深堀!花王の洗濯洗剤2種類を徹底解説!
ドラッグストアに行けば、洗濯洗剤の棚にはたくさんの種類や形状、会社の洗剤が置かれていますよね。
今回はそんな洗濯洗剤について、深堀していく記事です。
今回は2種類の洗濯洗剤の解説します!
- アタック3X(花王)
- アタック抗菌EX スーパークリアジェル(花王)
家事や仕事、趣味の合間に音声として洗濯洗剤の深堀話について聞きたい人は、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画へどうぞ!
花王の洗濯洗剤の詳細について、簡潔に知りたい人はこちらの記事がおすすめです!
目次から読みたい場所まで簡単に飛ぶことができますよ♪
深堀:花王の洗濯洗剤
まずは、花王が販売している洗濯洗剤「アック3X」と「アタック抗菌EX スーパークリアジェル」についての深堀話です♪
アタックの成分はほぼ同じ
実は「アック3X」と「アタック抗菌EX スーパークリアジェル」の成分は全く同じ…!
名前が違うので、何らかの成分の違いがありそうですが、成分が全て一緒なん、ちょっと驚きですね!
「アタック抗菌EX スーパークリアジェル」と「アタック3X」は2年ほど同じ時期に売られていましたが、「アタック抗菌EX スーパークリアジェル」は廃版になるようです。
ちなみに、「アタック抗菌EX スーパークリアジェル」の公式ページには後継の商品が販売される予定だという旨が記載されていました!
こまめに新商品を販売する理由
「アタック抗菌EX スーパークリアジェル」と「アタック3X」のように、成分がほとんど変わらない洗剤が同時期に売られるのはなぜでしょうか。
その理由は3つあります!
話題作りのため
新製品を販売する際には、大々的に広告やCMで宣伝をします。
そうすることで、新商品だけではなく、会社や自社製品の宣伝にもなります。
広告やCMにお金をかけることで多くの人の目に触れることになりますよね♪
昔から同じ製品をリピートしている人だけでなく、新しい顧客の獲得にもつながるため、同じような洗剤をこまめに新商品として、販売することがあるようです!
販売促進のため
ドラッグストアなどの販売店は、新商品が販売されると、その商品を目立つ場所に置きたがります。
レジ横などの目に付きやすい棚に沢山の商品を陳列して、目立つポップを飾って、販売促進をするはずです!
もしも、新商品がなければ、話題性のない洗濯洗剤は店の隅や目線の高さにない棚へ追いやられて、あまり売れないなんて状況にも…!
同じような成分構成の洗剤であっても「新商品を出す」ということは、売り上げを伸ばすことに一役買っているんですね♪
他社の製品も新製品を出すため
ドラッグストアなどの店頭販売では、新商品は目立つように販売されます。
当然、他社も店頭の目立つ場所に自社商品が陳列されるように新商品を次々出します!
他社製品が次々と新製品を出せば、自社製品はどんどんと店頭の目立たない場所へと追いやられて、売り上げが減ってしまいますよね…!
そういった他社製品との競争に勝つためにも、成分は同じでも新商品を出す必要があるそうです♪
花王の洗濯洗剤の成分
ここからは「アタック抗菌EX スーパークリアジェル」と「アタック3X」の成分について、深堀します!
※成分表は配合割合が多いものから記載されています
「アタック抗菌EX スーパークリアジェル」の成分
成分名称 | 機能名称 |
---|---|
水 | 工程剤 |
ポリオキシエチレンアルキルエーテル | 界面活性剤 |
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル | 界面活性剤 |
ブチルカルビトール | 安定化剤 |
クエン酸塩 | pH調整剤 |
脂肪酸塩 | 界面活性剤 |
アクリル酸塩系共重合物 | 分散剤 |
アルキルアンモニウム塩 | 界面活性剤 |
エタノールアミン | アルカリ剤 |
塩化カルシウム | 安定化剤 |
亜硫酸ナトリウム | 安定化剤 |
香料 | 香料 |
蛍光増白剤 | 蛍光増白剤 |
酵素 | 酵素 |
着色剤 | 着色剤 |
「アタック3X」の成分
成分名称 | 機能名称 |
---|---|
水 | 工程剤 |
ポリオキシエチレンアルキルエーテル | 界面活性剤 |
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル | 界面活性剤 |
ブチルカルビトール | 安定化剤 |
クエン酸塩 | pH調整剤 |
脂肪酸塩 | 界面活性剤 |
アクリル酸塩系共重合物 | 分散剤 |
アルキルアンモニウム塩 | 界面活性剤 |
エタノールアミン | アルカリ剤 |
塩化カルシウム | 安定化剤 |
亜硫酸ナトリウム | 安定化剤 |
香料 | 香料 |
蛍光増白剤 | 蛍光増白剤 |
酵素 | 酵素 |
着色剤 | 着色剤 |
成分表からわかること
界面活性剤は、その洗剤の洗浄力に直結します。
「アタック抗菌EX スーパークリアジェル」と「アタック3X」に使われている界面活性剤は、4種類!
