【徹底解説】「アタック抗菌EX部屋干し用」と「アタック抗菌EX(新3X)」を分かりやすく解説!
花王の「液体洗剤アタック抗菌EXスーパークリアジェル」(以下、スーパークリアジェル)が廃盤になり、「アタック抗菌EX部屋干し用」(以下、部屋干し用)という後継品が発売されました。
また、花王の「アタック抗菌 3X」という商品もあるのですが、こちらもリニューアルされ「アタック抗菌EX 3X」(以下、新3X)となりました。
どちらも同じ「アタック抗菌EX」という商品名が入っていますね。
違いはあるのでしょうか?
そこで、今回は「部屋干し用」と「新3X」の分かりやすく解説していきます。
- 花王の液体アタックのラインアップ
- 「部屋干し用」と「新3X」の特徴
- 「部屋干し用」と「新3X」の成分や容量の比較
「部屋干し用」と「新3X」の解説を動画で見たい場合は、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画へどうぞ!
花王の液体アタックのラインナップ
まずは花王の液体アタックのラインナップについて確認していきましょう。
公式サイトで確認すると、現状で液体アタックのラインナップは下記の5つです。
- アタックゼロ 普通のタイプ
- アタックゼロ ドラム用
- アタック消臭ストロングジェル
- アタック抗菌EX 部屋干し用
- アタック3X
「アタックゼロ」の普通タイプとドラム用には、容器にnew のマークがついてます。
最近中身が少し変わったということもあり、新商品という扱いなのでしょう。
「アタック消臭ストロングジェル」は以前からあるので、newのマークはついていません。
「アタック抗菌EX部屋干し用」は「液体洗剤アタック抗菌EXスーパークリアジェル」の後継品として発売されたため、もちろんnewのマークがついています。
「アタック3X」は、現在発売されているものと公式サイトではボトルのデザインが違います。
newのマークがついていますが、3Xのマークが非常に小さくなっていますね!
もしかすると、今後「アタック抗菌EX」という商品で展開していくのかもしれません。
そのため最初の方は大きかった3Xのマークが段々小さくなり、最終的には消えるのではないでしょうか。
「アタック抗菌EX 3X」(新3X)について
では、「新3X」について見ていきましょう。
実は「アタック3X」は最初のタイプに比べると、「洗濯槽防カビ」と「99%抗ウィルス」という文言が追加されています。
ここから新しいタイプになり、引き続き「洗濯槽防カビ」と「抗ウィルス」と書かれていますが、さらに「抗菌水洗浄」という文言も書かれました。
どのような成分が「抗菌水洗浄」に作用されているかは詳しく書かれていませんが、リニューアルしたということはパッケージの文言からも感じ取れます。
そして、「汚れ、ニオイ、菌のエサまで根本洗浄」というキャッチコピーのようなものが書かれています。
「アタック抗菌EX 部屋干し用」について
次に、「部屋干し用」を見ていきましょう。
「部屋干し用」の特徴
「部屋干し用」には下記の3つが特徴として書かれています。
- 抗菌水洗浄
- 抗ウイルス
- 洗たく槽防カビ
また、「洗って乾ききるまでフルタイム抗菌」というキャッチコピーもあります。
このことから、もしかすると「新3X」は洗浄力重視の方向け、「部屋干し用」は消臭重視の方向けの洗濯洗剤という感じかもしれません。
ライオンの「スーパーナノックス」という商品も消臭重視と汚れ落ち重視で分かれているので、似たような感じで分かれているのかもしれないですね。
「スーパークリアジェル」と「部屋干し用」の成分や容量の違い
廃盤になった「スーパークリアジェル」と、後継品である「部屋干し用」の成分に違いはあるのでしょうか。
「部屋干し用」は「抗菌水洗浄」という文言が追加されているので、「抗菌水洗浄」に繋がる成分が新たに加わっている感じがしますよね。
