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硬水と軟水、掃除にはどっちが有利なの?

茂木 和哉

硬水と軟水を語る上で外せないのが「硬度」です。

硬度とは、水に含まれているカルシウムやマグネシウムの量を表す数値です。

硬度が少ない水を軟水、多い水を硬水と言います。

掃除や洗濯には、どっちが有利かと言うと、それは断然軟水の方が有利です。

どんな点が有利かと言うと、
・水あかが付きにくい。
・石けんカスが付きにくい。
・石けんの泡立ちが良い。
・石けんの洗浄力が高まる。

などです。

逆に硬水は、
・水あかが付きやすい。
・石けんカスが付きやすい。
・石けんの泡立ちが悪い。
・石けんの洗浄力が弱まる。
と言うことになります。

実は、世界でも珍しい軟水国が日本なんです。

とは言っても、水道水に硬度分が全く含まれていないと言うことではないので、硬度分による影響は受けます。

代表的な影響と言うと、はやり水垢です。

硬水で有名な欧州ほど被害はないにせよ、日本だからこその問題点が2つあります。

1つは、そのそも軟水国なので酸性洗浄剤(水垢用洗浄剤)がほとんど出回っていない点です。

お店の洗剤コーナーを見てもらえたらわかると思いますが、酸性洗浄剤と言うと便器の尿石落し用ぐらいです。

お風呂などその他の水まわりに使えるものは、ほとんどありません。

私が、水垢用の酸性洗浄剤「おふろのなまはげ」を作ったのもその為です。

おふろのなまはげぐらい酸性度があるもは、お店に並んでいないのです。

もし酸性洗浄剤が、あったとしても酸性度の弱いものばかりで、水垢を完全に落とすとなると洗浄力がイマイチです。

なので日本では、「水垢=頑固な汚れ」として存在するのです。

もう1つが、日本はシリカスケールと言われる水垢が多い点です。

某トイレメーカーの開発の方に聞いた事があるのですが、日本の水道水は硬度分が低い割には、シリカスケールが多いと言うことでした。

シリカスケールとは、水垢の種類の中でも非常に頑固なものです。

落とせる洗浄剤は、非常に危険なものになるので、基本的にはこすって落とす方法ことになります。

しかし硬いシリカスケールをこすって落とすとなると、素材に傷がつくリスクが発生します。

代表なものでは、ダイヤモンドパットです。

使った方の中には、鏡やメッキに傷をつけてしまった方もいるのではないでしょうか。

確かに洗浄力は高いかもしれませんが、素材に傷がついては意味がありませんよね。

私が茂木和哉を作ったのは、「このシリカスケールをどこまで素材に傷をつけずに落とせのるか」への挑戦でもありました。

さて、軟水は、掃除洗濯以外にも色々なメリットがあります。

その中でも、料理に使うには最適です。

軟水は、素材のうまみを引き出してくれます。

ダシが命の和食は、日本の水も大切な「食材」なんでしょうね。

恵まれた環境に感謝ですね。

 

それと硬水は、悪い事だけでなありません。

飲むとでミネラル分を体内に取り込むことができると言う大きなメリットがあります。

硬水と軟水。

うまく生活に取り込んでいきたいですね!

 

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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