【ホット重曹水・重曹クレンザー】1つあればマルチに使える!重曹を使いこなす裏技
こんにちは!のぞみです。
100円ショップでも手に入る重曹は、お掃除の定番ですよね。
マイルドな洗浄力が重曹の魅力の1つでもありますが、汚れの程度によっては物足りない、なんてことも……。
そこで今回は、重曹の洗浄力をアップさせる方法をご紹介していきますよ♪
ちなみに今回参考にしたのは、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画です!
ホット重曹水の作り方と気になるアルカリ度は?
重曹の洗浄力をアップさせる方法、1つ目は温めてホット重曹水にするやり方です。
実際にホット重曹水を作っていきますね。
小鍋にお水を200グラム入れて、重曹を2.5グラムほど入れます。
そしてお鍋を火にかけて、重曹水を温めていきます。
加熱する前の重曹水のpHを計ってみると……pHは8.3でした。
pHは6から8までは中性ですから、水にとかしただけの重曹はかなりアルカリ度がマイルドです。
油汚れはアルカリ度が高いほうが落ちてくれるので、ひどい汚れを落とすとなるとpH8.3では歯がたちません。
それでは重曹水を加熱していきます。
重曹は熱を加えるとシュワシュワと泡が出てきます。
このシュワシュワが落ち着いてくると、アルカリ度はかなり高くなります。
しばらく加熱しているとシュワシュワは落ち着いてくるので、限界までアルカリ度を高めたければシュワシュワが消えてなくなるまで火にかけましょう!
まだシュワシュワは消えていませんが、この時点でのアルカリ度を計測してみます。
鍋を火から外してpH測定器をあてると……数分加熱した時点でのホット重曹水のpHは10.1です!
ちなみにセスキ炭酸ソーダでpH9.8くらい、過炭酸ナトリウムでpH10.5くらいです。
加熱前はpH8.2ですから、かなりアルカリ度が高くなりましたよね。
もう一回鍋を火にかけて、シュワシュワがなくなるまで加熱し続けます。
シュワシュワが消えたあたりでpHを測定してみると……pHは10.2でした。
先ほどとあまり変わりませんね。早く掃除をしたければ、ある程度シュワシュワがでてきた時点で火を止めてしまってもいいかもしれません!
実際にお掃除に使うときは、温度が高すぎて火傷をしてしまうので水を足します!
蒸発して、最初に入れた水分が減っていそうですしね。
水を足したあとのpHも計ってみると……pH10.1もありました。
お掃除には十分使えるくらいのアルカリ度ですね!
重曹のすごいところは?
重曹のいいところは、なんといっても安全性の高さ!
自然由来の成分ですから、洗剤残りを気にする必要がありません。
また、今回のように重曹を水に溶かして使う方法もできますし、クレンザーとして使う方法もあります。
同じアルカリ性のナチュラルクリーニング素材であるセスキ炭酸ソーダと比べると、重曹は水に溶けにくいのですが……溶けにくいということは、研磨剤としても使えるというメリットでもあります!
重曹のアルカリで皮脂汚れを落としつつ、研磨力で水垢のような固い汚れを落とす、という1回で2度おいしいお掃除ができるんですよ♪
熱のちからで汚れが落ちやすく!
重曹水を加熱するのは、アルカリ度を高める以外のメリットもあります。
それは熱のちからが加わること!お皿洗いをするときも、冷たい水をつかうよりお湯をつかったほうがよく汚れが落ちますよね。
熱には油汚れや皮脂汚れを落とすはたらきがあります。
重曹水を加熱することで、熱の力も加わってより汚れが落としやすくなるんです♪
ちなみに油汚れが落ちるのは、温度が50〜60度のとき。皮脂汚れが落ちるのは温度が40度以上のときです。
お掃除に使うときは、火傷をしないように厚手のゴム手袋を着用してくださいね。
もっと洗浄力を高めるなら石けんを混ぜよう
油汚れや皮脂汚れを落とすのは、アルカリと熱、そして界面活性剤です。
界面活性剤は洗剤の主成分となっているものですね!
今回は重曹のアルカリ、そして熱のはたらきを使ってお掃除していきますが、もっと洗浄力を高めるのなら洗剤も混ぜてみましょう。
食器用洗剤を混ぜてもいいですし、できるだけナチュラルなものを使いたければ石けんでもいいですね。
石けんは重曹と同じように、成分残りがしにくいので特におすすめです!
つくったホット重曹水でキッチンシンクのお掃除
それでは作ったホット重曹水を使って、キッチンシンクをお掃除してみましょう。
使い古しのスポンジを使って、ホット重曹水をシンクに塗りつけていきます。
ホット重曹水の温度は60度くらいでしょうか。油汚れも十分落ちてくれる温度です!
キッチンシンクの突き当たりに、ホット重曹水を塗っていきます。
排水口の中もホット重曹水で洗っていきましょう!目皿を外してスポンジでこすり洗いをしていきます。
キッチンシンク全体を洗ったら、水ですすいでおしまいです!
