ホントに危険!?塩素系洗剤について徹底解説
塩素系洗剤といえば、除菌も漂白もできて、頑固な汚れの掃除には欠かせない存在です。
一方で、高い洗浄力を発揮するために様々なものが含まれているのも事実…!
今回は、茂木和哉さんのYoutubeチャンネルに頂いた質問を元に記事をまとめました!
カビハイターなどは体に悪いのではないですか?
仕事や家事の合間に動画の音声で解説を聞きたい人は、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画がおすすめです!
文章でさくさくっと結論だけ知りたい人はこちらの記事がおすすめです!
目次から読みたい場所まで簡単に飛ぶことができますよ♪
塩素系洗剤とは
塩素系洗剤とは、次亜塩素酸ナトリウムが含まれるアルカリ性の洗剤のことです。
具体的には「ハイター」「キッチンハイター」「キッチン泡ハイター」「強力カビハイター」「パイプハイター 高粘度ジェル」などがあります。
いずれも、強いアルカリ性で漂白・除菌の作用がある洗剤です。
カビ汚れや色うつり汚れ、排水溝や布巾の除菌など、多岐に渡って使える点が特徴!
一方で、塩素系洗剤にはツンとした独特なにおいがあり、人によっては具合が悪くなってしまうこともあるので注意が必要です。
塩素系洗剤の使い方
塩素系洗剤の使い方は簡単です!
汚れがある場所に塩素系洗剤をつけて、流水で洗い流すだけ♪
汚れの程度に合わせて漬け置きしたり、ブラシで擦り洗いをしたりすると、更に効果的です!
塩素系洗剤を使う際は、換気を十分にした上で、酸性洗剤と混ぜないように注意しましょう。
塩素系洗剤の成分
今回は、強力カビハイターを例に解説します!
- 次亜塩素酸塩
- 水酸化ナトリウム(0.5%)
- 界面活性剤(アルキルアミンオキシド)
- 安定化剤
カビハイターなどは体に悪いのではないですか?
次からはこちらの質問について答えていきますよ♪
質問を頂いた動画では、100mlの水に対して、強力カビハイターを2プッシュしたもの(50倍を使いました!
塩素濃度は0.05%(500ppm)とかなり薄いものになっています。
掃除のプロ茂木和哉さんは、50倍希釈液であれば、水拭きせずそのままにするそうです!
理由は、塩素が揮発性の高い成分だから。
塩素は時間が経てば飛んでしまい、使う濃度も低いので、拭き掃除に関してはあまり気にする必要がありません。
ただし、べちゃべちゃの雑巾で希釈液が長時間残るような状態の場合は、水拭きの必要あり!
また、塩素系洗剤の洗剤のにおいが気になる場合や、拭いた場所の素材が塩素系洗剤で傷みやすい場所の場合は2度拭きした方が良いです♪
- 塩素系洗剤の希釈液を含ませすぎた雑巾で拭き掃除をした場合(長時間、希釈液が残っているような場合)
- 塩素系洗剤の独特なにおいが気になる場合
- 水栓金具など、塩素系洗剤の希釈液で拭いた場所が傷みやすい素材の場合
次からは、成分ごとに危険性の有無を解説します♪
次亜塩素酸塩
次亜塩素酸塩とは塩素剤のことで、配合割合はおそらく2.5~3%程度です。
ただし、次亜塩素酸塩はじわじわと揮発していく成分なので、工場で作ったばかりのものと、長期間放置したものでは塩素濃度が異なります!
工場でできたてのものであれば濃度が濃く、時間が経てば薄くなります。
また、拭き掃除に使う場合は塩素系洗剤を50倍に希釈しているので、限りなく中性に近い状態です。
次亜塩素酸塩は濃度が濃ければとても危険なものですが、中性に近ければ近いほど危険性はなくなりますよ♪
水酸化ナトリウム(0.5%)
水酸化ナトリウムはアルカリ剤のことです。
水酸化ナトリウム自体は非常に強いアルカリ剤で、濃度が高いものであれば、手に付くと火傷をしてしまいます。
そんな水酸化ナトリウムですが、拭き掃除に使う際には0.5%の水酸化ナトリウムを更に50倍希釈した状態です。
水酸化ナトリウムに関しても、危険性がないレベルまで薄まっているので、それほど危険性を気にせず使えると思います♪
界面活性剤(アルキルアミンオキシド)
界面活性剤「アルキルアミンオキシド」は両性界面活性剤で、非常にマイルドな界面活性剤です!
