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【衝撃】中性に変わった食器用洗剤ジョイを分かりやすく徹底解説!

osaki

今回はP&Gの食器洗い用洗剤「ジョイW除菌」の解説をしていきます。

のぞみ

「ジョイW除菌」は2022年10月にリニューアルして発売開始されました!

この記事で分かること
  • 「ジョイW除菌」がリニューアルして変わったこと
  • 「ジョイW除菌」のリニューアル前後の比較

P&Gの食器洗い用洗剤「ジョイ」の解説を動画で見たい場合は、こ‌ち‌ら‌の‌茂‌木‌和‌哉‌(‌‌@motegikazuya‌‌)‌さ‌ん‌の‌YouTube‌動画へどうぞ!

「ジョイW除菌」がリニューアル

「ジョイW除菌」はリニューアルして何が変わったのでしょうか。
まずはボトルからチェックしていきます。
左がリニューアル後、右がリニューアル前です。

のぞみ

見た目はほとんど一緒です。

ほとんど同じように見えますが、5つの点でかなり大きく変わっています。
どんなところが変わったのか見ていきましょう。

リニューアル①容量

まず、容量が変わりました。
左がリニューアル後、真ん中が旧タイプでどちらも逆さボトルです。
右は小さい容量のタイプで、上から出す通常ボトルです。

旧タイプと新タイプの容量の表記は次の通りです。

新旧タイプの容量表記
  • 旧タイプ「ジョイW除菌」は約65%増量(通常ボトル175mlより)
  • 新タイプ「ジョイW除菌」は約70%増量(通常ボトル170mlより)

一見、新タイプの方が量が増えたのかなと感じると思いますが、比較対象の通常ボトルの量が違います。
実際の容量を比較してみましょう。

新旧タイプの容量比較
  • 旧タイプ「ジョイW除菌」は300ml
  • 新タイプ「ジョイW除菌」は290ml

新タイプの方が旧タイプより10ml減っています。
70%という数字だけ見ると、非常に増えている感じがしますが、実際には旧タイプより減っています。

のぞみ

容量にばらつきがあるのなら、表面にはっきり記載してくれればいいのですが、裏に小さく書くというパターンが多いです…

P&Gは昔から悪い癖なのか、容量をごまかすように伝えている感じがします。
例えば、洗濯洗剤の「アリエール」がありますが、種類によって容量が違います。
しかし、ボトルは同じなのですべての容量が同じだと思っている人もいるのではないでしょうか。

一方で、ライオンや花王は表面に太字ではっきりと記載しているため、確認しやすいです。

のぞみ

どのぐらい中身が入っているのか分かりにくかったり、勘違いさせてしまうような書き方を直してもらいたいところですね…

リニューアル②キャッチコピー

また、「W除菌」のマークや、キャッチコピーも変わりました。

旧タイプは逆さボトルになったばかりということで、「0秒出しの瞬間洗浄」とすぐに洗剤が出せるということを大きく書いています。
除菌が求められている時期に登場したため、その次に「2つの除菌成分でスポンジ・まな板除菌」と、除菌の強さを伝える書き方をしています。

のぞみ

旧タイプは、食器用洗剤に求められるような洗浄力やすすぎ性の良さという内容は書かれていませんでした。

リニューアル後、新タイプは「時短すすぎ+強力洗浄」というキャッチコピーに変わりました。

食器用洗剤に限った話ではありませんが、このご時世になってから発売される洗剤のほぼ全てが除菌を強く打ち出してきています。
しかし、今となっては除菌はそれほど強く打ち出す必要はなくなってきたので、時短や洗浄力の強さと言うところを強調してきたのではないでしょうか。

リニューアル③液性

あまり変わっていないようなパッケージデザインですが、非常に大きく変わってるところが液性です。
なんと中性に変わりました

のぞみ

これは本当にすごいことなんです!

