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ナチュラルクリーニングの必需品!ナチュラル素材の特徴と使い方を詳しく解説ます!

茂木 和哉

こんにちは!茂木和哉(@motegikazuya)です。

最近は家で掃除したりYouTubeの動画撮影していることがほとんどなので、会社で洗剤を作ることがすっかりなくなりました。

作っていた頃は、洗剤の原料が倉庫にたくさんありました。

そんな原料の中には、そのまま単独で使っても十分洗浄力があるもがあります。

例えば、クエン酸、炭酸ソーダ、過炭酸ソーダ、重曹、水石鹸などです。

そうです、ナチュラルクリーニングに使われる素材がそうなんです。

ナチュラル素材は、そのまま使っても洗浄力があるのに、なんでわざわざ色んな原料を混ぜて洗剤を作っているのかと言うと、より洗浄力を高くしたり、使いやすくするためなんです。

その部分が「洗剤の付加価値」だと思うんですよね。

なので、ナチュラル素材をそのまま使って掃除するのって、洗剤を使って掃除するより汚れ落ちが悪かったり、使いにくかったりします。

だからこそ、ナチュラルクリーニングを続けるためには、ナチュラル素材の特徴や使い方をちゃんと分かっておく必要があると思うんですよね。

と言うことで今回は、代表的なナチュラル素材の特徴や使い方を詳しく紹介します!

重曹

重曹の大きな特徴は、アルカリ度が穏やかな点と水に溶けにくい点です。

アルカリ度が穏やかだから安全なのですが、反面汚れ落ちが悪いんです。

皮脂汚れや油汚れ「酸性」なので、アルカリ度が弱ければ弱いほど落ちにくくなりますからね。

それと水に溶けにくいので、クレンザーにしたりペースト状にしたり使うことができます。

と言うことで「安全」で「溶けにくい」重曹は、
・水に溶かして重曹水
・水を加えて重曹ペースト
・そのままふりかけて重曹クレンザー
の3つの使い方ができます。

重曹水のオススメ希釈割合は、重曹6%です。

なぜかと言うと、重曹が水に溶ける限界が8%ぐらいなので、少し余裕を見た6%がベストだと私は思うんですよね。

例えば水500mLなら重曹約30g(大さじ2杯)となります。

そしてよく溶かしてスプレーボトルに入れて使います。

手あかや皮脂汚れが付きやすい家電やテーブルなどの掃除にオススメです。

キッチンのベタベタした油汚れだとちょっと大変かもしれませんね。

アルカリ性なので酸性の汚れだけでなく、酸性の臭いにも効果的です。

例えば、玄関や靴箱、ソファーやクッションの消臭にいいと思います。

重曹ペーストの作り方は、重曹に少しずつ水を加えながら混ぜてペースト状にったら関税です。

割合は、水1に対し重曹が2〜3程度です。

重曹ペーストの良い点は、汚れにぺったり張り付いてくれるところです。

アルカリ度の弱い重曹を効果的に使うために、「接触時間」を増やす作戦ですね。

これならキッチンの油汚れでも、それほどヒドくなかったらいけます。

乾燥すると固まるので、早めに使いきるのが基本です。

最後に重曹クレンザーですが、使い方はそのまま汚れに振りかけて、湿らせたスポンジやフキンでこすり洗いするだけです。

ラップを畳んで作る「ラップたわし」でこすると効果的です。

でも普通のクレンザーのような硬さはないので、クレンザーとして使うにしても汚れ落ちはイマイチなのです。

しかし、普通のクレンザーでは傷がついてしまいそうな素材に、重曹クレンザーなら使えたりすることがあります。

例えば、プラスチックやステンレスです。

以上の3つが重曹の基本的な使い方なのですが、正直どう使っても汚れ落ちは悪いです。

しかし悪いからこと安心して使えると言うメリットがあるんですよね。

でもどうしても汚れ落ちが不満な方は、コチラの方法で洗浄力を高めて使ってください。

入浴剤としても使える重曹

さらに重曹は、掃除だけでなく入浴剤として使えるんです。

そもそも天然温泉にも「重曹泉」があるほど重曹は、お肌にとても良い効果があるのです。

市販のほとんどの入浴剤にも入っているんですよ。

入浴剤には重曹の正式名「炭酸水素ナトリウム」の表記されてます。

掃除にはメリットに感じれない重曹の「穏やかなアルカリ」が、入浴剤として使うと大きな「メリット」にリマス。

肌を痛めることなく、肌の余分な皮脂だけを流してくれますからね。

なのでお肌をつるつるになりますし、爽快感も得られます。

使用量は、お湯のを入れたお風呂に重曹約40gを入れよく混ぜて溶かしてから入ります。

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クエン酸

クエン酸は、レモンや梅干などに含まれている有機酸の一種で、大きな特徴「酸性」と言う点です。

その酸の力で、水垢や石鹸カスなどの「アルカリ性」の汚れや、アンモニア臭などの「アルカリ性」の臭いの消臭ができます。

それでは、使い方を説明していきますが、基本は水で溶かして作った「クエン酸水」をスプレーして方法です。

クエン酸水の濃度は2.5%です。

例えばクエン酸水200mL作るとしたら、クエン酸5グラムに水195mLならクエン酸が5グラムです。

詳しく知りたい方は、コチラの動画をご覧ください。

クエン酸と重曹を混ぜるとモコモコの泡で出るのですが、その泡で排水口を掃除する方法がります。

クエン酸と重曹をお使いの方なら一度は、試したことのある方もいるのではないでしょうか?