界面活性剤には、カチオン・アニオン・両性・ノニオンの4種類があります。
カチオンが一番刺激性が強く、アニオン・両性・ノニオンの順で刺激性が弱くなります!
イメージとしては「カチオン>アニオン>>>>>両性>ノニオン」となりますよ♪
界面活性剤の種類 | 特徴 |
陽イオン界面活性剤 (カチオン界面活性剤) | 繊維などに吸着する 静電気を抑える効果がある 殺菌性がある |
陰イオン界面活性剤 (アニオン界面活性剤) | 汚れを落とす作用が強い 泡立ちが良い 温度の影響を受けにくい |
両性界面活性剤 (アンホ界面活性剤) | 肌に優しい ほかの界面活性剤と相乗効果がある 水に溶けやすい |
非イオン界面活性剤 (ノニオン界面活性剤) | 汚れを落とす作用が強い 泡立ちが少ない 温度の影響を受けやすい |
界面活性剤「アルキルアミンオキシド」は両性界面活性剤なので、非常に案洗剤が高いと言えます!
安定化剤
洗剤の安全性で注目すべきは「液性」と「主成分」です!
主成分は洗剤の中でもとくに多く含まれているものなので、危険性がないものなのか注目する必要がありますよね。
一方で、主成分ではない安定化剤や防腐剤などは、微量なのであまり気にする必要はありません。
具体的に言えば、主成分に強い界面活性剤が入っていれば、どれだけ防腐剤などが無添加なものであっても、安全性は低いと言えます!
つまり、安定化剤に関しても安全であると言えますよね♪
塩素系洗剤を使うときの注意点
強力カビハイターの50倍希釈液を拭き掃除に使っても安全だということが分かりましたが、使い方によっては危険性が増す場合があります…!
塩素系洗剤を使うときの注意点としてまとめたので、塩素系洗剤を使う時には十分注意して使いましょう♪
酸性洗剤と混ぜない
酸性洗剤と塩素系洗剤を混ぜると、人体に有害なガスが発生してしまいます…!
塩素系洗剤と酸性洗剤は同時に使わないようにするのが鉄則です!
一緒に使ってはいけないと分かっていても、汚れによっては洗剤を使い分ける必要がありますよね…!
そんな時には、流水でしっかりすすいだ上で日にちをずらして掃除をするのがおすすめ♪
塩素系洗剤の塩素は飛びやすいので、時間を置くことで酸性洗剤と混ざることを防げます。
使う場所に注意する
塩素系洗剤はとても強いアルカリ性の洗剤なので、使う場所によっては、素材が変質してしまう可能性もあります。
使う場所や素材の説明書があれば、必ず塩素系洗剤が使えるか調べましょう。
調べられない場合は、掃除したい場所の端の方に、ごく少量の塩素系洗剤をつけて問題ないか確認しましょう!
それでも心配な場合は、塩素系洗剤を薄めたり、つけ置きする時間を短時間にすると変質のリスクが軽減できますよ♪
換気を十分にする
塩素系洗剤には、ツンとした独特のにおいがあります。
この塩素系洗剤のにおいは塩素濃度が濃ければ濃いほど強く、人によっては気分が悪くなってしまうことがあります。
浴室やトイレなどの密閉した場所で塩素系洗剤を使う場合は必ず換気をしながら使うようにしましょう!
換気をしても塩素系洗剤のにおいが受け付けない人は、洗浄力が落ちますが、水で薄めたりするといいですよ♪
まとめ:塩素系洗剤を拭き掃除に使っても安全!
今回は「塩素系洗剤を拭き掃除に使っても危険性はないのか」解説をしました!
塩素系洗剤の塩素濃度が濃ければ濃いほど、その危険性が高くなります。
つまり、塩素濃度が薄ければ危険性はありません!
塩素系洗剤は正しい使い方をすれば、除菌や洗浄、漂白など色々な使い方があり、とても便利な洗剤です。
まとめた注意点を守って、かしこく塩素系洗剤を使うようにしましょう♪
- 塩素系洗剤の希釈液を含ませすぎた雑巾で拭き掃除をした場合(長時間、希釈液が残っているような場合)は水拭きをする
- 塩素系洗剤の独特なにおいが気になる場合は水拭きをする
- 塩素系洗剤に弱い素材には使わないようにする
- 水栓金具など、塩素系洗剤の希釈液で拭いた場所が傷みやすい素材だった場合は水拭きをする
- 酸性洗剤とは混ぜない
- 換気をしながら塩素系洗剤を使う