正しいお風呂の床掃除法は?中性洗剤以外は使用NG?やり方を説明書でチェック!
60秒で読める!AI記事要約
お風呂の床掃除のやり方を取扱説明書を見て確認していきます。
TOTOサザナの取扱説明書では、毎日のお手入れとして「熱めのシャワー→水シャワー→スポンジ洗い→ゴミを回収→換気→からぶき」が推奨されています。洗剤は使わず、週に一度「浴室用中性洗剤」で毛先が柔らかいブラシを使って洗います。
特に注意が必要なのは、「クレンザーやカビ取り剤は頻繁に使わない」「バケツや排水口カバーがこすれると傷がつくことがある」ことです。細かな傷や変色を防ぐのがポイントです。
床についたガンコな汚れには「浴室用クリームクレンザー」を縦横にこすり、しっかり洗い流します。また、ヘアカラーのシミには「無水エタノール」で湿布し、10分放置して落とす方法が記載されています。
掃除で「弱アルカリ性の洗剤」や「塩素系漂白剤」を使う場合は、頻度や濃度に注意して床を傷めないようにしましょう。
こんにちは!のぞみです。
みなさんはお風呂の床掃除にどんな洗剤を使っていますか?
酸性洗剤やアルカリ洗剤はなんとなく使ってはいけないんだろうなぁとは思いますが……実はお風呂の取扱説明書をみてみると、市販のバスクリーナーでも使用不可となっていることがあるんです!
そこで今回はお風呂の取扱説明書をじっくり読みながら、どんなふうにお風呂掃除をしたらいいのか、推奨されているお掃除法を試していきましょう!
今回みていくのはTOTOサザナのお風呂です。
9年ほど前に購入したお風呂なので多少古いところがあるかもしれませんが、参考にしてもらえると嬉しいです。
ちなみに今回参考にしたのは、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画です!
毎日のお手入れ法をチェック
まずは毎日のお手入れ法のページを見ていきましょう。浴槽や床の洗いかたは①入浴後、熱めのシャワーで流す ②次に、水のシャワーで流す ③気になる部分は、スポンジで洗う ④床排水口ヘアキャッチャーのゴミを取る ⑤窓を開けたり、換気扇を回して換気する ⑥からぶきで、キレイを保つとあります。①②を見る限り、まずは洗剤を使わないんですね。
お風呂を使ったあとすぐにお湯をかければ、熱の力で大体の汚れは落ちていくのかとおもいます。
さらに気になる汚れがあれば③のスポンジ洗いをしていきます。
⑥のからぶきは、水垢やカビを防ぐ効果があります。
水垢は水道水に含まれるミネラルが乾いて残ったもの、カビは水気があるところで繁殖しますからね。
お風呂の床にはいろんな汚れがつきますし、タオルやスクイージーなどで毎回しっかり水切りしておけば、それだけでガンコな汚れがつきにくくなると思います!
週に一度のお掃除法をチェック
つぎに週に一回のお手入れ法を見ていきましょう。
ここでようやく、浴槽用中性洗剤の登場です!毎日のお掃除ではお湯や水しか使っていなかったので、洗剤を使うのは週に一回でいいんですね。
ただしこれも、毎日お湯と水で洗い、しっかり水気切りまでできている、という条件が必須になるはずです。
毎日のお掃除ができていないと、汚れはどんどんガンコになっていくので、洗剤を使ったお掃除も週に一回だけだと落ちてくれないと思います……!
風呂床の洗い方を見ていきましょう。週に一回のお掃除としては「毛先が柔らかい樹脂製のブラシに、浴室用中性洗剤を付けてこする」とあります。
さらにお願いのところには「床に砂や小石がある時は、よく洗い流してからお手入れしてください。キズ・変色・さび付着の原因になるため」とありますね。
お風呂場に砂や小石があるのはなかなかないケースかと思いますが……砂や小石がある状態でこすり洗いをすると、床が傷ついてしまいますからね。
傷がつくとクレームの原因になるかもしれないので、メーカーさんとしてはしっかり記載してあるのでしょう。
部分的に水が残るときは
さらにその下には「部分的に水が残る/乾きが遅くなったとき」の対処法が書かれています。
「毛先が柔らかい樹脂製のブラシに浴室用クリームクレンザーを付けてこすり洗いする。」とあります。
浴室用のクリームクレンザーはわたしは「おふろのルック みがき洗い」を使っています。
ただし液性が「弱アルカリ性」なんですよね。
取扱説明書では、浴室用中性洗剤を使ってくださいとなっていたので、できればクリームクレンザーも中性洗剤のほうがよさそうな気もしますが……たまに使うくらいなら問題ないと思っています。
それにお風呂用のクレンザー洗剤のなかには、酸の強い洗剤もありますしね。
引き続き取扱説明書を見ていきましょう。
「部分的に水が残る/乾きが遅くなったとき」のクリームクレンザーの使い方として、「お湯をかけながら、床の目に沿って縦・横方向にこする。浴室用クリームクレンザーは残りやすいので念入りに洗い流す」とあります。
TOTOのサザナの床はほっカラリ床という床なのですが、縦横に溝が入っています。
溝によく、石けんカスや水垢のようなかたい汚れがたまってしまうと、水はけが悪くなって残ってしまったり、乾きが遅くなってしまうんですよね。
なのでそんなかたい汚れがついてきたら、溝にそってクレンザーでしっかり洗い流してくださいね、ということなんですね!
