酸素系漂白剤「過炭酸ナトリウム」の洗浄力を劇的に上げる5つの方法!
こんにちは!茂木和哉(@motegikazuya)です。
皆さん、過炭酸ナトリウムはお使いですか?
お使いになっている方ならご存知だと思いますが、過炭酸ナトリウムは、漂白、除菌、消臭はもちろんの事、油汚れや黒ずみ、ヌルツキまで落とせる使える、とても便利な「酸素系」の酸素系漂白剤です。
さらに塩素系漂白剤と比べて安心安全と言う事もあって、ナチュラル派の方に限らずとても大人気ですよね。
今回は、そんな過炭酸ナトリウムの洗浄力を劇的に上げる5つの方法を紹介します!
①50度のお湯で使うべし!
まず1つ目の方法は、つけ置きする時の水温です。
過炭酸ナトリウムは、水温が低ければ低いほど効きが弱くなります。
しかし熱ければ熱ついほど効きがよくなるというわけではありません。
私が最も効果的だと思うベストな温度は「50度」です。
温水器があれば50度のお湯を簡単に用意できると思いますし、温水器がなくてもピッタリ50度でなくても大丈夫ですので、手を入れてお風呂より熱めに合わせてもらえればOKです。
もしかしたら皆さんの中には、
「どうして水ではダメなの?」
「どうして熱すぎてはダメなの?」
「どうして50度が最適なの?」
と思われた方もいると思いますので、もう少し詳しく説明していきますね。
お湯の温度と酸素の出方の関係
理由は、お湯の温度と「酸素」の出方に関係があります。
過炭酸ナトリウムは、お湯に溶ける事で酸素を出します。
その酸素で汚れを落とすわけですが、水が冷たいと過炭酸ナトリウムは溶けが悪くて、溶けた分しか酸素が出ません。
逆に熱湯だと一気に溶けるのであっという間に酸素を出し尽くします。
短い時間でできるだけ瞬時に汚れを落としたい場合は、熱めのお湯を使った方が良い場合もあります。
しかし、通常の使い方では、やっぱり50度が最適なんです。
なぜなら、つけ置き始めから終わりまで、ちょうどいい感じに酸素が一定量を出し続け、五月雨式に汚れにアプローチしてくれるからです。
そして、つけ置きが終わったと同時に、酸素がピッタリ出尽くしているイメージです。
温度が高すぎると一気に酸素が放出し序盤で出尽くし、つけ置きの中盤以降は全く酸素が出ていない状態です。
一気にでるのも汚れを落とすには良さそうですが、汚れにアプローチするには効率が悪く無駄がでるんですよね。
逆に水温が低すぎるのは、酸素が出にくいだけでなく、すべて酸素を出し尽くす前につけ置き終わってしまうなって事もあります。
それだと、汚れが落ちないどころかもったいないですよね。
過炭酸ナトリウムと酸素の関係
過炭酸ナトリウムは、炭酸ナトリウム(ソーダ灰)に過酸化水素が混ざってできています。
なので過炭酸ナトリウムをお湯に溶かすと、炭酸ナトリウムが溶けてしまうので、過酸化水素と離れてしまいます。
過炭酸ナトリウムは、アルカリ性なので溶けるお湯はアルカリ性となります。
そして離れた過酸化水素は、アルカリ性のお湯の中ではそのままの状態で入れず、さらに酸素と水に別れます。
お湯の中からブクブクと出てくる気泡が酸素なんです。
過酸化水素水とは、液体タイプの酸素系漂白剤の主成分です。
例えば、私が愛用している「ワイドハイターPROラク泡スプレー」に使われています。
なんで液体タイプの酸素系漂白剤だと、過酸化水素がボトルの中で酸素と水に分解されず落ちついていていられるかと言うと、液が「酸性」だからなんです。
酸性だと過酸化水素は落ち着いてくれるんです。
だから輸送中や保管中にボトルが膨らんで破裂するようなことはないんです。
でも液がアルカリ性だど酸素を出してしまいます。
落ち着いていられなくて騒ぎまくっているイメージです。
それが過炭酸ナトリウムをお湯で溶かした後の状態です。
「洗浄力」で考えると、過酸化水素水が落ちるいている状態より、酸素をどんどん出しながら暴れ散らしている方が汚れ落ちが良いことがイメージできますよね。
だって酸素の働きで汚れを落としているわけですから。
過炭酸ナトリウムは、お湯で溶かさない限りは安定しています。
なぜなら炭酸ナトリウムは溶けないと過酸化水素と離れないからです。
なのでアルカリ性であっても粉なので抜群に安定しています。
②2時間以上つけ置きするべし!
過炭酸ナトリウムの効果を上げる2つ目の方法は、2時間以上つけ置くことです。
実は、過炭酸ナトリウムには、粒がコートされているものとコートされていないものがあります。
そのあたりについて詳しく説明しているのがコチラの記事です。
コートされていないものは、溶けかが早いので2時間以上つけ置いても、それほどプラスアルファの効果ががありません。
それでも効果は高まりますので、より洗浄効果を求めるならやはり2時間以上はつけ置きした方がいいです。
一方でコートされている方は、最低2時間はつけ置いた方が断然効果的です!
なぜなら最も酸素を出すのが、つけ置き後1時間から2時間までだからです。
その後、酸素の出方が少なくなり完全に出尽くすのがつけ置き後4時間後です。
こんな感じです。
③洗浄液が冷めないようにつけ置きすべし!
過炭酸ナトリウムの効果を上げる3つ目の方法は、つけ置き中に出来るだけ洗浄液が冷めないように工夫をすることです!
