素朴な疑問にお答え!お風呂の床をハイター漬けするときに知っておきたいこと
こんにちは、のぞみです。
以前お風呂の床をハイター漬けする方法をご紹介したところ、たくさんの質問や意見をいただきました!
今回はその質問や意見にお答えしていきますね♪
ちなみに今回参考にしたのは、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画です!
また、お風呂の床をハイター漬けしたときのようすは、こちらの動画です。
気になる方はぜひ見てみてくださいね。
毎日こまめに掃除したほうがいいのでは?
まず1つ目にいただいたご意見です。
「この動画をアップするために、あれだけのカビを残していたかと思うと…ウゲぇ〜毎日こまめに予防するのが良きです」とのことですね。
これはたしかにそうですね!
毎日こまめにお掃除ができていれば、わざわざ「キッチンハイター」を使ってお掃除する必要がありません。
「キッチンハイター」は強い洗剤ですが、毎日のお掃除であれば普通のバスクリーナーで十分です。
刺激が少ない洗剤を使ったほうが、お風呂の素材をいためるリスクも低いですしね!
使ってすぐに傷んでしまうことはないかもしれませんが、5年10年20年……と長いスパンで見たとき、経年劣化のしやすさが変わってきます。
でもわたしは、みなさんにお掃除したらどれくらいキレイになったかをお見せするために、わざと汚れをためているんですよね。
ある程度汚れがあったほうが、洗剤の効果が伝わりやすいかな、と思っています。
もちろん、わたしも実際に住んでいるおうちですから、場所によっては我慢できずにお掃除してしまうこともありますよ。
目立った汚れがないときは「お掃除法だけでも参考にしてください」といったお話をすることもありますしね。
あんまり汚れがひどい状態から始めると、みている方も気持ち悪くなってしまうかな……?
汚れがない状態で洗剤の話をしても、ビフォーアフターがよくわからないかな……?
などなど、ここは悩みながらやっています。
ハイター漬けでお風呂が傷んでしまう?
次は「白い床はあまりわかりにくいかもしれませんが、うちは黒っぽい床(タイルではないです)なのでハイターでかなり傷ができました。カビキラーは大丈夫でした。ご参考まで」というご意見です。
塩素が濃いのはどっち?
これはわたしとしては、なんとも言えない……というのが本音です。
というのも、「キッチンハイター」を使ったハイター漬けは、かなり塩素濃度が薄いやり方なんですよね。
お水10リットルに対して、「キッチンハイター」は150〜200グラム程度と、塩素をかなり薄めて使っています。
コメントをくださった方は「カビキラー」でも試されたようですが、水で薄めずに使う「カビキラー」のほうがずっと素材が傷むリスクが高いです。
ただしここで注意してもらいたいのは、ハイター原液だと素材を傷めるリスクが高くなるということ!
実は「キッチンハイター」と「カビキラー」は同じ塩素系洗浄剤ですが、塩素濃度が違うんです。
ボトルに入っている「キッチンハイター」は、スプレーに入っている「カビキラー」の約2倍塩素が濃いんですよね。
なので「キッチンハイター」を原液のまま使ってしまうと、さすがにお風呂の素材は傷んでしまうと思います。
ハイター漬けで傷がつく?
また、コメントをくださった方は「ハイターでかなり傷ができました」という表現をされていますね。
この傷ってどんな傷なんだろう?と気になります。
塩素系洗浄剤で変色してしまうことはありますが、モヤモヤっとしたり、黄色っぽくなったりすることが多いです。
これはあくまで変色であって、傷ではありません。
もしハイターを使った後に傷がついたのであれば、それはハイターではなく別のものが原因なんじゃないかな?とも思います!
ハイター漬けでお風呂に傷はつかない?
では次のコメントをみていきます!
「タイルの目地などは60℃以上の熱湯が有効で、しっかり熱湯消毒できると、奥のカビの根まで死滅させられるそうです。たわし等目の粗いもので擦ると、目地を傷つけて逆にカビが生えやすくなるそうです」
ということです。
ブラシでこすると傷がつく?
まず傷については、たしかにそうですよね!
ゴシゴシ硬いものでこすってしまうと、細かい傷がついてそこに汚れが入り込んでしまうかもしれません。
それに水がたまりやすくなって、乾きにくくなり、カビが生えやすくなるかもしれませんね。
でもタイル目地って意外とかたいので、そう簡単に傷はつかないかなと思います。
それよりも心配なのは、コーキングですね!
