深堀!P&Gの洗濯洗剤2種類を徹底解説!
ドラッグストアに行けば、洗濯洗剤の棚にはたくさんの種類や形状、会社の洗剤が置かれていれ、コマーシャルで洗剤の新製品を見ない日はそう多くありません。
今回はそんな洗濯洗剤について、深堀する記事です。
今回は2種類の洗濯洗剤について深堀します!
- アリエール(P&G)
- アリエールバイオサイエンス(P&G)
家事や仕事、趣味の合間に音声として洗濯洗剤の深堀話について聞きたい人は、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画へどうぞ!
花王とP&Gの洗濯洗剤の詳細について、簡潔に知りたい人はこちらの記事がおすすめです!
目次から読みたい場所まで簡単に飛ぶことができますよ♪
深堀:P&Gの洗濯洗剤
P&Gが販売している洗濯洗剤「アリエール」と「アリエールバイオサイエンス(部屋干し用)」についての深堀話です♪
P&Gの洗濯洗剤の成分
ここからは「アリエール」と「アリエールバイオサイエンス(部屋干し用)」の成分について、深堀します!
※成分表は配合割合が多いものから記載されています
アリエールの成分
成分名称 | 機能/配合目的 |
---|---|
水 | 工程剤 |
ポリオキシエチレンアルキルエーテル | 界面活性剤 |
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩 | 界面活性剤 |
クメンスルホン酸ナトリウム | 安定化剤 |
純せっけん分(脂肪酸塩) | 界面活性剤 |
アルキルエーテル硫酸エステル塩 | 界面活性剤 |
アルコキシル化ポリエチレンイミン | 分散剤 |
水酸化ナトリウム | アルカリ剤 |
ポリエチレンイミン | 洗浄助剤 |
クエン酸 | 水軟化剤 |
エタノールアミン | 安定化剤 |
香料 | 香料 |
DTPA塩 | 金属封鎖剤 |
プロピレングリコール | 安定化剤 |
水添ヒマシ油 | 安定化剤 |
抗酸化剤 | 抗酸化剤 |
抗菌成分 | 抗菌成分 |
蛍光増白剤 | 蛍光増白剤 |
塩化カルシウム | 安定化剤 |
酵素 | 酵素 |
シリコーン | 泡調整剤 |
着色剤 | 着色剤 |
アリエールバイオサイエンス(部屋干し用)
成分名称 | 機能/配合目的 |
---|---|
水 | 工程剤 |
ポリオキシエチレンアルキルエーテル | 界面活性剤 |
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩 | 界面活性剤 |
クメンスルホン酸ナトリウム | 安定化剤 |
純せっけん分(脂肪酸塩) | 界面活性剤 |
アルキルエーテル硫酸エステル塩 | 界面活性剤 |
水酸化ナトリウム | アルカリ剤 |
アルコキシル化ポリエチレンイミン | 分散剤 |
ホウ酸塩 | 安定化剤 |
ポリエチレンイミン | 洗浄助剤 |
クエン酸 | 水軟化剤 |
アルキルアミンオキシド | 界面活性剤 |
香料 | 香料 |
プロピレングリコール | 安定化剤 |
DTPA塩 | 金属封鎖剤 |
エタノールアミン | 安定化剤 |
水添ヒマシ油 | 安定化剤 |
抗酸化剤 | 抗酸化剤 |
抗菌成分 | 抗菌成分 |
塩化カルシウム | 安定化剤 |
蛍光増白剤 | 蛍光増白剤 |
酵素 | 酵素 |
シリコーン | 泡調整剤 |
着色剤 | 着色剤 |
成分はほとんど同じ
「アリエール」と「アリエールバイオサイエンス(部屋干し用)」はパッケージや名前が異なりますが、成分の内容はほとんど変わらないことが分かりました。
「アリエール」と「アリエールバイオサイエンス(部屋干し用)」は、アニオン界面活性剤ベースとしているため、比較的洗浄力が強いと言えます。
しかし、その一方で肌への刺激はノニオン界面活性剤よりも強いことになるので、小さいお子さんやご高齢の方、敏感肌の人がいるご家庭では注意が必要です。
- 洗浄力が高い
- ノニオン界面活性剤よりも肌への刺激が高い
- 洗浄力が弱め
- 肌への刺激がとてもマイルド
- 洗剤残りをした場合でもほとんど心配はない
ほかの洗剤との比較
「アタック(花王)」と比較をしてみましょう!
- アタック(花王)の界面活性剤の量:23%
- アリエール(P&G)の界面活性剤の量:26%
アタック(花王)よりもアリエール(P&G)の方が、界面活性剤の配合割合が3%高いですね!