重曹クレンザーとラップでお掃除
重曹の洗浄力をアップさせる方法、2つ目はクレンザーとして使う方法です。
ホット重曹水は重曹のアルカリ度を高め、さらに熱の力でも汚れが落ちてくれます。
ですがアルカリと熱が得意とするのは、皮脂汚れや油汚れ。水回りにつきやすい、水垢や金属石けんカスは落としきれないことがほとんどです。
そこで試したいのが重曹クレンザー!
水垢や金属石けんカスはカリカリとしているので、クレンザーでこすると落ちてくれます。
ホット重曹水で落ちない汚れがあったときは、重曹クレンザーを試してみましょう!
重曹クレンザーを使うときは、キッチンシンクは少し濡れているくらいがおすすめ。
少し水気があったほうが、重曹は上手くまとまってこすりやすくなります!
こすり洗いには、ラップを折りたたんでつくった「ラップたわし」を使います。
ラップを長めにカットして、大きめのたわしにすると握りやすく力もよく伝わります!
パラパラとキッチンシンクに重曹を振りかけて、ラップたわしでこすっていきましょう。
排水口のまわりに黒ずみや黄ばみが残っていたので、重曹クレンザーとラップたわしでこすってみました。
汚れは気にならないくらい、キレイになりましたね!
重曹も水気を吸って、まとまってくれています。
重曹は硬度が高くないので、クレンザーとして使っても素材を傷つけにくいんです。
今回お掃除をしているキッチンシンクは、人工大理石でできています。
人工大理石はプラスチックですから、粗いクレンザーを使うとすぐ傷が付いてしまうんですよね。
ですが重曹くらいの硬さなら、傷をつけずにお掃除ができます!
汚れが落ちたら、水で重曹を洗い流してクロスで水気をふき取りましょう。
これでお掃除完了です!
こすらずに黄ばみ・黒ずみを落とす方法はある?
ここまでホット重曹水で油汚れを落とし、残った黄ばみ・黒ずみは重曹クレンザーでこすって落とす方法をご紹介しました。
ですが忙しくてごしごしこすり洗いなんてできない……なんてこともあるかもしれません。
そんなときは、塩素系漂白剤を使うのがおすすめ!特に黄ばみや黒ずみには、効果がありますね。
安心・安全にお掃除したければ重曹を、とにかく手軽にお掃除したければ塩素系漂白剤を使う、というように使い分けてもいいかもしれません。
わたしもよく、「ハイター」や「カビキラー」を使ってキッチンシンクのお掃除をしています。
気になる人は、ぜひ茂木さんの動画でやり方をチェックしてみてくださいね♪
お掃除後の汚れをチェック
お掃除後のキッチンシンクの様子を見てみましょう。
一番汚れがひどかった排水口まわりも、真っ白キレイになりました。
重曹をそのまま使うと洗浄力がマイルドなのですが、使い方を買えるだけでここまでキレイにできるんですよ~!
ただし、よく見てみるとまだうっすらと黄ばみ汚れが残っています。
とことんキレイにしたい!というときは、やっぱり塩素系漂白剤を使ったほうが良いかもしれませんね。
お掃除の頻度や手間、そしてどこまでキレイにしたいかに合わせて、洗剤を選んでくださいね。
重曹は2通りの使い方ができる!
今回は重曹をアレンジして、キッチンシンクのお掃除をしていきました。
1つ目は重曹を溶かした水を加熱して使う方法、2つ目は重曹を溶かさずクレンザーとして使う方法でしたね。
ナチュラルクリーニング素材にもいろんなものがありますが、今回試したように、全然違う使いかたができるのは、重曹くらいしかありません!
たとえばセスキ炭酸ソーダは重曹と同じアルカリ性の洗浄剤です。
ですがセスキ炭酸ソーダはクレンザーのようには使えません。
また、水垢や金属石けんカスにはクエン酸のような酸性洗浄剤が効果的です。
ですがクエン酸では、皮脂汚れや油汚れは落とせません。
重曹はアルカリの力で皮脂汚れや油汚れを、研磨力で水垢や金属石けんカスを落とせる、実はマルチな洗浄剤なんです!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は重曹の洗浄力をアップさせる方法を、キッチンシンクのお掃除をしながらお伝えしました。
重曹は、1つ持っておけばいろんな使い方ができます。
みなさんも一度試してみてくださいね。
また、YouTubeチャンネル「のぞみのお掃除講座」では、お掃除にまつわるいろんな情報をお届けしています。
こちらの動画もみてもらえると嬉しいです!
さらに自分にあったお掃除法を見つけたいという方は、「汚れ落とし研究家 茂木和哉のラクラク掃除術」を読んでみてくださいね。
茂木さんがお掃除ノウハウを、わかりやすくまとめてくれていますよ~!
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。
またお会いしましょう~♪