ゴムでできているコーキングは、かたいものでゴシゴシこすると傷がついてしまうことがあります。
ブラシでこするとしても、柔らかいところは優しくこするようにしたほうがいいですね。
熱湯をかけるとカビ予防になる?
また、コメントをしてくださった方は「60度以上の熱湯をかけると、カビ予防に繋がる」と書いてくれています。
これはテレビや雑誌でもよく紹介されるやり方ですね。
かけるといいのは、熱湯のこともありますし、冷たい水のこともあります。
ただ……わたしとしては、お湯や水をかけたからといってお風呂のカビは予防できない、と思っています。
とは言ってもまったく効果がないわけではありません。でも冷たい水をかけるなら熱湯をかけたほうが少し効果があるかな、という程度です。
熱湯といってもお風呂のシャワーから出てくるお湯ですから、高くて60度くらいですよね。
実際にシャワーから出てくるお湯の温度は、少し下がって55度くらいになっていると思います。
55度くらいのお湯であれば、皮脂汚れや石けん、シャンプーの残りは流れ落ちていきます。
カビは汚れをエサにして増殖していきますからね。
ですがお風呂の汚れは、お湯をかけるだけでは落としきれないのが事実です。
熱湯をかけても、残った汚れをエサにしてカビが増殖してしまうんじゃないかな?と思います。
それにシャワーで流すと、水気が残りますよね。
お湯ではなく水を使うとなると、さらに蒸発しにくくなります。
カビは水気があるところで増殖しますから……お湯や水をかけるだけでは、やっぱりカビは生えてきてしまうかと思います。
塩素系洗浄剤で配管が傷む?
では次のコメントを見ていきましょう!
「配管は大丈夫ですか?塩素を流すと配管が溶けるって聞いたので、うちは部分的に使用程度です」
とのことです。
配管が傷んでしまうことを気にされているようですが、配管が溶けてしまうことはないと思います。
ですが配管が金属でできていれば、サビてしまうことがあるかもしれませんね。
でも実際、配管に金属を使うことはほとんどありません。
配管はたいてい、塩ビ管というプラスチックでつくられています。
一般的な塩ビ管の配管でしたら、塩素系で傷んでしまう心配はないのかなと思います!
プラスチックのものに塩素系洗浄剤を使ってもいいのかな?と迷うかもしれませんが、答えとしては使っても問題ありません!
迷ったら説明書にある「使えるもの」をみてもいいのですが、容器の種類からもわかります。
「キッチンハイター」や「カビキラー」などの塩素系洗浄剤は、どらもプラスチックのボトルに入っていますよね、
たしかボトルの部分はPETプラスチック素材で、キャップとかスプレートリガーにはPPだったかと思います、
もしプラスチックが塩素系で溶けたり傷んでしまうとなると、洗剤を保管しているあいだに大変なことになってしまいます!
なので塩素系洗浄剤は、プラスチックにも使えるということになりますね。
もちろん、配管は塩素で傷まないといっても、プラスチックの塩ビ管でできている場合に限った話です。
パーツに金属が使われていると、サビや傷みの原因にもなり得ますので、気をつけてくださいね!
ハイター漬けにはお湯と水、どっちがいい?
次は「熱めのお湯で(ハイター漬けを)やった方が効果抜群」というコメントです。
残念ですが、こればかりはおすすめできません!
ハイターのような塩素系とお湯を一緒に使うと、塩素がすぐに飛んでいってしまうからです。
塩素系を保管するときも、温度が上がらないように陽の当たらないところで保管しますよね。
もしかしたらこのコメントをしてくださった方は、酸素系漂白剤のことを言っているのかもしれません。
酸素系漂白剤は、50度くらいの熱めのお湯をつかうと効果的です。
塩素系漂白剤には水、酸素系漂白剤にはお湯。これはお掃除の基本ですから覚えておいてくださいね〜!
ハイター漬けで金属がサビる?