長くつけ置くことになると、どうしても洗浄液が冷めてきてしまいます。
当然、洗浄液の温度が低くなればなるほど、酸素が働きにくくなってしまいます…
逆に洗浄液が温かい状態を出来るだけ長くキープできれば、それだけ酸素が働きやすい状態が続くわけですから効果も高まります。
そのためも、できることなら寒い場所より暖かい場所でつけ置きした方がいいですし、つけ置き中はフタをしておいた方が冷めにくくなるので効果的です。
例えば、洗濯機でつけ置きする場合は忘れずフタをした方がいいですし、シンクや洗面台でつけ置きする場合は、段ボールを開いて上げておけば洗浄液が冷めにくくなります。
魚焼きグリルの扉のように油汚れべったりついている場合は、大きめのポリ袋に入れて口を結んで放置すると保温効果が高まりますし、酸素系漂白剤の量を節約できるのでオススメです。
また、風呂釜掃除をするなら、洗浄中はお風呂にフタをしておくと効果的です。
④酵素入りを使うべし!
過炭酸ナトリウムの効果を上げる4つ目の方法は、「酵素」の働きを加えて使うことです!
酸素系漂白剤には、過炭酸ナトリウム100%の漂白剤以外に、過炭酸ナトリウム以外に他の洗浄成分も入っているものもあります。
「酵素」が入っているものもその1つです。
もし、酸素系漂白剤を溶かした洗浄液に含まれている酸素量が同じだとしたら、もちろん酵素が入っていない洗浄液よりは、入っている洗浄液の方が効果が高まります。
酸素の働きに加えて酵素の働きも加わるわけですからね。
ただし1つ条件がありまして、落としたい汚れの種類に合った酵素が含まれていなければ意味がありません。
どういうことかと言うと、酵素には大きく、
・タンパク質分解酵素
・デンプン分解酵素
・油脂分解酵素
・繊維分解酵素
の4つがあり、それらの酵素が用途に合わせて配合されています。
例えば「油汚れ」により良く効くものは、「油脂分解酵素」が入っている酸素系漂白剤ということになります。
しかし残念ながら、酵素入りの酸素系漂白剤の成分を見てみても「酵素」とだけしか記載されていないため、酵素の種類まではボトルの成分欄から確認することができません。
なので用途でおおよその判断するしかありません。
具体的には、「キッチン用」だと「油脂分解酵素」はかなりの確率で入っていると思いますし、「衣料用」だと「繊維分解酵素」が入っている可能性が高いと考えられます。
もちろん1種類だけでなく、それ以外の種類の酵素が入っているケースもあると思いますし、おそらく大手の酵素入り酸素系漂白剤であれば全種類入っていてる可能性の方が高いと思います。
酵素もお湯で2時間つけ置くべし!
酵素も過炭酸ナトリウムと同じで、しっかり働かせるためにはある程度長くつけ置く必要があります。
十分に効果を発揮させるためには、2時間ぐらいはつけていたいところです。
また洗浄液は温かい方が、酵素は活発に働きますので、やはり酵素を効かせるためにも出来るだけ洗浄液の温度を下げないような工夫をすることをオススメします。
⑤漂白活性剤で酸化力を高めるべし!
過炭酸ナトリウムの効果を上げる5つ目の方法は、「漂白活性剤」の働きを加えて使うことです。
この方法は、とっても効果的です。
過炭酸ナトリウムの酸化漂白力が劇的にアップします!
漂白活性剤は、過炭酸ナトリウムが水で溶けると発生する、過酸化水素と反応し非常に酸化力が高い酸化物質に生まれ変わります。
漂白活性剤を使えば、過炭酸ナトリウムが効果を発揮しづらい冷水でも酸化力を上げることができるので、どうしてもお湯を使えない環境の時には役立ちます。
また長くつけ置きできなく過炭酸ナトリウムの効果を効率よく発揮できない場合も、漂白活性剤が役立ちます。
ぜひ過炭酸ナトリウムの効きをもっと強くして使いたい方や、どうしても50度のお湯の準備ができない方は、ぜひ「漂白活性剤」が入った酸素系漂白剤を使ってみてください。
効果が全然違いますから。
漂白活性剤が含まれている商品は、ボトルの成分欄に「漂白活性剤」と記載されているので、パッケージを見れば簡単に確認できます。
もし漂白活性剤入りの酸素系漂白剤が最寄りのお店になかったり、今お使い過炭酸ナトリウムがたくさん残っている場合は、「漂白活性剤」そのものを購入して使う方法もあります。
それがこちらの「ホワイトオキシパレード」です!
使い方は、過炭酸ナトリウムを使う(入れる)タイミングで、この「ホワイトオキシパレード」を、過炭酸ナトリウムの投入量の5%程一緒に入れればいいだけです。
私はこれまでにたくさんの漂白活性剤を配合した洗剤を作ってきたので、漂白活性剤の凄さを身にしみて感じています。
例えば衣類についたシミを落とすにしても、漂白活性剤を入れたものと入れないものではシミの抜け方がずいぶんと変わります。
また洗濯槽内や風呂釜を過炭酸ナトリウムで掃除する場合は、見えないところだけに出来るだけ汚れを残さず落としたい気持ちになりますが、そんな時も酸素系漂白剤を加えることで安心感につながります。
最後に
いかがでしたでしょうか?
過炭酸ナトリウムは、使い方で大きく効果が変わる事をお分かりになっていただけましたでしょうか。
実は今回紹介していませんが、まだ過炭酸ナトリウムの洗浄力を高める方法があります!
それが「茂木漬け」です!
さらに茂木漬けを進化させた「茂木漬けバージョン2.0」もありまして、以前記事にしております。
どちらも効果絶大な方法ですので、ご興味がありましたらぜひチェックしてみてください!