P&Gの「ジョイ」は、ずっと弱アルカリ性でした。
一方で、ライバルの花王やライオンは基本的に中性です。

1990年代に「ジョイ」が日本にやってきましたが、当時の日本で食器洗剤に求められていた部分で優先度がかなり高かったのは、手肌に対しての刺激の低さでした。
なぜかというと、それより前は食文化も欧米スタイルになり油っこいものを食卓で食べるようになったため、洗浄力の高さが必要でした。

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それに伴って、洗浄力が高いものということで花王とライオンは食器洗剤を作ってきました。

ですが、どうしても洗浄力を高めるということになると手洗いに対しての刺激が強くなってしまいます。
そこが問題視されるようになったため、手肌への優しさが優先されるようになりました。

液性は中性そして界面活性剤も洗浄力も重視しつつ、優先度は手肌への優しさということで、界面活性剤を選んで食器を洗剤を出すようになってきたのです。
そういった中でP&Gが来て、弱アルカリ性で洗浄力が高いということでごっそり食器洗剤のシェアを取ってしまいました。

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特に、花王が取られてしまったという結果になります。

そこからずっとP&Gの「ジョイ」は弱アルカリ性です。
今の大手の3社では、洗浄力で求めるのであればP&Gの「ジョイ」、手肌の優しさで選ぶとなると花王、その中間ぐらいにライオンが位置しているというイメージになります。

ですが、リニューアルで中性になったということで、ものすごく大きく変えてきたなという印象です。
これまでも「ジョイ」はリニューアルを重ねて、CMやパッケージも大きく変わってきましたが、正直中身はそれほど変わっていませんでした。

のぞみ

そんな中、中性にしてきたということで驚きです!

中性になったので手肌に優しくなったはずなのですが、中性になったメリットは全く書かれていません。
おそらく、「では今までは優しくなかったのか」ということになるからかもしれませんね。

リニューアル④界面活性剤の配合割合

他にも大きく変わっているところがあります。
それは、界面活性剤の配合割合が31%になったという点です。
旧タイプは33%だったので、2%ダウンしています。

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容量も10ml減っていることから、円安の影響かもしれません。

界面活性剤が減ることでメリットもありますが、デメリットもあります。
洗浄力の強さというよりは、泡のスタミナが変わります。

界面活性剤が多いと長く泡立つことが出来るので、何枚もお皿を洗うことが出来ます。
界面活性剤が少なくなると、途中で泡のスタミナが切れて洗剤を追加する必要があるということになります。

あとは、すすぎ性の良さと言うところもあります。
界面活性剤が少ないと、洗い物の後半で泡のすすぎの良さを感じると思います。
ただし、その分泡のスタミナは悪くなったということに繋がります。

リニューアル⑤界面活性剤の並び

界面活性剤の並びも変わっています。
それぞれの成分を見てみましょう。

新タイプ「ジョイW除菌」の成分

界面活性剤(31%、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルグリコシド、アルキルアミンオキシド)、安定化剤、粘度調整剤

旧タイプ「ジョイW除菌」の成分

界面活性剤(33%、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、アルキルアミンオキシド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、安定化剤、粘度調整剤

旧タイプは界面活性剤の種類が3つですが、新タイプは4つあります。

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界面活性剤の役割を、それぞれ見てみましょう!

アルキルエーテル硫酸エステルナトリウムはアニオンの界面活性剤です。
洗浄力が非常に高いですが、その分手肌に対する刺激も強めです。

次のポリオキシエチレンアルキルエーテルはノニオンの界面活性剤です。
手肌への刺激は非常に低いですが、その分洗浄力が弱いです。

アニオンとノニオンの組み合わせは、ほとんどの食器洗剤で使われており、洗濯洗剤についてもよく使われています。

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アルキルグリコシドは旧タイプに入っていない、ノニオンの界面活性剤ですね。

そして、アルキルアミンオキシドは両性界面活性剤です。
洗浄力の高さはアニオンよりは低く、ノニオンよりは高いです。
手肌への刺激はノニオンほどではないですが、ほとんど変わらないくらい低刺激です。
そのため、アニオンと比べるとかなり手肌に優しい界面活性剤です。

まとめ

今回は、P&Gの食器洗い用洗剤「ジョイW除菌」の解説をしました。
これまでの小出しのリニューアルより、次の5つの点でだいぶ大きく変わっています。

「ジョイW除菌」がリニューアル前後で変わったこと
  1. 中身の量
  2. キャッチコピー
  3. 液性が中性になった
  4. 界面活性剤の配合割合
  5. 界面活性剤の並び

また、裏面の「押す力で量を調整」という注意書きや、詰め替えラインが新しく記載されました。
しかし、力で調整するのは中々難しく、ボトルは白色なので中身の量も分かりません。

のぞみ

量が分かるように、透明なラインなどが入っていると分かりやすいのかなと思います。

今回の記事よりさらに深堀した解説はこちらです。

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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