クレンザーを使うときは
クレンザーを使うときの注意点も書かれています。
1つ目に「浴室用クリームクレンザーは、頻繁に使用しないでください(研磨剤により細かなキズが付くことがあるため)」とあります。
クレンザーには研磨作用があるので、床自体を痛めてしまうことがあります。これは納得ですね!
そして「排水口カバーをお手入れするときや、バケツなどを使用する際は下にタオルなどを敷いてください(こすれてキズがつくことがあるため)」とあります。
研磨剤で傷が付くかもしれないのは納得でしたが、なんと排水口カバーやバケツがこすれても傷がつくことがあるんですね!
わたしはよくバケツを使ってお風呂掃除をするんですが、いちいちタオルを敷いてお掃除はしていませんでした。
床に傷をつけないようにするなら、そこまでしないといけないんですね……!
ガンコな汚れの落とし方は書かれていない?
引き続きお風呂の床掃除法を見ていきますが……ガンコな汚れがついてしまったときの落とし方が、あまり書かれていないように思えます。
たとえばコーキングに生えたカビのお掃除法として、「カビ取り剤を使い、湿布の要領で汚れを落とす」とあり、湿布のやり方も別ページに書かれています。とはいっても、何分放置すればいいのかまでは書かれていないのですが……。
そして水垢の落とし方については、どこのページにも書かれていません。
メーカーさんとしては毎日のお掃除法にあった⑥水切りをしていれば、水垢は付いてこないという考えなのでしょうか?
正直毎日のように水切りできる人はそうそういないと思うので、水垢の落とし方も書いてくれたら親切なのになぁと思ってしまいます。
ヘアカラーのシミの落としかたは?
水垢のようなガンコな汚れの落とし方は書かれていませんでしたが、ヘアカレーの落とし方は書かれていました。おそらく問い合わせがたくさんあるんでしょうね!
ヘアカラーのシミは
①無水エタノールで湿布する 2~3枚重ねたティッシュペーパーに十分しみこませ、湿布する
②約10分放置し、はがす まだらに変色跡が残ったときは、再度湿布する
※時間がたつほど落ちにくく、完全に落ちないこともあります。
とありますね。
無水エタノールというのはこんなもので、薬局やドラッグストアで買うことができます。
いわゆる溶剤のくくりに入るもので、とても濃度の高いエタノールのことで、これは濃度99.5%となっています。
湿布は約10分、まだ色が抜けなければ追加で湿布と詳しく書いてくれていますね。シミになってから時間がたつと落ちにくくなるそうなので、できるだけ早くやったほうがよさそうです。
無水エタノールは溶剤ですので、もし手元になければほかの溶剤で試してみてもいいかもしれません。
溶剤といえば除光液の成分に含まれてるようなアセトンのほか、トルエンやシンナーがあります。
危険度が高いイメージがありますが……わたしのおすすめは「橙の雫」というシールはがし洗剤ですね。
「橙の雫」はオレンジの皮に含まれるリモネンという天然由来の成分で作られた溶剤です。液性は中性ですし、天然由来の成分なので安心して使えるんですよね!
シールはがし洗剤ではありますが、ゴムやマグネットの色移りなど、お風呂掃除にも使うことがあります。
浴室用中性洗剤について
最後に週に一回のお掃除法に書かれていた浴室用中性洗剤とはどんなものなのか、考えていきましょう。
実は浴室用の中性洗剤はかなり限られていて、大手メーカーさんだと花王の「バスマジックリン」しかありません。
大手メーカーさん以外にも目を向けると、「緑の魔女」というお風呂用洗剤が中性洗剤です。
「バスタブクレンジング」や「おふろのルック」は弱アルカリ性で、「バスマジックリン」も「バスマジックリンエアジェット」だと弱アルカリ性になってしまうんですよね。
お風呂メーカーさんとしては中性洗剤でのお掃除推奨ですから……弱アルカリ性の洗剤でお掃除をするのはNGとなってしまいます。
お風呂メーカー推奨のやり方でお風呂掃除をしてみました
使える洗剤はかなり限られてしまうのですが、最後はお風呂メーカーさん推奨のお掃除法でお風呂掃除をしていきます!
