掃除

お風呂のカビ・皮脂汚れ・酸性石けんカス・ヌメリを一気に落とす洗剤を作ってみました

nishiyama
のぞみ

こんにちは、のぞみです。

今回は、お風呂掃除の様子をお届けします!ですがただのお風呂掃除ではありません。

なんと一度のお風呂掃除で5種類の汚れを一気に落とすというお掃除法なんです。

ポイントは「洗剤」。使うのはお掃除がラクになるだけでなく、コスパもいい洗剤なんですよ!

ちなみに今回参‌考‌に‌し‌た‌の‌は、‌こ‌ち‌ら‌の‌茂‌木‌和‌哉‌(‌‌@motegikazuya‌‌)‌さ‌ん‌の‌YouTube‌動‌画‌で‌す!

お風呂の汚れ5種類

まずは今回、一気に落としていく5種類の汚れについてご説明をしていきます!

①皮脂汚れ

これはお風呂の汚れでは一番ポピュラーな汚れですね。人の身体からでてくる汚れです。

②酸性石けんカス

石けんカスのひとつで、皮脂と石けんが反応してできる石けんカスです。

わたしは身体を洗うのに石けんを使っているので、お風呂に結構石けんカスがたまるんですよね……!

③ぬるつき汚れ

これはぬめぬめした汚れですね。

お風呂全体についてしまいますが、特につきやすいのはシャンプーやボディソープのボトルの底。

普段あんまりお掃除しないし、水気もたまりやすい場所ですからね。

なにか物を置きっぱなしにしていると、触れている面がヌルヌルしてきます。

④赤カビ

暑い夏なんかは出てきやすい汚れですよね。

特にコーキングに生えやすいのかな、と思います。

ちゃんと掃除をしていれば、赤カビが生えてくることはないのですが……1週間くらいお掃除しないでいると生えてしまいます。

⑤黒カビ

今回お掃除する5つの汚れのなかでは、一番ガンコな汚れです。

黒カビのなかでも特にガンコなのが、コーキングやゴムパッキン、タイルの目地に生えてしまった黒カビ。

根っこを生やしてしまっているので、落とすのはかなり大変ですよね。

この5つの汚れをジャンルに分けると①皮脂汚れ②酸性石けんカスは「酸性の汚れ」、③ぬるつき汚れ④赤カビ⑤黒カビは「生き物汚れ」と分けられます。

なのでお掃除では、酸性汚れと生き物汚れの両方が落ちる洗剤を使えばいいってことですね♪

汚れのタイプがわかったところで、つぎは洗剤の作り方をご紹介していきますよ♪

自作洗剤をつくる上での注意

今回は5種類の汚れを落とすために、洗剤を自分で作っていきますが……はじめに注意点をお伝えしておきます。

基本的に洗剤は、混ぜてはいけないことになっています。

なので今回とおなじ内容を試すときは、あくまで自己責任でお願いしますね!

特に「キッチンハイター」は塩素系なので、「混ぜるな危険」と書かれています。

あくまで酸性タイプのものと混ぜるとガスがでる、ということなのですが……それでも混ぜて使う場合は普通の洗剤・洗浄剤よりも、注意しないといけません。

洗剤そのものの特徴や、成分についてきちんと理解していないと、ちょっと怖いですよね。

わたしは洗剤を開発している茂木さんに教えてもらったので、自作洗剤にチャレンジしてみようと思います。

ですが、みなさんにオススメです!やってみてください!というものではなく「こんなやり方があるんだな~」くらいの気持ちで見ていってもらえると嬉しいです。

ご自身で試してみるときは、注意しながら、あくまで自己責任でお願いしますね……!

5種類の汚れが落ちる洗剤を作ってみます

今回は5つの汚れを一度に落とせるように、洗剤を自作します!