つぎは「(ハイター漬けで)金属錆びない??」というコメントです。
これは先ほどの配管の話とも少し重なりますが……最近のユニットバスには金属部品はあまり使われていないので、塩素系でサビてしまう心配はしなくていいのかなと思います。
配管にも金属パーツは使われていませんしね。
使われていても、配管のパーツのどこかで使われているくらいでしょう。
また、金属などのパーツは、塩素濃度が濃ければ濃いほど、そして長い時間つけておけばおくほどサビてしまうリスクは高くなります。
それでもステンレスであればサビにくいので、そこまで心配しなくて大丈夫です。
わたしはステンレスでできているキッチンシンクの排水口の目皿を何度も「キッチンハイター」でお掃除しています。
かれこれ7年くらい使っていますが、いまのところサビはでていません!
もちろん、10年20年……と長い目で見ると傷んでしまうかもしれないので、塩素濃度や放置時間を調整しながら使ってくださいね。
塩素系で天井の除菌もできる
次のコメントにいきましょう。
「(ハイター漬けと)同時にその液体を雑巾に浸し、ほどよく絞って、壁、天井を拭いてから流すと、カビの発生を抑制する効果があります」というコメントです。
これはたしかにそうですね!
わたしもよく、お風呂の天井を塩素系で除菌しています。
天井を除菌しておくと、お風呂全体のカビ予防になるんですよね♪
ただしわたしはキレイなもので拭きたいので、雑巾やクロスではなく、厚手のペーパータオルを使っています。
また除菌に使う洗浄液も、つけおきと同じものではなく、除菌用に別に作ることが多いですね。
塩素系を使うときにおすすめの服
次は「20年前から床も壁もキッチンハイター原液で掃除をしています。飛び散りで服が脱色されるのが難点」というコメントです。
原液のままお掃除されているとは、すごいですね……!
服に飛び散ってしまうことはもちろんですが、塩素臭もかなりしてくるのではないでしょうか。
お風呂は狭いですから、においの強い洗剤で作業をしていると具合が悪くなるかもしれませんね。
また、わたしも塩素系を使ったお掃除でいくつもの服をダメにしてきました。
綿でできている服だと、塩素ですぐ脱色されてしまいますね。
化学繊維でできている服だと、脱色までいかずにちょっと色が変わってしまうくらいで抑えられます。
なので塩素系洗浄剤を使うときは、化学繊維でできている服を着ておくのがおすすめです!
水を張れないお風呂の床はどう洗う?
次で最後のコメント紹介とさせていただきます。
「我が家もTOTOなのですが、風呂の床に水を張ることができない型なのです。茂木さんのやり方ができなくて残念です。」とのことです。
たしかに水を張れないとハイター漬けはできませんが……お風呂の床掃除をするにはいろんなやり方があります。
ハイター漬けはあくまで、たくさんあるお風呂掃除の1つ、と思っておいてくださいね。
実際にわたしもこれまで、「キッチン泡ハイター」で床掃除をしたり、牛乳石鹸の赤箱でお掃除したり、「ウタマロクリーナー」でお掃除をしたり……と、いろんな方法を試してきました。
どのお掃除法がいいのかは、お風呂の型はもちろん、お掃除の頻度や使う洗剤によって全然違ってきます!
コメントをしてくださった方のように、水を張れないお風呂でもハイター漬けのようなお掃除をしたい、となると「キッチン泡ハイター」を使ったお掃除法がいいかもしれません。
「キッチン泡ハイター」ではなく「カビキラー」でも「強力カビハイター」でもいいですよ!
シュッシュと洗剤を吹きかけて、バスブラシでお風呂の床全体に塗り広げます。
放置する時間は汚れの程度にもよりますが、2~3分、5~10分と放置しておけば、大体の汚れは落ちてくれるはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はお風呂の床をハイター漬けするお掃除法について、みなさんからいただいたコメント、質問、ご意見にお答えしていきました。
お掃除のやり方はひとつではありません。
汚れの程度やライフスタイル、好みなどによってさまざまです。
みなさんも自分にあったお掃除法をみつけて、キレイなお風呂をキープしてくださいね!
また、YouTubeチャンネル「のぞみのお掃除講座」では、お掃除にまつわるいろんな情報をお届けしています。
こちらの動画もみてもらえると嬉しいです!
さらに自分にあったお掃除法を見つけたいという方は、「汚れ落とし研究家 茂木和哉のラクラク掃除術」を読んでみてくださいね。
茂木さんがお掃除ノウハウを、わかりやすくまとめてくれていますよ~!
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。
またお会いしましょう~♪