実際に、裏面に書かれている成分について、廃盤になった方と合わせて確認してみましょう。
- 界面活性剤(21%、高級アルコール系(非イオン))
- 安定化剤
- アルカリ剤
- ph調整剤
- 酵素
- 蛍光増白剤
- 界面活性剤(23%、高級アルコール系(非イオン))
- 安定化剤
- アルカリ剤
- ph調整剤
- 酵素
- 蛍光増白剤
液性はどちらも弱アルカリ性で、成分については界面活性剤の濃度以外は全て同じでした。
他にもいろいろ成分は入っていると思いますが、裏面の成分を見比べると、リニューアル品である「部屋干し用」の方が界面活性剤の濃度が2%薄くなっています。
同じ量の洗濯洗剤を入れた場合、洗たく槽内の水の界面活性剤の濃度は濃いものを入れた方が高まるため、汚れ落ちは良くなる傾向にあります。
もちろん、界面活性剤の濃度が濃ければ汚れが落ちるというわけではありません。
しかし、記載されていない界面活性剤の種類も同じものだと仮定すると、界面活性剤の濃度が薄くなったということは、洗浄力に繋がる部分だと考えられます。
また、「スーパークリアジェル」の容量が900gであるのに対し、「部屋干し用」は880gと容量が減っています。
「部屋干し用」は「スーパークリアジェル」に比べ、界面活性剤の配合割合も2%下がり、容量も20g減ってしまいました。
「スーパークリアジェル」と「部屋干し用」が同じ価格だった場合、物価高により原材料費が高騰している背景から、濃度を下げて容量を減らしたのかもしれません。
「部屋干し用」の気になる点
詳しい成分を見ていきたいところですが、まだ公式サイトで発表されていません。
「部屋干し用」の裏面の文言は「抗菌水洗浄 洗って乾ききるまでフルタイム抗菌でニオイ菌を含む菌の増殖を抑え続ける」「乾くまでスタミナ消臭 厚手タオル、パーカーでも部屋干し臭をしっかり防ぐ」と書かれているので、そこに働きかける除菌剤が入っていると思われます。
いずれの文言も、「持続して効果がある」という書かれ方をしているのですが、成分に関して2つの場合が考えられます。
1つは、入っている除菌剤の除菌効果がとても高く、滅菌に近いぐらい菌をやっつけて増殖を遅らせるというやり方の場合です。
菌の数が少なければ、増え方は遅いです。
もう1つ考えられるのは、洗い上がりにも除菌効果がある成分が生地に残り、抗菌作用が続くことで菌が増殖できないという場合です。
しかし、この場合だと洗剤残りする成分ということになります。
除菌成分は肌にいいものではないため、肌に対するリスクがあります。
「新3X」と「部屋干し用」の比較
「新3X」と「部屋干し用」の成分も気になるところですよね。
それぞれの成分を見ていきましょう。
- 界面活性剤(23%、高級アルコール系(非イオン))
- 安定化剤
- アルカリ剤
- ph調整剤
- 酵素
- 蛍光増白剤
- 界面活性剤(21%、高級アルコール系(非イオン))
- 安定化剤
- アルカリ剤
- ph調整剤
- 酵素
- 蛍光増白剤
見比べてみると、成分は同じですが、界面活性剤の濃度は「新3X」の方が2%多いです。
「新3X」は以前のタイプも、濃度は同じで、容量も880gと同じでした。
ではなぜ「部屋干し用」は後継品になり、20g減ったのでしょうか。
価格高騰の背景がある可能性以外に、今後「3X」を無くし「抗菌EX」にまとめるのではないかという可能性が考えられます。
「部屋干し用」と「新3X」を「抗菌EX」にまとめて2種類に分けて出すために、容量を880gで合わせてきたのかもしれません。
まとめ
今回は、「新3X」と「部屋干し用」について解説していきましたが、いかがでしたでしょうか。
「新3X」と「部屋干し用」では、それぞれ働きかける成分に違いはありますが、それ以外の特徴の違いはほとんどないと感じられ、似たようなものだと思います。
そうであれば、分けずに1本化し、汚れ落ちにも臭いにもどちらにも効くものを作ってもらいたいところでもありますね。