お掃除情報:裏技・豆知識

合成洗剤が「悪」で、ナチュラル系が「善」でしょうか?

茂木 和哉

こんにちは!茂木和哉(@motegikazuya)です。

私のSNSやYouTubeに「オススメの洗剤を教えてください!」と言う感じのコメントをよくいただきます。

世の中には沢山の洗剤が出回っていますので、洗剤選びを迷われる方も沢山いると思いますので、「オススメ洗剤」を知りたくなる気持ちはよく分かります。

でもその質問に答えるのってとても難しんです。

正直なところ答えることができません…

それはなぜかと言いますと、オススメ洗剤は人それぞれ違うからです。

使う方のお悩みや不満が改善される洗剤がオススメ洗剤

例えば、子供の肌トラブルに悩んでいるお母さんに、皮脂汚れの落ちがはいいけど肌への刺激が強めな成分が含まれている洗濯洗剤は絶対にすすめません。

すすめるなら洗浄力は弱いけど、お肌に刺激がある成分が含まれていない洗濯洗剤だったり、成分がすすぎ残りしにくい洗濯洗剤をすすめます。

例えば、エマールなどの肌にとても優しいノニオン界面活性剤が主成分のおしゃれ着用の洗濯洗剤や、成分がすすがれやすく残りにくい無添加石けんです。

逆に子供が運動部に入っていて、毎日運動服を汗びっしょりにして帰ってくるのなら、もちろんおしゃれ着用の洗濯洗剤や石鹸をすすめるような事はしません。

すすめるなら、皮脂汚れの落ちがいい粉末タイプの洗濯洗剤をすすめます。

例えば、アタック高活性バイオEXとアタック高浸透リセットパワーなどです。

基本的には、液体洗剤より粉末洗剤の方が汚れ落ちが良いものが多いので、粉末洗剤の中から洗浄力が高いものをすすめます。

また、共働きで日々家事と育児に追われているお母さんには、家事の時短や家事がラクになる洗濯洗剤をすすめます。

例えば、軽量が不要で簡単に使えるジェルボールなどです。

小さな子供がいてもナチュラル系をオススメしない理由

ちなみに私は小さな子供がいるからと言う理由だけで、ナチュラル系をすすめるような事はしません。

確かに小さな子供がいると、安心安全なイメージのナチュラル系の洗剤に興味があるお母さんはいるかもしれません。

でも現実には、家事と育児と仕事で大忙しのお母さんは、わざわざ時間や手間がかかるわりには落ちが悪いナチュラル系を使い続けているケースは少ないと思います。

さらに時間がなくなってしまいますし、時間がなくなればストレスが増えるだけですからね。

ストレスが増えれば、旦那さんについついキツクあったり、子供をすぐに怒ってしまう事だってあるかもしれません。

そうなってしまっては家族の幸福度が低くなってしまいますよね…

だからと言って、バリバリ洗浄力が強い合成洗剤をすすめるような事もしません。

「ラクさ」と「安全性」の両方を考えならがバランスの良いものをすすめるようにしています。

そんな感じでお悩みの内容や家族構成、家庭環境など使う方が洗剤選びで何を優先しているかでオススメ洗剤は当然変わります。

ナチュラル系が「善」で、合成洗剤が「悪」ではない。

私は、石けんやセスキ、重曹などのナチュラル系が「善」で、合成洗剤が「悪」だとは思っていません。

使う方によっては、洗浄力が高く、コスパが良く、ラクして使える合成洗剤は「善」になるわけです。

例えば、
・子供に毎日真っ白な服を着させてあげて朝送り出してあげたいと思っているお母さん。
・少しでも洗濯家事の時間を短くしたくて子供といっぱい遊んであげたいと思っているお母さん。
・できるだけ節約して、月に1回は家族で外に美味しいものを食べに行きたいと思っているお母さん。
は「善」になりますよね。

確かに合成洗剤には、体に良くない成分が入っていたり洗剤残りの問題があります。

でもしっかりすすぐことが出来る方だったり、肌が丈夫で肌荒れしにくい方なら、合成洗剤を選択するのは全然アリだと思います。

なぜなら合成洗剤を使う事で、洗濯や家事の時間を短く出来たり、負担が少なくなってラクになりますからね。

結果、時間と心にゆとりができり、快適な生活を送る事ができ、家族の幸せにつながるはずです。

「使う方のお悩みや不満を改善される洗剤」=「使う方やその家族の幸せ度が高くなる洗剤」

これが私の考えです。

合成洗剤の良いところ悪いところ、ナチュラル系の良いところ悪いところを分かりやすく伝え、あとは皆さんに自分に合った方を選んでいただくというのが私のスタイルです。

大手洗剤メーカーのように合成洗剤の悪いところは伝えず、良いところだけを伝えてようなことはしません。

自分の洗剤でもそうしてます。

逆に石鹸メーカーのように石鹸の悪いところは伝えず、良いころだけを伝えるような事もしません。

私も石鹸を作って売ってますが、石鹸もマイナス点、問題点をちゃんと伝えるようにしています。

最後に

いかがでしたでしょうか?

たまにネットで見かけることがありますが、「ナチュラル系こそ正義で合成洗剤は絶対使うべきではない!」と言った偏った考えの方がいたりしますよね?

私はそんな事、絶対に無いと思うんです。

どんな洗剤や成分にも長所と短所があると思うんです。

一方に偏ってしまうと、もう片方の真実を見ようとも知ろうともしなくなってしまうと思うんです。

なのでどちらに偏る事なく俯瞰的に、そして固定観念にとらわれず物事をみていきたいと常に思っています。

それと今回は、環境への影響の事については触れていません。簡単に伝えるのが難しい内容ですからね。

でも多くの方が、石鹸より合成洗剤の方が環境に悪影響を与えると思っているのではないでしょうか?

私はそう思っていないんですよね。

もし合成洗剤と石鹸から出る汚水について詳しく知りたいのでしたら、こちらの動画で詳しく話していますので、よかったらご覧ください!

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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