浴場清掃に最適なバスクリーナーの条件とは?
浴場施設関係者の皆さん、日々お使いになっているバスクリーナーに不満をお持ちではありませんか?
例えば、
「泡切れが悪くてすすぎに時間がかかる…」
「洗った後でも、ヌルヌルが残ることがある…」
「洗い場の石けんカスの汚れ落ちが悪い…」
などです。
実は、例に題した3つ全てに理由があります。
なので、理由が分かれば、それに「最適」なバスクリーナーを選べば、何も苦労せずに改善できると言うことになります。
では、その理由は何なのか?
最適なバスクリーナーとはどんなもなのか?
今回は、そこのところを詳しく説明していきます!
1.泡切れが悪くてすすぎに時間がかかる。
これは、何も難しいことはありません。
お使いのバスクリーナーに使われている界面活性剤が原因です。
泡切れの悪さには、バスクリーナーに含まれている、
・界面活性剤の配合量
・界面活性剤の種類
が関係しています。
先ずは、界面活性剤の配合量ですが、これはもうお分かりだと思いますが、界面活性剤の配合量が多ければ多いほど、泡切れは悪くなります。
なので、泡切れの良いバスクリーナーを選ぶとしたら、界面活性剤の配合量が0.1%でも配合量が少ないものを選ぶ事が重要です。
ただし、同じ界面活性剤の種類に限っての話です。
界面活性剤の種類が違うと、そうとは言い切れなくなります。
なので、界面活性剤の種類が関係していると言うわけですが、
・泡切れが良い界面活性剤には、どんなものがあるのか?
・泡切れが悪い界面活性剤には、どんなものがあるのか?
ここを知る必要が出てきますよね?
でも、そこまで覚えるのは大変なので、私ができるだけシンプルに、例を挙げます。
泡切れの悪い界面活性剤
・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル
泡切れが良い界面活性剤
・アミドプロピルべダイン
・脂肪酸カリウム
こうなります。
例が4つと非常にシンプルですが、泡切れの悪い2つは、非常によくバスクリーナーによく使われるものです。
なので、どちらかというと泡切れのよいバスクリーナーを見つけるよりも、泡切れの悪い方のバスクリーナーの方が見つけやすいかもしれませんが、これだけでも結構参考になるはずです。
2.洗った後でも、ヌルヌルが残ることがある。
浴場のヌルヌルの原因は大きく分けて、
・皮脂汚れによるもの。
・バクテリアによるもの。
・浴槽水によるもの。
の3つがあります。
皮脂汚れとバクテリアが原因のヌルつきは、バスクリーナーであれば、どんなものでも落とす事ができます。
しかし、浴槽水が原因の場合、そうはいきません。
でも浴槽水と言っても条件があります。
その条件とは、浴槽水が「温泉水」の場合です。
水道水は、ヌルつきの原因にはなりませんので。
さらにもう1つ、温泉水が「アルカリ性」の場合という条件が加わります。
日本は、アルカリ性の温泉浴場が非常に多いわけですが、アルカリ性ってヌルヌルするんですよね。
温泉だからとかでなくアルカリ度が高くなればなるほどヌルヌルします。
洗剤でも、塩素系漂白剤や酸素系漂白剤、油汚れ用のアルカリ洗剤などのアルカリ性の洗剤は手につくと、いくら水で洗い流してもヌルヌルがなかなか取れません。
皆さんも、そんな経験をされた事はあるのではないでしょうか?
それもアルカリの仕業です。
アルカリ温泉につかると肌がツルツル(ヌルヌル)するのもその為です。
なので浴場内がアルカリ性の温泉水で濡れているとヌルヌルした状態になります。
いきなりですが、ここで質問です!
Q.アルカリ性が原因でヌルヌルした床のヌルつきを落とすとしたら、次のうちどれが最適なバスクリーナーですか?
1.弱アルカリ性のバスクリーナー
2.中性のバスクリーナー
3.弱酸性のバスクリーナー
答えは↓
答えは、3.の弱酸性のバスクリーナーです。
なぜなら、中和作用が働くからです。
だから、アルカリ温泉の浴場は、弱酸性のバスクリーナーで日々の掃除するのがベストなのです。
3.洗い場の石けんカスの汚れ落ちが悪い。
石けんカスには、2種類あります。
1つは、皮脂と石けんが結びついた「遊離脂肪酸」と言われる石けんカスです。
石けんで体を洗った後に、泡のついたタオルを洗面器ですすぐと、洗面器にカスがいっぱいに浮いてきますよね?