使う洗剤は中性洗剤の「緑の魔女」、ブラシは毛先が柔らかいブラシということで「バスボンくん」を使います。
お風呂の床をシャワーで軽く濡らし、中性洗剤の「緑の魔女」をかけたら、ブラシでこすっていきましょう。
カビが生えやすい洗い場カウンターは念入りにこすっていきます。
カウンター下はよく黒カビが生えてくるので、できれば「カビキラー」や「強力カビハイター」といったお風呂用のカビ取り剤を使ってお掃除したいところです。
ですがカビ取り洗剤は強いアルカリ洗剤ですので、中性洗剤を推奨しているお風呂メーカーさんとしてはあまり使ってほしくない洗剤かと思います。
生えたカビを強い洗剤で落とすより、毎日の水切りと週に一回の洗剤洗いを徹底して、カビが生えないようにしてくださいね、ということなんでしょうね。
ただし……わたしはよくカビ取り剤や「キッチン泡ハイター」といった塩素系漂白剤・洗浄剤を使って掃除していますが、いまのところ変色したり傷んだりといったトラブルは起きていません。
頻度や放置時間、塩素濃度を考えて少しでも床に負担をかけないようなお掃除はしていますが、たまに塩素系漂白剤・洗浄剤を使うくらいなら特に問題はないのでは?と思いますね。
床を一通りこすり洗いし、洗剤をしっかり洗い流したらお掃除完了です!
今回のお掃除のポイント
ここまでお風呂の床掃除について、取扱説明書をじっくり読んでからお掃除をしていきました。
強い洗剤も上手に使いこなしていこう
改めて取扱説明書を見てみると……使える洗剤はかなり限られていましたね。お風呂掃除によくつかうカビ取りスプレーはもちろん、「バスタブクレンジング」や「おふろのルック」といった洗剤も、液性が中性ではないので使えない、となっていました。
もちろん毎日のお掃除に書かれていた、使ったらすぐにお湯と水で流してゴミを回収、そして水気をしっかり切る……というのができていればキレイなお風呂を維持できるのだと思います。
ですが正直、忙しい日々のなかで毎日お風呂掃除に時間をかけるのも難しいですよね。
なのでお風呂にカビや黒ずみ、水垢や石けんカスがついてしまうのは仕方がないことだと思います。
そんなガンコな汚れがついてしまったら、弱アルカリ性の洗剤やクリームクレンザー、カビ取り剤も使っていく必要があります。
強めの洗剤を使うとき、少しでも変色や傷みのリスクを減らすこと。そして少しでも効果的に汚れを落としていくために、正しい洗剤の使い方や汚れとの相性は知っておいて損はないはずです♪
なかには用途外の使い方やメーカーさんが推奨していない使い方もあるかもしれません。
自己責任になってしまうものもありますが、少しでもリスクを減らしてお掃除できるよう、これからもいろんなお掃除術をお伝えしていければなと思います。
お風呂メーカーの取扱説明書をよく読んでおこう!
今回はTOTOのサザナの取扱説明書を見ていきましたが、お手入れ方法はお風呂メーカーやモデルによって変わってくるはずです。
たとえばサザナのほっカラリ床は、柔らかい素材なのでクレンザーによる傷がつきやすいのかもしれません。
クッションがきいていて万が一転んでも安心だし、冬場も冷たく感じにくいのでわたしはほっカラリ床を選んだのですが、床の色が素材によっても目立つ汚れは変わってきますよね。
みなさんも一度お使いのお風呂の取扱説明書を見てみて、正しいお手入れ法をチェックしてみてくださいね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はTOTOサザナの取扱説明書を見て使っていい洗剤やアイテム、お掃除法についてじっくり考えた後、推奨されているやり方で床掃除をしてみました。少しでも参考になればうれしいです。
また、YouTubeチャンネル「のぞみのお掃除講座」では、お掃除にまつわるいろんな情報をお届けしています。
こちらの動画もみてもらえると嬉しいです!
さらに自分にあったお掃除法を見つけたいという方は、「汚れ落とし研究家 茂木和哉のラクラク掃除術」を読んでみてくださいね。
茂木さんがお掃除ノウハウを、わかりやすくまとめてくれていますよ~!
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。
またお会いしましょう~♪