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石けんで掃除や洗濯をされる方へ

茂木 和哉

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石けんは、とても安全性が高い界面活性剤です。

安全性が高い理由のひとつが、
ある一定のところまで水に薄まると
界面活性剤としての働きが失われるからです。

一方、合成界面活性剤は、いくら水に薄まっても
界面活性剤の働きが失われることはありません。

なので体や頭(髪)をシャンプーやボディソープで洗う場合は
皮膚や毛に残るとかゆくなったり肌荒れしたりする場合があるので
すすぎ残りがないようしっかり流さなければなりません。

しかし、石けんの場合は、すすぎ残りがあったとしても
水で界面活性作用が失われているところまで
薄まっていれば、その心配はいらないわけです。

もし薄まり方が不十分で、界面活性剤作用が失われてない場合でも
アルカリ側でしか界面活性作用を持続できない石けんは、
弱酸性の肌に中和されて界面活性剤としての働きが失われます。

この様に石けんは
・一定のところまで水に薄まる。
・中和される。
ことで界面活性剤としての働きを失うという特性があります。

だから、この2つの特性がある石けんには、
・肌荒れしにくい。
・環境(川や湖など)に負荷をかけない。
などの大きなメリットがあるわけです。

しかし一方で、
使いやすさの点や洗浄力の点で
石けんは、合成界面活性剤に劣りがちです。

なので石けんを掃除や洗濯に使う場合は、
先にお伝えしたような、石けんの特性をよく理解して
正しい使い方をしなければいけません。

特に水で薄めて使う場合は、
薄めすぎてしまうと汚れが全く落ちなくなるので注意が必要です。

そこで!
薄めた石けん水に洗浄力があるのかどうなのかを
簡単に判別する方法を教えてます。

非常に簡単です。
作った石けん水をかき混ぜて泡立ちを確認するだけです。

泡立つならOKですが、泡立たないなら
薄めすぎですので石けんの量を増やして
泡立つところまで濃度を調整してください。

石けんで洗濯したり、拭き掃除をされる方は
ぜひ参考にしてください!

 

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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