油汚れが良く落ちる洗剤には、必ず「アルカリ剤」が含まれている!
油汚れが良く落ちる洗剤に、必ず含まれているのが、
「アルカリ剤」と言われる成分です。
その名の通り、アルカリ性の化学物質で、
「アルカリビルダー」とも言ったりします。
そんなアルカリ剤ですが、
何のために洗剤に入れているかと言うと
油汚れや皮脂汚れの落ちがよくなるからです。
では、なぜ油汚れや皮脂汚れの落ちが良くなるのか?
そこを詳しく説明していきます。
油汚れや皮脂汚れは、酸性の汚れです。
酸性の汚れは、逆の性質のアルカリ性で中和させると
分解され、汚れが落ちやすくなります。
これを、中和作用と言います。
なので、油汚れ用洗剤や
粉末タイプの洗濯洗剤にはよく使われます。
ちなみに、液体タイプの洗濯洗剤は中性のものが
多いので、基本的には粉末タイプの方が、
液体タイプより洗浄力が高くなります。
しかし、アルカリ剤をたくさん配合したり
アルカリ度の強いアルカリ剤を配合させた洗剤は
洗浄力は高いのですが、その分刺激が強くなり、
肌を傷めたり、素材を傷めたりします。
洗浄力重視の業務用では、
そんなアルカリが非常に強い洗剤はよくあるのですが
安全性を重視する家庭用では、そのような強い洗剤はありません。
ただし、なまはげを除いてです!
なまはげは、業務用の洗浄力を誇りながら、
一般の方にもお使いいただける安全性です!
さて、アルカリ剤は、洗剤に配合しなくても
アルカリ剤そのものとしても油汚れに効果があります。
例えば
炭酸ナトリウムや重曹(重炭酸ナトリム)などです。
洗剤を使わずに、これらを使って掃除をする
いわゆる「ナチュラルクリーニング」は
安全や環境の事を気にされる方には人気ですよね。
ただ、なまはげのような油汚れ用洗剤とくらべると
洗浄力ははるかに落ちますので、これから使おうと
思っている方は、その点をご注意ください。