木部のぬめりの原因と解決方法につて
木製風呂桶の「ぬめり」について、お客様からいただいた質問について、私が回答させていただいた内容をご紹介します。
〇お客様からの質問
木製の風呂桶の「ぬめり」と「アオコ」を除去しようと思いバスフレッシュを使いました。
「アオコ」はきれいに落ちましたが「ぬめり」にはまったく効果が表れませんでした。
木材 は「サワラ」でバスフレッシュは水10Lに対してキャップ2.5杯です。
より濃い目の液体に2時間ぐらい漬け置きしました。(1回だけ)
何かアドバイスありましたらお願いします。
茂木和哉の回答
ご質問ありがとうございました。
ではお答えいたします。
木部のぬめりは、
・バクテリアが原因のぬめり
・泉質が原因のぬめり
・木部表面の状態による傷み
が代表的です。
先ず、バクテリアが原因によりぬめりですが、バクテリアを除菌すれば無くなりますので、除菌効果の強いバスフレッシュを使えば解決できます。
なので、この原因は除外されます。
次に、泉質が原因のぬめりですが、このぬめりが発生する条件は、温泉であることです。
なので温泉でなければ、この原因は除外されます。
温泉の場合は、今お使いのスケール洗浄剤で解決できるケースがほんどですので、先ずはお試しください。
ただし、酸性度が強すぎると木部に良くないので希釈してお試しください。
最後に、木部表面の状態によるぬめりですが、先ず、どのような状態かと言うと、木部表面が傷み繊維が毛羽立っている状態です。
乾いた状態では、ぬつきはありませんが、水を含むとヌルつきを強く感じます。
この状態は、洗浄剤では解決できません。
しっかり乾いた状態で電動サンダーや耐水ペーパーなどでやすりがけして毛羽立ちをとらなければ解決しません。
なぜ、木部表面が毛立ってくるのかと言うと、これまで液体タイプの塩素系カビ取り剤を木部に使用する事が大きな原因です。
液体タイプの塩素系漂白剤は、アルカリ性です。
木材はアルカリに弱いのでアルカリ性のカビ取り剤によって、木部表面の侵され、繊維だけが残ってしまい毛羽だった状態になってしまうわけです。
バスフレッシュは、中性タイプですので、もし木部の毛羽立ちが原因のようでしたら、先ずは上記方法で毛羽立ちをとった後は、バスフレッシュでカビ対策をされることをお薦めします。
以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
今回登場した商品
バスフレッシュ