【浴場施設関係者必見!】浴場のイヤな塩素臭を激減させる裏技!
こんにちは!茂木和哉です。
浴場施設の関係者の皆さん、せっかくいい雰囲気の浴場でも、塩素のイヤな臭いがきつめに漂っているのではお客様中には、とちょっと残念に感じてしまう方もいると思いますよね?
「それはわかるけど、でもお湯を循環しているからには、必ず塩素を入れなければならないと決まりがあるししょうがないんだよね…」
あれ、そんな事思ってませんか?
確かに塩素を入れるルールはありますし、塩素濃度も決まりがあるので臭いを少なくするためにほんの少し入れるなんてできません。
ちゃんと範囲内に収まるように塩素管理していかなかればならないですしね。
でも、塩素臭が結構きついのに何も対策しないでいると、お客様からクレームが入ったり、ネットに「塩素の臭いがきつかった…」なんてレビューされてしまうかもしれませんよ。
キツイ塩素臭の原因は実はお風呂の汚れ!
実は、塩素特有のあの臭いの原因は、塩素濃度の問題ではないんです。
塩素が尿や汗のアンモニアと反応しつくられるクロラミンが原因なんです。
なので、利用者が多い時ほど、浴槽水を長く使えば使うほど、配管洗浄をせずにいればいるほど、あの塩素臭が強くなるわけです。
だから、塩素臭を抑えるためにはクロラミンをあまり発生させないような対策が必要です。
必ず必要な対策は、年に一回の配管洗浄ですが、その他にも浴槽水をできるだけこまめに交換するのが効果的です。
しかし、水道代が高くつく問題や、あまり温泉が湧き出ない施設では、こまめに交換したくてもなかなかできることではありませんよね。
塩素臭対策に効果絶大な「スーパークロリネーション」とは?
そんな場合にオススメなのが「スーパークロリネーション」です!
スーパークロリネーションとは、残留塩素を高くして2~3時間循環し塩素臭の原因となるアンモニアを分解する方法です。
ちなみにこの方法では、レジオネラ菌の温床であるバイオフィルムを完全に除去することは難しいの年に1回の本格的な配管洗浄には最適ではありません。
では、使用方法を詳しく説明していきます。
まず初めに使用する薬剤ですが、
・次亜塩素酸ナトリウム
・次亜塩素酸カルシウム
・トリクロロイソシアヌル酸
・ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム
など塩素系酸化剤です。
中でも私がオススメなのがジクロロイソシアヌル酸ナトリウムです。
その理由は、中性だからです。
アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウムや酸性のトリクロロイソシアヌル酸を投入したのでは、浴槽水のpHが動いてしまうのですが、中性ならその心配がほとんどありません。
温泉では、pHが動いてしまうとよくない場合もありますからね。
中性タイプには、他に次亜塩素酸カルシウムという塩素剤もあるのですが、カルシウムのカスが残る点や、塩素濃度が飛びやすい点などジクロロイソシアヌル酸ナトリウムと比べると使いやすいものではありません。
ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは、完全に解けますし塩素濃度も安定しますからね。
スーパークロリネーションのやり方
次に投入のタイミングと投入場所ですが、浴槽水を入れ替えるタイミングか、営業が終わった後がいいとお思います。
基本的には浴槽に直接投入します。
できれば浴槽内のろ過装置吸い込み口近くに投入して下さい。
そして、残留塩素濃度は5~10㎎/Lに合わせます。
塩素濃度測定ですが、10㎎/Lまで測定できる塩素測定器が無くても浴槽水を水道水で10倍にして0.5~1㎎/Lに合わせれば、皆さんがお持ちの一般的な2㎎/Lまでしか測定できない測定器でも大丈夫ですよね。
濃度は大よそで構いませんからね。
循環時間は長ければ長いほど効果的です。
できれば2~3時間は欲しいところですが、あまり時間が取れない場合は1時間以上でも大丈夫です。
ただし、残留塩素濃度が飛んでしまっていては長く循環しても意味がありませんので、最初のうちはこまめに濃度測定した方がいいです。塩素の減り方が見えてくるまでは。
ちなみに塩素の飛び方は、
・浴槽水の汚れ具合
・浴槽水の温度
・塩素剤の種類
などで大きく変わります。
営業が終わってから行う場合は、営業開始までに塩素濃度を通常の濃度までもっていかないといけませんが。
もし営業開始まで塩素濃度が落ちてくれない場合は、亜硫酸酸ソーダやチオ硫酸ソーダを適量いれて
調整的に塩素濃度を下げる方法もあります。
と言う事で、もし塩素臭が気になっているようなら参考にしてみてください。
「でもジクロロイソシアヌル酸ナトリウムはどこで買えるの?」
と思われ方、安心してください。
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