自作洗剤の材料は、水道水、「キッチンハイター」そして、食器用洗剤の「チャーミーマジカ酵素プラス」です。

別に「チャーミーマジカ酵素プラス」でなくても構いません。

本当は「ジョイ」を使おうとしたんですが、切らしてしまっていたので「チャーミーマジカ酵素プラス」にしました。

後ほど、「キッチンハイター」と「チャーミーマジカ酵素プラス」の成分をみながら、相性を確認していきましょう!

そのまえに、まずは洗剤を作っていきたいと思います~♪

洗剤づくりの手順

今回は、自作洗剤を400グラム作っていきます。

一般的なスプレータイプのバスクリーナーが400グラムくらいの量なので、同じくらいの量ですね!

つくった洗浄液をスプレーボトルにいれて使っても構わないのですが、今回は桶に洗浄液を作って、そのままバスブラシをつけて洗っていく方法で行こうと思います。

まずはキッチンスケールを用意し、お風呂の桶をのせて、桶に水道水を280グラム入れます。

ちょっと1グラム多く入ってしまったのですが、このくらいなら大丈夫です!

つぎは「キッチンハイター」を100グラム入れていきます。

どうして100グラムなのかも、ちゃんと理由があります。ここは後ほど、詳しくご説明していきますね!

またちょっと多くなってしまって、108グラム入ってしまったのですが……誤差の範囲です。

最後に「チャーミーマジカ酵素プラス」を20グラム入れます。

21グラム入ってしまったのですが、誤差の範囲でしょう……!

これで水280グラム、「キッチンハイター」100グラム、「チャーミーマジカ酵素プラス」20グラムの合計400グラム入りました。

ゴム手袋を付けた手でかき混ぜると……少し泡立ちましたね!これは界面活性剤がはたらいてくれている、ということです。

それと、洗浄液の色も見てみてください。濁っておらず、透明なままですよね。

これは洗剤同士が反応していない、ということです!

「キッチンハイター」を100グラムいれた理由

今回、完成する洗剤400グラムに対して、「キッチンハイター」を100グラム入れました。

「キッチンハイター」はぬるつき汚れや、赤カビ、黒カビなどの生き物汚れを落としてくれます。

生き物汚れを落とすために敢えてカビ取り剤ではなく「キッチンハイター」を使ったのにも、きちんと理由があるんです。

それは塩素の濃度!

イメージ的には塩素系漂白剤よりもカビ取り剤のほうが、塩素濃度が高いような気もするんですが……実は逆なんですよね。

「キッチンハイター」のようなボトルにはいった塩素系漂白剤よりも、「カビキラー」や「強力カビハイター」のような一般的なカビ取りスプレーのほうが、塩素濃度が2倍くらい高いんです。

なので「カビキラー」や「カビハイター」と同じくらいの塩素濃度のものをつくるとしたら

400グラムつくるうち「キッチンハイター」を200グラムくらい入れれば、同じくらいの量になります。

でも今回は200グラムもいれないで、100グラムにしておきました。

というのも、今回お掃除するお風呂は、そこまでひどい黒カビはついていません。

ガンコな汚れがないのに、わざわざ強い洗浄剤を使う必要はありませんしね。

塩素はニオイもしますし、素材に負担もかけてしまいます。

なので今回は、「キッチンハイター」は100グラムくらいにしておきました!

もちろん、そこまでひどい汚れがないのであれば、「キッチンハイター」は50グラムくらいでも大丈夫だと思います♪

「チャーミーマジカ酵素プラス」を選んだ理由

「チャーミーマジカ酵素プラス」を選んだ理由、それは「界面活性剤」です!

