その他:手洗い

感染予防のための手洗いについて【新型コロナウイルス】【インフルエンザウイルス】【ノロウイルス】

茂木 和哉

こんにちは!茂木和哉(@motegikazuya)です。

毎日テレビのニュースでは、新型コロナウイルスについて報じられるようになりました。

まだ抵抗力が低い赤ちゃんや小さな子供がいるお母さんは、とても不安だと思います。

でも自分達に出来ることと言ったら、まずは自分が感染しないように予防に心がけることしかないですよね。

そうなると「手洗い」はとても大切ですよね。

と言うことで、今回は新型コロナを初め、インフルエンザウイルスやノロウイルス、ロタウイルスなどの感染症予防に効果のある手洗いについてお話ししていきたいと思います!

手洗いで大切なのは正しい手洗い?それとも除菌効果の高いハンドソープ?

皆さんの中には、「どうせ手洗いするのなら、殺菌効果の高いハンドソープで手洗いないと!」と思っている方もいるはずです。

でも手洗いで重要なのは、ハンドソープの殺菌効果ではなく手洗いの仕方なんですよね。

皆さん知ってましたか?

厚生労働省のHPを見ても、手洗い方法の詳しい動画説明はありましたが、使うハンドソープについてはご覧の通り「石けん」か「アルコール消毒液」でとしか記載されていません。

まずは手洗いが大切です。外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前などにこまめに石けんやアルコール消毒液で手を洗いましょう。

引用元:新型コロナウイルスを防ぐには(厚生労働省)

石鹸以外に「アルコール消毒液」の記載もありますが、ここで言っている「アルコール消毒液」での手洗いとは、水洗いでなく手にすり込んで消毒する方法ですよね。

だから水洗いする場合は、石鹸であればなんでも良いということで、除菌効果のある石鹸やハンドソープを推奨しているわけではないことがお分かりになると思います。

なので皆さんも、安心して普通の石鹸で手洗いしてください。

でも正しい手洗い方法で洗ってくださいね。

正しい手洗いをすることは、とても重要のようですよ。

参考までに厚生労働省のHPに掲載されている正しい手洗い方法の動画のリンクを貼っておきますのぜひご覧いなってください。
※手洗いの説明は5分12秒頃からです。

とは言え、皆さんの中には「でもせっかくなら普通の石鹸より除菌効果のある石鹸の方が良いに決まってる!」を思う方もいるはずです。

でも普通の石鹸より有効だと言う科学的根拠はないと、2016年に米食品医薬品局(FDA)が発表しているんですよね。

FDAは「消費者は抗菌せっけんは細菌の増殖を防ぐのにより効果があると考えがちだが、通常のせっけんと水より有効だという科学的根拠はない」と指摘した。

引用元:抗菌せっけん、米で販売禁止 「効果に根拠ない」(日本経済新聞)

そしてむしろ私は、殺菌効果のある石鹸より普通の石鹸で手洗いする方がいいと考えています。

除菌効果のある石鹸をオススメしない理由

なぜ私がそう思うかと言うと、こちらの理由は2つです。

  • 除菌効果のある石鹸は手荒れしやすい。
  • 手荒れした状態の方が健康的は手肌より手洗いの時、菌やウイルスが流されにくい。

私は専門家ではないので個人的な意見なのですが、手肌が荒れてザラザラしてたりジュクジュクしているよりは、健康的はスベスベした手肌の方が菌やウイルスがとどまりにくく洗い流されやすいと思うんです。

先ほどの厚生労働省の「正しい手洗い方法」は、とても念入りに時間をかけて洗っていましたよね?

そこまでして洗わないと菌やウイルスが洗い流せないと考えると、手肌のコンディションが悪ければ悪いほど、やっぱり菌やウイルスが流されにくいと思うんですよねー

皆さんもそう思いませんか?

特に手洗い回数が多い子育て中のお母さんや、まだ肌機能が未熟な小さな子供は手荒れしやすいので、普通の石鹸の方が適していると思います。

実は簡単ではい液体石鹸の選び方

子育て中のお母さんや小さな子供には、普通の石鹸で手洗いしてしてもらいたいと思うのですが、実は普通の石鹸を選ぶのって簡単ではないんです。

固形であれば何も難しいことはありませんが、問題は液体石鹸です。

そもそも石鹸は英語で「ソープ」といいますよね?

でも商品名に「ソープ」の文字があっても必ずしも石鹸とは言えないんです。

むしろ「ハンドソープ」と記載されているものの多くは、石鹸とはまるで違う「合成界面活性剤」が主成分のものです。

液体石鹸を間違いなく選ぶためには、パッケージの成分表記を確認するしかありません。

液体石鹸は、脂肪酸カリウムと言う成分からできてますので表記は基本「脂肪酸K」と表記されたり、「カリ石鹸素地」と表記されたりします。

他にも油脂や油脂成分で表記されるパターンもあります。

詳しくは知りたい方は、ぜひコチラをご覧ください。

とは言え合成界面活性剤が主成分のハンドソープだから全てが手荒れしやすいものだとは限りません。

合成界面活性剤には、石鹸より手肌に刺激が強いものから低いものまで様々あります。

なので刺激が低い合成界面活性剤が主成分のハンドソープは、石鹸より手肌に刺激が少ないものになります。

しかし刺激が強い合成界面活性剤で作られたものは、手荒れしやすくなります。

「薬用」には「要注意」

ハンドソープに使われる合成界面活性剤で、特に手肌に刺激が強いのが「塩化ベンザルコニウム」です。

塩化ベンザルコニウムは、合成界面活性剤の働きの1つである、タンパク質変成作用がとても強く菌の細胞を壊して殺菌します。

しかし人間も菌もタンパク質でできてますので、同時に手肌にも強い刺激を与えてしまうわけです。

「塩化ベンザルコニウム」意外にもハンドソープには、色んな除菌成分が使われますが、除菌効果のあるハンドソープは、「薬用ハンドソープ」や「薬用石鹸」と言われます。

初めにお伝えした通り除菌効果のあるもは、手肌への刺激が強めですので手肌の原因となります。

もしかしたら「薬用」と表記あると、逆に荒れた手肌が治りそうなイメージを持つ方もいると思います。

でも、ハンドソープや石鹸での「薬用」とは、除菌効果のありものの事で手荒れを治すと言う事ではないので注意してくださいね。

特に手荒れにお悩みの方が使うと、手荒れが悪化してしまいますからね。

もしかしたら、手荒れを防ぐと言う意味で「薬用」にしているものもあるかも知れませんが、そのようなハンドソープや石鹸を私はドラックストアやホームセンターで見たことがありません。

最後に

いかがでしたでしょうか?

私が除菌効果のある石鹸やハンドソープより、普通の石鹸をオススメしたい理由をお分かりになっていただけましたでしょうか。

でも勘違いされている方が多いのですが、石鹸はアルカリ性なので決して肌に優しいものではないんですよ。

なので荒性の方や手荒れにお困りな方は、出来るだけ手肌に優しい石鹸で手を洗うようにしてくださいね。

例えば、「綿雪泡石鹸」のようなもので!

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
記事URLをコピーしました