つまり、アタック(花王)と比べた場合、アリエール(P&G)の方が洗浄力が高いということ!
界面活性剤の種類にもよっても洗浄力は変わりますが、少なくとも界面活性剤の「量」を比較した場合、洗浄力の高さは「アタック(花王)<アリエール(P&G)」となります!
蛍光漂白剤を入れている理由
蛍光漂白剤は、洗濯洗剤に良く入っている成分です。
しかし、蛍光漂白剤に敏感な人にとっては体調不良を招いてしまう成分でもあります。
場合によっては体調不良を引き起こす蛍光漂白剤は、なぜ洗濯洗剤に含まれているのでしょうか…?
理由は「コストを抑えつつ、より綺麗に汚れが落ちているように見せるため」です。
界面活性剤を沢山いれれば、その分、洗濯洗剤の洗浄力は強くなります。
しかし、界面活性剤の量を増やせば増やすだけコストがかかるのも事実…!
一方で、世間では価格が抑えられた洗剤が好まれるのも事実です。
そのため、洗濯洗剤に含まれる界面活性剤だけでは落としきれない汚れを、蛍光漂白剤で見えないようにしようという訳です。
蛍光漂白剤は光に当たると青白く見えるため、洗いあがりがより綺麗に感じる視覚効果があるんですね♪
こまめに似た成分の新商品を販売する理由
「アリエール」「アリエールバイオサイエンス(部屋干し用」のように、成分がほとんど変わらない洗剤が同時期に複数、売られるのはなぜでしょうか。
同じような成分の洗濯洗剤を売る理由は3つあります!
話題作りのため
新製品を販売する際には、大々的に広告やCMで宣伝をします!
そうすることで、新商品だけではなく、会社や自社製品の宣伝にもなりますね。
広告やCMにお金をかけることで多くの人の目に触れることになりますよね♪
昔から同じ製品をリピートしている人だけでなく、新しい顧客の獲得にもつながるため、似たような洗剤をこまめに新商品として、販売することがあるようです!
販売促進のため
ドラッグストアなどの販売店は、新商品が販売されると、その商品を目立つ場所に置きたがります。
レジ横などの目に付きやすい棚に沢山の商品を陳列して、目立つポップを飾って、販売促進をするはず!
もしも、新商品がなければ、話題性のない洗濯洗剤は店の隅や目線の高さにない棚へ追いやられて、あまり売れないなんて状況にも…!
似た成分構成の洗剤であっても「新商品を出す」ということは、売り上げを伸ばすことに一役買っているということになります♪
他社の製品も新製品を出すため
ドラッグストアなどの店頭販売では、新商品は目立つように販売されます。
当然、他社も店頭の目立つ場所に自社商品が陳列されるように新商品を次々出します!
他社製品が次々と新製品を出せば、自社製品はどんどんと店頭の目立たない場所へと追いやられて、売り上げが減ってしまいますよね…!
他社製品との競争に勝つためには、成分がほとんど同じでも新商品として洗剤を売り出す必要があるそうです♪
まとめ:新製品に飛びつかず自分の状況に合わせて洗濯洗剤を選ぶべき
今回はP&Gの洗濯洗剤「アリエール」「アリエールバイオサイエンス(部屋干し用」について、深堀をしました!
「アリエール」「アリエールバイオサイエンス(部屋干し用」は名前・パッケージ・キャッチフレーズと異なる点が沢山あります。
一見すると、成分配合が異なるように感じますが、実際に成分表を見てみるとほぼ同じ成分配合であることがわかりました♪
「新商品だから洗浄力が高いはず…!」と思い込まずに、自分の目的にあった洗濯洗剤を選べるといいですよね!
特に洗濯洗剤で注目したい成分の項目は「界面活性剤」「香料」「蛍光漂白剤」の3つ♪
「界面活性剤」は洗浄力や肌の刺激に関係するので、洗浄力を取るのか、肌への優しさを取るのかは、購入する人の状況で変わります。
とくに、「アリエール」「アリエールバイオサイエンス(部屋干し用」では、洗浄力が強いアニオン界面活性剤がベースで作られています。
洗浄力は強いですが、肌への刺激も強いので注意が必要です…!
肌が弱い人がいるご家庭では、やや洗浄力は落ちますが、ノニオン界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)がベースになっている洗濯洗剤を選ぶと良いでしょう!
また、「香料」「蛍光漂白剤」はすすぎ洗いをしてもほとんど落ちない成分なので、赤ちゃんやお年寄り、敏感肌の人がいるご家庭ではなるべく「香料」「蛍光漂白剤」が含まれないものを選びましょう♪