まずは「キッチンハイター」の界面活性剤を見ていきましょう。

「キッチンハイター」は塩素系漂白剤ですが、食器についている油汚れもしっかりおちるようにと界面活性剤が配合されています。

実際に裏面の成分をみると「界面活性剤(アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム)」と書かれています。

界面活性剤のなかにもグループがあって、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウムは「アニオン界面活性剤」のグループに入ります。

そして次に今回は使いませんでしたが、一般的なカビ取り剤である「カビキラー」の成分をみてみましょう。

使われている界面活性剤は「アルキルアミンオキシド」、これはグループでいうと「両性界面活性剤」です。

皮脂汚れに対しての洗浄力は、両性界面活性剤よりもアニオン界面活性剤のほうが高くなります。

なので塩素濃度だけでなく、皮脂汚れを落とすという意味でもカビ取り剤よりも「キッチンハイター」を選んだ方がいい、ということになりますね。

次に注目したいのが、「チャーミーマジカ酵素プラス」の成分です。

「チャーミーマジカ酵素プラス」の成分をみると「界面活性剤(31%アルキルアミンオキシド、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルスルホン酸ナトリウム)」とあります。

いろんな種類の界面活性剤が、あわせて31%も入っているようです。

配合量は多い順番に書かれているので、一番多く入っているのはアルキルアミンオキシドです。これは「カビキラー」にも入っていた両性界面活性剤でしたね。

2番目に多く入っているのは、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム。これは「キッチンハイター」にも入っていた、アニオン界面活性剤でしたね。

なんと「チャーミーマジカ酵素プラス」で1,2番目に多く配合されている界面活性剤は、塩素系の洗浄剤にも使われているもののようなんです!

ですので「キッチンハイター」と「チャーミーマジカ酵素プラス」は混ぜても大丈夫そうだな、と判断しました!

ちなみに、「チャーミーマジカ酵素プラス」の3番目の界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、ノニオン界面活性剤です。

ノニオン界面活性剤は、なにかと混ぜるときに一番安心できる界面活性剤なんですよね。

洗浄力は落ちてしまうのですが、安心感は一番高いです。

自作洗剤でお風呂を掃除してみました!

それではお掃除を始めていきます。

使うのは、激落ちくんシリーズの「お風呂まるごとバスクリーナー(ショートタイプ)」です。

わたしはお風呂掃除ではよく使っています!

洗浄液をボンボンにつけて、そのままお風呂を洗っていきます。

お掃除をしていきますが、ここで注目していただきたいのは、洗剤の「泡立ち具合」です。

もともとお風呂がそんなに汚れていないので、カメラ越しではあんまり汚れの落ち具合はわからないかもしれません。

泡立ち具合は、「チャーミーマジカ酵素プラス」の量、つまり界面活性剤の量によって決まります。

今回は洗浄液400グラムに対して、「チャーミーマジカ酵素プラス」を20グラム入れましたね。

ちょっと多いのかな?とも思ったのですが、どのくらいの泡立ちなのか、是非チェックしてもらえたらなと思います!

まずはお風呂の壁をブラシでこすります。

さっそく泡が出てきていますね。思ったよりもしっかりとした泡がついています!

泡が垂れていくスピードも、そこまで早くありません。クリーミーな泡だな、という印象です!

壁面がおわったら、バスタブの周りの手すりや、パネルをお掃除してきます。鏡もしっかりとお掃除していきましょう♪

シャワーの蛇口まわりや、タオル掛け、そしてカウンター、お風呂のドアをお掃除していきます。

床もしっかりと!洗い忘れしやすいカウンターの奥の方まで、しっかりとバスブラシをいれましょう。

バスタブの外側、内側もしっかりと洗っていきます。

柄がついているタイプのバスブラシなので、かがまなくてもお掃除できてラクチンです♪

さて、一通り洗い終わったので、つぎはシャワーですすいでいきます。

もしもガンコそうな黒カビがある場合は、ここですこし時間をおいたほうがしっかりと落ちます。

でも今回は、そこまでひどい汚れがないので、すぐに流していきましょう!

洗剤をつけたところをシャワーで洗い流します。壁面にはまだしっかりと泡が残っていました。

バスタブの泡がすぐには流れていかず、排水溝に少し残っていますね。

やっぱり界面活性剤が多かったのかもしれません。

ひと通りすすぎ終わったので、最後は厚手のマイクロファイバークロスで水気をふき取りをします。

これでお風呂掃除がおしまいです!

