お掃除情報:裏技・豆知識

見た目だけじゃない!石鹸選びに重要な固形石鹸と液体石鹸の大きな違い

茂木 和哉

こんにちは!茂木和哉です。

皆さん、石鹸は使ってますか?

使っている方は何を洗うのに使ってますか?

私は、体洗いと手洗い、そして食器洗いに石鹸を使ってます。

ちなみに体洗いと手洗いには「綿雪泡石鹸」と言う「液体石鹸」を使っています。

食器洗いには「綿雪順石鹸」と言う「液体石鹸」を使ってます。

それと週に2回ほどトレーニングジムに通っているんですが、その時はコチラの「固形石鹸」を持っていってます。

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そんな感じで固形石鹸と液体石鹸を使い分けたりしているのですが、皆さんも固形石鹸と液体石鹸を洗う場所、使う場所で使い分けてたりしますよね。

でもそもそも「固形石鹸」と「液体石鹸」では見た目以外に何が違うのか知ってますか?

それが分かれば、もっと最適な使い分けや石鹸選びができると思います。

そこで今回は、「固形石鹸」と「液体石鹸」の違いについてお話したいと思います!

石鹸作りに絶対必要な2つ原料

石鹸を作るために必要不可欠な原料が2つあります。

1つが油脂です。

油脂には植物油や動物油が使われますが、植物油でよく使われるのが、アブラヤシから採れるパーム油です。

パーム油にも2種類あって、アブラヤシの果肉部から採れる油脂が「パーム油」で、アブラヤシの種からから採れる油脂を「パーム核油」と言います。

とても沢山採れるので安価なので、ほぼ全ての石鹸にこのパーム油が使われているのですが、原産国のマレーシアやインドネシアでは、アブラヤシ畑を作るため森林を伐採したり野焼きしたりするので、大きな環境問題になってます。

私も先ほど紹介した通り石鹸を作っているのですが、できるだけパーム油を使わないようにしています。

まだ正直全ての石鹸にパーム油を全く使わないで作るのは、原価が高くなって難しいのですが、「オリーブ泡石鹸」はパーム油不使用の石鹸をどうしても1つ用意したくて作った商品です。

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パーム油以外の植物油では、ココヤシから採れるヤシ油や「オリーブ泡石鹸」に使っているオリーブ油の他、米油、アボガト油などが使われます。

動物油で使われるものとしては、牛脂や馬油が有名です。

そしてもう1つの原料が「アルカリ剤」です。

固形、液体に関わらず石鹸は、油脂にアルカリ剤を混ぜ合わせ化学反応させて作ります。

これを「ケン化作用」と言います。

キッチンの油汚れがアルカリ洗剤で落とせるのも「ケン化作用」が働くからなんです。

そして油脂に混ぜ合わせるアルカリ剤として、よく使われるのが「酸化ナトリウム」や「水酸化カリウム」ですが、この2つが固形石鹸と液体石鹸とでは違います。

水酸化ナトリウムを使えば固形石鹸ができ、水酸化カリウムを使えば液体石鹸ができます。

茂木和哉

液体石鹸は、固形石鹸を水に溶かして作るのではなくて、作り方が全然違うんですよ。

実は水酸化ナトリウムや水酸化カリウムは、肌を溶かしてしまうぐらい非常にアルカリ度が強く、安全なイメージの石鹸とは想像できないぐらい危険なものです。

でも、油脂と混ざり合ってちゃんとケン化していればアルカリ度がマイルドになるので問題ないですけどね。

でも問題なのか手作り石鹸です。

手作り石鹸を作る場合は、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムの取り扱いに注意するのはもちろんですが、ちゃんとケン化させて作らないと危険な石鹸になってしまいます。

石鹸分の濃度の違い

次に、石鹸分の濃度も固形石鹸と液体石鹸とでは全然違います。

どのぐらい違うかと言うと、液体石鹸より固形石鹸の方が約3倍から4倍ほど石鹸分が濃いです。

液体石鹸は水が入っているのでどうしても石鹸分は薄くなりますよね。

だからコスパで考えると「固形石鹸」の方がお得ですよね。

特にコスパの良さを実感できるのが洗濯です。

そもそも普通の洗濯洗剤に比べ、石鹸での洗濯は使用量が増えてしまいますので、液体石鹸で洗濯するとなるとだとだいぶ使ってしまいますね。

洗浄時間の違い

でも液体石鹸にも良いところが色々あります。

中でも私が一番良いと思うのが、液体石鹸でも「液」で出るタイプではなく「泡」で出るタイプで、さらに体洗いや手洗いする時に限ったことになりますが、洗浄時間が短くなる点です。

固形石鹸や「液」で出る液体石鹸は、しっかり泡立てるまでにある程度時間がかかりますよね。

どちらかと言うと、「液」で出る液体石鹸の方が泡立ちが早いですけどね。

しかし、泡石鹸はポンプを押せば、もう泡の出来上がりです。

「時短」や「ラクさ」と言う点だけでも十分なメリットなのですが、それよりも私が大きなメリットに感じているのが肌への負担が少ない点です。

肌が強い方にとってはメリットに感じないかもしれませんが、肌が弱い方やすでに肌トラブルにお悩み方にとって、石鹸と肌が触れている時間が少なくなると言う事はとても大きなメリットになるんです。

実は石鹸って結構刺激が強いんですよ。

体洗いだけでなく手洗いに使っても、そのメリットを生かせる方達がいます。

それは子育て中のお母さん達です。

子育て中のお母さんは普段の食器洗いに加えて、おむつ交換の後やミルクを作る前など手を洗う回数が多くなるので、子供が生まれて初めて手が荒れ始める方って多いんですよね。

手洗い回数を減らす事は難しいかもしれませんが、固形石鹸から泡石鹸に変えれば手洗い時間は減らせますよね。

1回の手洗い時間はそれほど減らす事はできないとしても、トータル時間で見ればかなり減らす事ができるはずです。

小さな事かもしれませんが、手洗い回数が多いお母さん達にとっては、大きな手荒れ対策になるはずです。

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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