「こんなに体が汚れていたんだ…」
と思うからもいると思いますが、安心してください。
それは体の汚れではなく石けんカスなのです。
この遊離脂肪酸と言われる石けんカスは、それほど厄介な汚れではありません。
どんなバスクリーナーでも、スポンジやブラシで洗うと落とす事ができます。
問題なのは、もう1つの石けんカスです。
その石けんカスとは、水道水の硬度分と結びついてできる「金属石けん」と言われるものです。
これは、水垢のように頑固です。
しかも、普通のバスクリーナーでは落とす事ができません。
普通のバスクリーナーとは、中性タイプと言うことです。
さらにアルカリ側のバスクリーナーでも落とせません。
落とせるのが酸性側のバスクリーナーだけなのです。
いかがでしたでしょうか?
弱酸性タイプのバスクリーナーを選ぶだけでも、3つのうち2つが改善されますよね。
その弱酸性タイプのバスクリーナーに使用されている界面活性剤が、アミドプロピルべダインか脂肪酸カリウムのどちらかであれば完璧となりますが、弱酸性のバスクリーナーに脂肪酸カリウムを使ったものは存在しません。
なので、実質アミドプロピルべダインを選べば良いわけです。
ちなみに、なぜ弱酸性バスクリーナーに脂肪酸カリウムが使用されているものが存在しないのかと使と言うと、脂肪酸カリウムは性質上、中性~酸性側では界面活性剤として働くことができないからです。
なので脂肪酸カリウムを使用したものは、必ずアルカリ側になります。
では、理想的なバスクリーナーの条件をもう一度整理します。
1.弱酸性である。
2.含まれている界面活性剤がアミドプロピルべダインである。
3.できれば、アミドプロピルべダインの配合量が少ないのが理想。
となりますよね。
実は、その条件がすべてそろったバスクリーナーがあるんです!
それが、弱酸性バスウォッシュです!
弱酸性バスウォッシュは、クエン酸を配合した「弱酸性」
さらに主成分であるアミドプロピルべダインの配合量は、たった2%
まさに理想的なバスクリーナーなんです!
実は、この弱酸性バスウォッシュは、なにも、アルカリ温泉の浴場や施設の都合上、浴場清掃に時間をかけていられない浴場だけにお薦めなわけではなく、温泉水、水道水すべての公衆浴場、そしてホテルのバスルーム用としても、非常にお薦めなのです!
その理由は3つです!
お薦めな理由 その1「洗浄力」
弱酸性バスウォッシュは、皮脂汚れに対しての洗浄力が非常に高いのです!
「界面活性剤が少ないと皮脂汚れが十分に落ちないのでは?」と思われる方もいるはずですので、全くそんなことはく、むしろ皮脂汚れの洗浄にお薦めできる商品です。
なぜ、界面活性剤がほとんど含まれていないのに洗浄力が高いのか?
その理由は、普通のバスクリーナーと違い、皮脂汚れの洗浄するための洗浄成分として界面活性剤をメインとして考えていないからです。
弱酸性バスウォッシュは、界面活性剤だけでなく、溶剤が皮脂汚れを分解してくれるのです。
しかも、たっぷり含まれているので、皮脂汚れに素早く浸透しスピーディーに確実に洗い落とします。
そもそも泡切れが良い点に、皮脂汚れの洗浄スピードの速さと言う点が加わるので、清掃作業にかかる時間を大幅に短縮させることができます。
もちろん節水にもつながりますよ。
さらに溶剤は、界面活性剤の働き安いよう環境を整えてくれる働きもしてくれる非常に優れものです。
この点も、皮脂汚れに対しての洗浄力が高い理由の一つです。
ちなみに、溶剤と言っても有機溶剤ではありませんので、ご安心ください。
グリコールエーテル系と言われる水溶性溶剤で、有機溶剤のように危険なものではありません。
お薦めな理由 その2「一石二鳥」
皮脂汚れと石けんカス、水垢は相反する汚れなので基本的には別々の洗浄剤を使って落とさなければなりません。
しかし弱酸性バスウォッシュを使えば、それらを同時に洗い落とすことができるのです。
これまで使っていた2つの洗剤を洗剤を一本化でき、さらに2工程だった清掃作業が1工程ですむとしたのなら剤代、人件費、水道代などの清掃作業にかかわるコストを大きく削減できるはずです!
ただし、水垢は軽度なものしか落とすことはできません。
しかし毎日使って入れば水垢予防になりますので頑固な水垢に育つようなことはなくなりますので、スポット清掃の必要がほとんどなくなります。
お薦めな理由 その3「安価である」
けして原価が安いわけではありません。
むしろ高価な溶剤をたっぷり配合しているでコストはかかってます。
なので正直利益はほとんどありません…
しかし、バスクリーナーは、日々使いの洗剤ですので、長く継続して使っていただきたいと言う思いから、ギリギリでやらせてもらっています。
継続して使っていただければ、より他のバスクリーナーとの違いを実感できますし、確実にキレイな浴場をキープできます。
ぜひ、浴場施設やホテルの関係者さんには、一度お試しいただきたいと思います!