この中でも特に多い「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」と「ポリオキシアルキレンアルキルエーテル」はノニオン界面活性剤です。
- 洗浄力が弱め
- 肌への刺激がとてもマイルド
- 洗剤残りをした場合でもほとんど心配はない
ちなみに、通常は洗濯洗剤にはアニオン界面活性剤です。
- 洗浄力が高い
- ノニオン界面活性剤よりも肌への刺激がだいぶ高い
アニオン界面活性剤をベースにしている理由
では、なぜアニオン界面活性剤ではなく、ノニオン界面活性剤をベースにしているのでしょうか。
理由は、抗菌作用を持たせたいから!
抗菌作用があるアニオン界面活性剤をベースにしていれば、コロナ禍である今のご時世ではウケが良いです。
また、抗菌作用を持たせることで「生乾き臭対策」や「洗濯槽の抗菌」にも一役買ってくれます。
そんな抗菌作用を持つ界面活性剤は「アルキルアンモニウム塩」です。
この「アルキルアンモニウム塩」はカチオン界面活性剤!
カチオン界面活性剤はアニオン界面活性剤を一緒に入れるとお互いの性質を打ち消し合ってしまいます…!
そのため、カチオン界面活性剤に影響を与えないノニオン界面活性剤がベースに使われています♪
注目すべきは「衣服に残る成分」
洗濯洗剤では、お肌への影響を考えるときに界面活性剤に注目しがちですが、「洗濯ですすぎまでしっかりしていても残ってしまう成分」についても注意が必要です。
花王の洗濯洗剤に限らず、大手の洗濯洗剤に含まれる「香料」と「蛍光漂白剤」は洗濯ですすぎまでしても残ってしまう成分!
この2つの成分は、基本的に残っていても問題ない成分ですが、化学物質に過敏に反応してしまう人にとっても影響が出てしまう成分です…!
とくに、赤ちゃんや肌が敏感な人、ご高齢の方などがいるご家庭では注意が必要です。
- 「香料」「蛍光漂白剤」が使われていない
- ノニオン界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)がベースになっている
まとめ:新製品だから洗浄力が高い訳ではない
今回は花王の洗濯洗剤「アタック抗菌EX スーパークリアジェル」と「アタック3X」について、深堀をしました!
「アタック抗菌EX スーパークリアジェル」と「アタック3X」は一見すると、成分配合が異なるように感じますが、実際に成分表を見てみるとほぼ同じ成分配合であることがわかりましたね♪
「新商品だから洗浄力が高いはず…!」と思い込まずに、自分の目的にあった洗濯洗剤を選べるといいですよね!
特に洗濯洗剤で注目したい成分の項目は「界面活性剤」「香料」「蛍光漂白剤」の3つ♪
「界面活性剤」は洗浄力や肌の刺激に関係するので、洗浄力を取るのか、肌への優しさを取るのかは、購入する人の状況で変わります。
肌が弱い人がいるご家庭では、やや洗浄力は落ちますが、ノニオン界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)がベースになっている洗濯洗剤を選ぶと良いでしょう!
また、「香料」「蛍光漂白剤」はすすぎ洗いをしてもほとんど落ちない成分なので、赤ちゃんやお年寄り、敏感肌の人がいるご家庭ではなるべく「香料」「蛍光漂白剤」が含まれないものを選ぶべきです。