洗剤講座

【有料級!】プロが教える 粉末と液体の酸素系漂白剤を使った「茂木漬けversion2.0」【掃除術】

suura
のぞみ

こんにちは!のぞみです。

皆さんは酸素系漂白剤と聞くとどのようなイメージをおもちですか?

漂白剤には主に酸素系と塩素系がありますが、酸素系は塩素系に比べると安全性が高い反面、洗浄力が低いです
よって汚れを落とすのなら塩素系一択という方も多い印象ですね…

しかし酸素系漂白剤でも使い方に気をつければ効率的に汚れを落とすことができます!
今回はそんな酸素系漂白剤の使い方のコツということで、掃除のプロである茂木さんが説く「茂木漬け」について紹介していこうと思います♪

因みに参考にするのは…
こちらの茂木和哉(@motegikazuya)のYouTube動画です↓

茂木漬けとは?

ではそもそも「茂木漬け」というものについて、これがどういう掃除法なのか解説していこうと思います!

使うもの

まず茂木漬けに必要なものは…、
粉末タイプの酸素系漂白剤
お湯
ラップ
の3つになります!

まず粉末タイプの酸素系漂白剤についてですが、これは過炭酸ナトリウムといわれる成分の粉になります
特に茂木さんがおすすめするのは「SANSO NO ABUKU(酸素の泡)」です!

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こちらは溶けやすいタイプの過炭酸ナトリウム溶けにくいタイプの過炭酸ナトリウムを絶妙な割合で配合している酸素系漂白剤になります
よってお湯で溶いた直後はもちろん、ある程度時間が経った後もしっかり酸素の泡が汚れを落とし続けてくれるのです!

因みにさらっと言いましたが、粉末タイプの酸素系漂白剤を溶かす際は水よりもお湯の方がよく溶け、汚れも落ちやすいです
またラップで覆うことによって保温をし、洗浄力を高く保つのもコツでしょう

従来の茂木漬け

茂木漬けに使うものを紹介し終えたところで、早速その方法について紹介しましょう
ただしこれから紹介するのは茂木漬けversion1.0」、つまり従来の方法になりますのでその点ご了承くださいm(__)m

まず汚れた布(今回は実験のために中濃ソースをつけました)を桶に入れます

この時汚れ部分が桶の底に来るように調整しましょう

そしてこの汚れ部分にピンポイントで適量のSANSO NO ABUKUを、直接振りかけます


そして最後にお湯を桶の脇から…、

このように注ぎ入れます
粉と汚れ部分がしっかり浸かるくらいまで入れるとよいでしょう

そして…、

汚れの部分を覆うように布を折りたたんで、さらに上からお湯をかけます
最後に桶ごとラップで包んで保温をすれば準備完了です!

この状態で数分放置すれば…、

この通り!中濃ソースによるシミ汚れが綺麗に落ちていますね♪

この茂木漬けのポイントは、初めから過炭酸ナトリウムとお湯を混ぜてしまわないことです!
先に過炭酸ナトリウムの溶液を作ってしまうと、溶液を作る過程で酸素がどんどん消費されてしまいます
こうなると洗浄の効率的にもコスパ的にもよくないですね…
茂木漬けはこの効率の悪さを克服した、画期的な汚れの落とし方なのです!

なお「茂木漬けversion1.0」の詳細な内容に関しましては以下の記事にまとめてありますので、ご興味ある方は併せてお読みくださいm(__)m

https://www.yogoreotoshi.com/post-5920/

茂木漬けversion2.0

では本記事の主題である「茂木漬けversion2.0」についてお話ししましょう♪
先述した通り、とても効率的な酸素系漂白剤の使い方である茂木漬け
そしてこれを改良し、より汚れ落ちが期待できる方法、それが「茂木漬けversion2.0」になります!

茂木漬けversion2.0のやり方

従来の茂木漬けから進化した茂木漬けversion2.0ですが、その進化部分はいたってシンプルです
というのもやり方はほとんど変わらず、唯一違うポイントは粉末タイプの酸素系漂白剤だけでなく、液体タイプの酸素系漂白剤も使うということです!

具体的に言うと、粉末タイプの酸素系漂白剤をかける前に…、

このように液体タイプ(泡スプレータイプ)の酸素系漂白剤を吹きかけておくのです
あとはここに粉末タイプの酸素系漂白剤とお湯を入れて放置する、といった手順になります

そして放置後は…、

この通り、シミがしっかり落ちてくれるという寸法です

粉末タイプと液体タイプ

この茂木漬けversion2.0と従来の茂木漬け、どのような違いがあるのでしょうか?
もちろんそれは粉末タイプの酸素系漂白剤と液体タイプの酸素系漂白剤の併用という部分がネックなのですが、重要なのはそれぞれの漂白剤の液性です

粉末タイプの酸素系漂白剤は弱アルカリ性である一方、液体タイプの酸素系漂白剤は酸性(または弱酸性)となっています


そもそも過酸化水素という物質は酸性側であるか、固体の状態でないと安定しません
ゆえに液体タイプの酸素系漂白剤は酸性側によせて置かないと、容器自体が破裂したり、酸素が勝手に抜けていったりなど不都合が多いのです

ではこれらの液性が違う2種類の酸素系漂白剤を併用すると何が起こるでしょうか?
それは中和です
液体タイプの酸素系漂白剤が酸性でないと酸素を放出してしまってよくないということは、逆にいうとアルカリ性になった瞬間に酸素が一気に放出されるということです
つまり弱アルカリ性である粉末タイプの酸素系漂白剤と一緒に使うことによって中和を起こし、酸素を一気に放出するのがこの茂木漬けversion2.0の狙いです

このような理由があるため2種類の酸素系漂白剤の併用は、洗浄力を一気に高めてくれるのですね♪

注意喚起

紹介した通り、とても便利な2種類の酸素系漂白剤の併用ですが、注意もあります
それはどちらの酸素系漂白剤も、他の酸素系漂白剤と併用することを前提に作っていないということです
実際酸素系漂白剤を出しているメーカーは使用上の注意に「他洗剤と混ぜて使うな」という文言の記載があります

実際この中和させることで漂白力をあげるという方法はクリーニング屋などでも使われていると思われますが、素人がやると大抵しっかり中性にはなりません
この方法の提唱者である茂木さんがやっても…、

最終的なpH値は11程度とかなりアルカリによっていました
この微妙なpH値の上下によって生地が傷む可能性もあります…
またそもそも酸素系漂白剤に混ぜると有害な物質が発生する成分が含まれている場合もあるでしょう

なのでもしこの茂木漬けversion2.0をやる場合は、自己責任でお願いしますm(__)m

まとめ

いかがでしたか?
今回は掃除のプロである茂木さんが提唱する、茂木漬けversion2.0について紹介してきました

粉末タイプと液体タイプの酸素系漂白剤の液性の違いにフォーカスすることで編み出された画期的な汚れ落とし術でしたね♪
ただしこの方法を使う際には洗浄剤の量や着け置き時間、それぞれの漂白剤入っている成分などへしっかり注意を払ったうえで行うようお願い申し上げますm(__)m

ではご精読ありがとうございました!
またお会いしましょう♪

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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