バブのような泡の出る入浴剤も同じ方法なのですが、あの泡は重曹がクエン酸で中和されて出た炭酸ガスなんです。

その炭酸ガスを使って汚れを落とすわけですが、重曹のアルカリの働きとクエン酸の酸の働きが弱まるので微妙な方法なんですよね。

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エタノール

エタノールの最も大きな特徴は、除菌ができることです。

除菌ができるのだから、雑菌が原因のイヤな臭いの消臭に効果があります。

重曹やクエン酸で消臭する「中和消臭」とは全く別物ですよね。

除菌ができるとで多少カビにも効果的ですが、あまり期待できません。

さらに、エタノールは「溶剤」なので、皮脂汚れや油汚れに効果があります。

でもひどい油汚れは、ちょっと厳しいかもしれません。

エタノールで掃除すると洗剤のように拭き残りの心配がないので、2度拭きの必要がありません。

例えば窓ガラスを洗剤で掃除した場合、界面活性剤が拭き残ってしまい、白い線の跡がついたりしてしまうことがありますよね。

でもエタノールには界面活性剤が入っていないので、そのような心配はありません。

さらに、乾きが速いのも嬉しいですよね。

もちろん除菌効果もあるし、水拭きがいらなかったり乾きが早かったりするので、衛生面を重視して掃除したい方にはオススメです。

石鹸

石鹸は、油脂とアルカリ剤を合成させて作った界面活性剤なので、ナチュラル素材をして考えていいのか微妙なところなのですが、安全性はかなり高めです。

さらに洗剤と同じように使える、とっても掃除に便利なアイテムです。

私も大好きで掃除や体洗いに毎日使っています。

石鹸の話は、これまでブログやYouTubeで何度もしてきましたので、簡単に説明しますが、石鹸が素晴らしいのは、セスキ炭酸ソーダぐらいのアルカリ度と洗剤を同じ界面活性作用の2つの働きで汚れを落とせる点がまず1つです。

なので汚れ落ちが良いんですよね。

なのに石鹸の汚れ落ちに悪いイメージをもたれている方が多いのは、石鹸の3つ弱点を知らずに使っているからだと思います。

石鹸の3つ弱点が分かれば、石鹸を上手に使うことができます。

詳しくはコチラの記事をどうぞ。

弱点が必ずしもデメリットかと言うとそうではありません。

弱点があるからこそ、石鹸は肌残りや拭き残りしにくく安全なんですよね。


過炭酸ナトリウム

過炭酸ナトリウムは、ナチュラル素材唯一の漂白剤です。

漂白剤と言うことは、汚れを落とせるだけでなく除菌と消臭の効果もあります。

消臭の仕方は、エタノールと同じで悪臭を原因となる雑菌を殺菌して臭いを抑える方法です。

どちらかと言うと、洗濯で活躍するイメージが強いかもしれませんが、掃除にも色々使えます。

だって過炭酸ナトリウムはオキシクリーンやワイドマジックリン、茂木和哉シミ抜き漂白用など、粉末タイプの酸素系漂白剤の主成分ですからね。

それらと同じ使い方ができるんです。

例えば、クロス壁や布ソファーのシミ落しから排水口や排水管のヌルツキ、キッチンの油汚れ、洗濯槽や風呂釜の洗浄、浴室のカビ落としに使えます。

過炭酸ナトリウムの使い方3例

使い方は使う場所や汚れによって変わるので、全部紹介するのは難しいので、
・洗濯槽掃除(縦型洗濯機)
・排水口掃除
・浴室のカビ落とし
の3つを今回ご紹介します。

まずは縦型洗濯機の掃除法です。

40度から50度のお湯を洗濯機いっぱいに入れ過炭酸ナトリウムを10リットルに対し100グラム入れ5分ほど洗濯機を回します。

その後、一晩放置し、また5分ほど洗濯機を回し排水します。

排水したら、洗濯機内に水をはり、洗濯機を脱水まで最低2回します。

2回すすぎをして、汚れが残るようなら繰り返し行ってください。

次に排水口の掃除法です。

過炭酸ナトリウムを20グラムほど排水口から直接ふりかけ、45度ぐらいのお湯を200mlほどゆっくり注ぎ入れます。

その後、一晩つけ置き翌朝多めの水を排水口から勢いよく流し入れます。

最後が浴室のカビ落とし法ですが、酸素系漂白剤は塩素系ほど漂白力が強くないのでそれほど期待できません。

少しでも効果的に使うためには漂白力がない分、カビとの「接触時間」を長く作る必要があります。

そのためには、水石鹸を混ぜて使うと良いですよ。

例えば、小皿に水石鹸を10グラム入れて、過炭酸ナトリウム20グラムを少しずつ加えながらスプーン混ぜていきます。

そしていい感じにペースト状になったら完成です。

作り置きはできないので使う分だけ作ってくださいね。

使い方は、カビに付けた後、10分ほどつけてからスポンジやブラシでこすり洗いします。

そしてラップし2時間以上放置し、放置後水ですすぎます。

最後に

いかがでしたでしょうか?

洗浄力がそれほど強くないナチュラル素材でも、混ぜたり使い方を工夫すると効きが良くなります。

今回紹介した以外にもの、工夫の仕方はたくさんあります。

ぜひ皆さんも私のうように効果的な使い方を研究しながら使われてみてはいかがでしょうか。

それといちいち計ったり溶かしたりしないといけないことが多いナチュラル素材ですが、そこ面倒くさがず楽しむことことができれば継続できると思うんです。

例えばお洒落な容器に入れてみたり、自作のラベルを貼ってみたり。

ぜひ研究しながら楽しみながらナチュラルクリーニングにチャレンジしてみてください!

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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