【プロ必見!】塩素系漂白剤やカビ取り剤は生鮮食品と同じ感覚で扱うべし!?【次亜塩素酸ナトリウム】
こんにちは!茂木和哉(@motegikazuya)です。
清掃業者の皆さん、公衆浴場業の皆さんなら、次亜塩素酸ナトリウムが主成分の洗浄剤はお使いですか?
例えば、
・塩素系カビ取り剤
・塩素系漂白剤
・ハイプ洗浄剤
などです。
プロの皆さんでしたら、お持ちの洗剤レパートリーに必ず1つは入っているのではないでしょうか?
実はその次亜塩素酸ナトリウムが主成分の洗浄剤は、使わずに保管しているとどんどん塩素が飛んでいって効きが悪くなるってことを知ってましたか?
知らない方もいるかと思いますので、今回詳しくお伝えしたいと思います!
私が塩素剤に詳しい理由
洗剤を作るためには様々な原料を使います。
例えば、界面活性剤やアルカリ剤、キレート剤などあるのですが、それなりに原料の知識がないと洗剤を作ることができません。
塩素剤も原料の1つですが、私が原料の中で一番詳しかったのが塩素剤なんです。
ちなみに界面活性剤は、長いカタカナの成分名がなかなか覚えられず苦手です(笑)
なぜ、塩素剤が詳しくなったのかというと、若いことずっと塩素剤を取り扱ってきたからなんです。
私が20代の頃、長い間業務用洗剤の販売会社に勤めていたのですが、その会社の本業は化学工業薬品の販売でした。
取扱商品は、塩酸、硫酸、硝酸、蓚酸、苛性ソーダ、苛性カリ、メタノールなどなど、毒物劇物のオンパレードでした(笑)
中でも一番売れていたのが塩素剤なんです。
どんなところから注文が来るかというと、浄水場や下水処理場、食品工場、温泉施設などです。
特に売れたのがプールで、夏場は飛ぶように売れました。
ただ販売するだけでなく、プールのメンテナンスをやってましたので、残留塩素の濃度調整やスーパークロリネーションという塩素を高めにしてプール水をキレイにする裏技など、実際に塩素剤を使ってきました。
取り扱っているた塩素剤は、
・次亜塩素酸ナトリウム
・次亜塩素酸カルシウム
・亜塩素酸ナトリウム
・ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム
・トリクロロイソシアヌル酸
です。
なので、ほとんどの一通りの塩素剤を見てきましたし触ってきました。
塩素濃度が飛びやすい「次亜塩素酸ナトリウム」
その時代から塩素メーカーから教えてもらっていたので分かっていたのですが、次亜塩素酸ナトリウムって尋常でないくらい塩素濃度の減り方が早いんです。
厄介な事に未開封でも塩素濃度が落ちていくぐらいのレベルなんです。
製品を保管している倉庫が暑かったり、直射日光が当たるようなところに置いているとなおさら早く飛びます。
ハイターなどの次亜塩素酸ナトリウムが主成分の白物用漂白剤やキッチン用漂白剤がなぜ、青色や緑色などボトルに入っているかというと、日光によって塩素が飛ばないようにするためなんですよね。
では次亜塩素酸ナトリウムを普通に保管してて、実際にどのぐらい落ちるのか気になりますよね?
例えば、原料として流通している次亜塩素酸ナトリウム有効塩素12%品の場合だと、作ってから2か月経つと3%落ちて9%なります。
さらに4か月経つと6%に、半年経つとで3.5%ぐらいまで落ちるんです!
半年で12%あった塩素濃度が、8.5%も減って3.5%になるってすごい減り方ですよね。
そんな感じでただでさえ塩素が飛びやすい次亜塩素酸ナトリウムですが、先ほどお伝えした通り、原料の塩素濃度が12%なんです。
他にも6%品も出回ってますが、高いものでもたった12%なんです。
なので次亜塩素酸ナトリウムが主成分の製品は、必ず塩素濃度が12%未満になります。
界面活性剤やアルカリ剤、増粘剤などを混ぜますからね。
ただでさえ塩素分が薄いのに飛びやすのってキツくないですか?
家庭用の商品を使っているのでしたら小さなサイズだし、すぐに使い切れるのでそれほど心配ではありません。
心配なのは、それほど使用頻度が高くないのに大きなサイズの業務用商品を使う場合です。
清掃業の皆さんがよくやりがちなパターンですよね。
もしそのような使い方をされているのなが、割高になって小さなサイズのものを購入した方がいいです。
そしてフレッシュなうちに使ってください。
生鮮食品と同じで鮮度が命なんです。
鮮度がいいのと悪いのでは、漂白力がまるで違いますので。
それと購入する時に、もし確認がきるのならできるのなら、できるだけ鮮度の良いものを選ぶといいですよ。
スーパーで牛乳や豆腐を奥の方からとるおばさんのように(笑)
当時、次亜塩素酸ナトリウムを買ってくれていたクリーニング屋さんの店主が、わざわざ会社まで来て次亜塩素酸ナトリウムを買いに来ることがありました。
配送してあげれるのにですよ。
なぜわざわざ買いに来るのかというと、製造ロット番号を確認して在庫の中で一番新しいのを買いたくてだったんです。
まさにスーパーのおばさんですよね(笑)
でも、とても良いこだわりだと思って感心してました。
塩素濃度がほとんど飛ばない塩素剤
ここまでお読みになって、「そんなに塩素濃度が落ちるなら、もう次亜塩素酸ナトリウムは使いたくないかも…」と思われた方もいるかと思います。
でもご安心ください。
いくら長く在庫しててもほとんど飛ばない塩素剤があるんです!
その塩素剤が、「ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム」です。
ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは非常に安定性が高くて、ほんと塩素濃度が落ちないんです。
だからもし今お使いの塩素系洗浄剤の使う回数が少なくて、長く在庫を持ちがちでしたら、次の機会は、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム系に切替えてみてもいいかもしれませんよね。
でもそれが、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム系の製品ってほとんどないんです。
皆さんに使ってもらいたいけど、商品化しているところがほとんどないんです。
だから私が作りました!
それが「黒木真白」です。
ちなみに黒木真白は、顆粒タイプなのも嬉しい点なんです。
この記事でも詳しく説明しているのですが、黒木真白は塩素が飛ばないだけでなく、他にもメリット盛りだくさんです!
例えば、
・有効塩素濃度60%と高濃度
・顆粒だけで溶けやすい
・高濃度だけど塩素臭少ない
・中性だから木材にも使用可
などなど。
塩素系なのに「中性」って魅力的ですよね。
だから木部に生えた黒カビを木肌を傷めず落とすことができるんですよね。
それと高濃度がからコスパもいいんです!
最後に
いかがでしたでしょうか?
私が現場に入って掃除していた頃は、よくジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを使ってカビやヌメリ、苔を落としたりしていました。
次亜塩素酸ナトリウムのように液はねの心配がないし、コンパクトで持ち運びがラクだし当時から大好きな塩素剤でした。
だから商品化したということもありますが、よかったら皆さんもお試しください!