があるときははじめから最後までしっかり酸素がはたらいてくれる必要があります。
なので「酸素の泡(あぶく)」のような洗剤を使えば、より効率よく洗濯槽洗浄ができるはずですよ~!
今回の洗濯槽掃除のポイント
ここまで過炭酸ナトリウムを使って洗濯槽洗浄をやってみました。
最後に今回の洗濯槽掃除のポイントをお話していきます。
お湯で洗濯槽の水温を上げる
酸素系漂白剤をつかった洗濯槽掃除のポイント、1つ目はお湯を使うことです。
洗濯槽の自動洗浄モードを使うと冷たい水が出てきます。
ですが酸素系漂白剤は水よりも40~50度のお湯を使ったほうがしっかり汚れにはたらきかけてくれるんですよね。
なので今回はバケツで熱めのお湯を何杯か入れて、水温を35度まで上げていきました。
手間はかかりますが、汚れ落ちがグンとよくなるのでぜひ試してみてくださいね。
洗浄補助剤を使う
酸素系漂白剤をつかった洗濯槽掃除のポイント、2つ目は洗浄補助剤を使うことです。
今回は「ホワイトオキシパレード」を酸素系漂白剤の10%の量入れていきました。
洗浄補助剤はプロの清掃業者さんも使うアイテムで、どうしても水しか使えないときでも、酸素系漂白剤の洗浄力をアップしてくれます。
洗濯槽掃除だけでなく、酸素系漂白剤を使うときなら何かと使えるので、1つあると便利ですよ~!
酸素系漂白剤を使うのは自己責任
今回は酸素系漂白剤を使った洗濯槽掃除をしていきましたが、はじめに取扱説明書でみたとおり基本は使用NGな洗剤となっています。
なので試すときは自己責任でお願いしますね!
とはいっても、推奨されている塩素系漂白剤よりも素材への負担は小さいのですが……。
もしかするとNGとなっているのは、洗濯槽から出てくるのは水だから洗浄力がマイルドだからだとか、途中でフタを開けられないから落ちた汚れが衣類に戻ってしまうとか、洗濯機の仕様のせいなのかも知れませんね。
キッチンハイターでも洗濯槽掃除ができる!?
ちなみにわたしはこれまでいろんな洗剤で、洗濯槽掃除をしてきました。
最近は「キッチンハイター」でやりました!
もちろん取扱説明書でもキッチン用の塩素系漂白剤を使うのはNGとなっていましたから、こちらも試すときは自己責任です。
たとえばこちらの動画では、茂木さんが汚れ予防目的で「キッチンハイター」を使った洗濯槽洗浄のやり方をご紹介してくれています。
またこちらの動画では、「キッチンハイター」と衣料用塩素系漂白剤の「ハイター」を使っています。
気になるかたはぜひチェックしてみてくださいね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は酸素系漂白剤を使って洗濯槽洗浄をしていきました。
より汚れ落ちをアップさせるための裏技についてもお話していったので、ぜひ参考にしてもらえたらなと思います。
また、YouTubeチャンネル「のぞみのお掃除講座」では、お掃除にまつわるいろんな情報をお届けしています。
こちらの動画もみてもらえると嬉しいです!
さらに自分にあったお掃除法を見つけたいという方は、「汚れ落とし研究家 茂木和哉のラクラク掃除術」を読んでみてくださいね。
茂木さんがお掃除ノウハウを、わかりやすくまとめてくれていますよ~!
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。
またお会いしましょう~♪