自作洗剤でお風呂掃除をしてみた感想

自作洗剤でお風呂掃除を終えてみて……壁面の掃除がしやすかった、というのが一番です!

かたくしっかりとした泡を作れたので、壁でもあんまり垂れ流れないでしっかりと汚れに密着してくれていました。

黒カビが生えているのなら、汚れと洗浄液との密着時間が大事なのですが……今回はそこまでしっかりとした泡でなくても十分だったかもしれません。

しっかりとしたクリーミーな泡ができるということは、その分すすぎに時間がかかってしまう、ということですからね。

実際、バスタブの泡はシャワーでささっとは流れてくれませんでした。

そんなに汚れがひどくないのであれば、「チャーミーマジカ酵素プラス」は20グラムも淹れなくても十分かもしれませんね!

また「キッチンハイター」の量ももう少しだけ、少なくても良かったと思います。

今回は「キッチンハイター」を今回100グラム入れましたが、そこまで汚れがないのであれば、もっと少なくても大丈夫です。

今回のお風呂ぐらいの汚れであれば、「キッチンハイター」の量は10グラムでも、多少の黒カビなら落とすことができるかと思います。

反対に、コーキングやタイル目地に生えてしまったようなガンコな黒カビであれば、10グラムじゃちょっと少ないかもしれませんね。

それと洗剤で洗った後すぐに水で流す、というお掃除法だと黒カビは落としきれないことがあります!

目立った黒カビが生えているのであれば、全体に洗剤を塗りつけたあとに15分くらい放置してみましょう。

放置時間を取れば、黒カビもちゃんと落ちるはずですよ~!

生き物汚れの程度にあわせて、量や放置時間を調整してみて下さいね♪

自作洗剤にかかった費用は?

今回のお風呂掃除で、かかった金額を計算してみましょう。

まず塩素系漂白剤「キッチンハイター」を100グラム使いました。

「キッチンハイター」は600ml入りで200円くらいで購入したので……100グラムだと33円ですね。

そして食器用洗剤「チャーミーマジカ酵素プラス」は20グラム使いました。

220mlのサイズが150円で売られていたので……20グラムだと14円ですね。

なので400グラムのお風呂用洗剤が、たったの47円でできてしまいました!

400グラムというのは、一般的なスプレータイプのバスクリーナーと大体同じくらいの大きさです。

どんなに安いときでも、47円よりはお値段がしますよね。

そう考えると、自作洗剤はかなりお得!ということですね~♪

しかも一般的なバスクリーナーのように皮脂汚れも落としながら、「カビキラー」や「強力カビハイター」のような、ガンコな黒カビも落とすことができる、という洗剤です。

一度に違う種類の汚れが落とせる、ということからもかなりコスパがいい洗剤なのかな、と思います♪

5種類の汚れが落とせるだけでなく、お財布にも優しいなんて……一石二鳥です!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は自作洗剤を使って、お風呂の汚れ5種類を一度にお掃除してみました。

コスパもいいですし、5つの汚れが一度に落ちるというラクチンな洗剤です。

とっても便利な洗浄剤ですが……とは言え洗剤を自分で作りますし、塩素系の洗浄剤を使っています。

洗剤については詳しいから大丈夫、と思う方もいらっしゃるかもしれません。

でもなにかが起きても、わたしも茂木さんも責任は取れません……。

危険な面だけでなく、素材に対しての影響も考えなくてはいけません。お風呂が変色してしまう、なんてリスクもありますからね。

洗剤は基本的には混ぜてはいけないものになっていますし、あくまで試す場合は自己責任でお願いしますね……!

あくまで「こんなお掃除法があるんだな~」くらいに考えてもらえるといいのかな、と思います。

最後になりましたが、YouTubeチャンネル「のぞみのお掃除講座」では、お掃除にまつわるいろんな情報をお届けしています。

こちらの動画もみてもらえると嬉しいです!

それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。

またお会いしましょう~♪

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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