お風呂の木製の壁や天井に生えた黒カビを正しく落とす方法とは?【木部のカビ落とし】
こんにちは、のぞみです。
今回は茂木和哉さんと一緒に、YouTubeチャンネルのコメント欄に届いていたお悩みにお答えしていきたいと思います!
ちなみに参考にしたのは、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画です。
木製品の黒カビを落とすには?
それでは早速、コメントをご紹介しますね。
『いつも為になる動画をありがとうございます。ご自分の製品だけでなく、他社製品を進めるところなどお人柄が感じられ、気持ちよく視聴させていただいています。
ところで質問です。
我が家のお風呂はユニットではなく、タイル(床下から50cmまでの壁)+木(50cmから上の壁と天井)なのですが、毎日お湯のかかる壁が2年ほど前から黒ずんできていてひどくなる一方です。
おそらくカビだと思うのですがカビキラーなどは使えませんし、対応の仕方がわかりません。
サンダーで一回削ったのですが、もっと他に掃除で撃退できないでしょうか。よろしくお願いします』とのことです。
まずはお褒めの言葉をいただき、ありがとうございます。とても嬉しいです。
洗剤を作っているわたしがどうして、他社製品を勧めるのかというと、皆さんに少しでも損をしてもらいたくないからです。
茂木和哉シリーズってどれも値段が高いんですよね。
値段が高いのでそのぶん高機能で、汚れは良く落ちるのですが……正直なところ、わざわざ高いものを使わなくても落とせる、という汚れはあります。
普通の安い洗剤でも落ちるのに、わざわざ高い洗剤を使うと、損したことになってしまいますよね。
だから安い洗剤で落ちるのであればまずはそっちを使う、それでも落ちない汚れのときは最終手段として茂木和哉シリーズを使ってみてください、とお話をするようにしています。
最終手段としての茂木和哉シリーズ……それだけ汚れ落としに特化しているということですね。
ただしどんな洗剤にも、メリットとデメリットがあります。
茂木和哉シリーズのデメリットは、値段が高いことです。反対に大手の安い洗剤は、安く手に入るのがメリットですが、ガンコな汚れとなると手間がかかってしまうのがデメリットです。
例えばガンコな水垢を落とすとき。
クエン酸のような安い洗剤で落とそうとすると、前後にスポンジ洗いをしたり、ペーパー湿布をしたり、時間をおいてつけ置きしたり、2回3回と何度かお掃除したり……ととにかく手間がかかります。
ですが茂木和哉シリーズなら、1回でカンタンに落とせます。
安い洗剤でも頑張れば落とせるけれど、面倒なことはしないでラクに掃除がしたい、という人には、やはり茂木和哉シリーズがいいですよ、とおすすめをしますね。
木製品にカビキラーが使えないのは、アルカリ性だから?
さて、ご質問に戻りましょうか。
浴室の壁と天井が木でてきていて、その部分に黒カビが生えてきているとのことでした。
ご質問者さんの仰る通り、カビキラーは木製品には使えません。
カビキラーの注意書きを見てみると、たしかに「使えないもの 木製品」とありますね。これはどうしてなのでしょうか?
木が傷むからです。基本的に塩素系の洗浄剤・漂白剤は木製品には使えません。
木が傷んでしまう理由はいくつかあるのですが、そのなかの一つがアルカリです。
カビキラーや強力カビハイターをはじめとする、塩素系の洗浄剤のほとんどはアルカリ性です。しかも結構、アルカリ度数は高いですね。
アルカリが強いとタンパク質がやられてしまいます。
人間も木もタンパク質でてきていますから、木の繊維だけが残ってタンパク質がなくなっていきます。
そうすると白っぽく見えるんです。
木製のお風呂がある温泉にいくと、すこし白っぽくなっていることがありませんか?木は傷んでくると、最初に白っぽくなります。
黒カビが生えると見た目も嫌ですし、ヒノキのお風呂だったりするとヒノキの香りがしなくなってしまうんですよね。
さらに傷みが進んでくると、水で濡れたときにヌルヌルとするようになります。
温泉でもそうですが、介護施設のお風呂の床がこの状態だと、すべってしまってかなり危険です。
わたしも温泉宿の掃除をしていたとき、よく相談を受けてしました。
木製品のお掃除をするときはアルカリ洗浄剤は使わない、塩素系は使わない。これは鉄則ですね。
見た目が気になるだけでなく、ケガをしてしまう危険もあるなんて……これは気を付けないといけませんね。
ただあまり知られていないのですが、塩素系の洗浄剤・漂白剤のなかにも酸性や中性のものがあるんです。
家庭用の一般的なカビ取り剤や漂白剤はほとんど、アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウムが主成分で作られています。カビキラーやハイターなどがそうですね。
中性のカビ取り剤「黒木真白」とは一体どんなもの?
塩素剤は次亜塩素酸ナトリウム以外にもあります。
中性だとジクロロイソシアヌル酸ナトリウム、酸性だとトリクロロイソシアヌル酸なんかがありますね。
木製品が傷む原因はアルカリですから、注意性の塩素剤を使ってカビ取りをすれば傷むことはありません。
ただ市販されているカビ取り剤はほとんど、次亜塩素酸ナトリウムが主成分のアルカリ性の塩素系洗浄剤です……ということでわたしが、中性のカビ取り剤を作りました。
それが秋田生まれの木部カビとり剤「黒木真白」です。
「黒木真白」は顆粒タイプの洗剤なんですね。どんな風に使えばいいのでしょうか?
顆粒を水で薄めて、ハケなどでカビが生えているところに塗っていきます。ゴシゴシとこする必要はなく、希釈液を塗ったら放置するだけです。
カビがひどい場合には10倍くらいに薄めて、そこまでひどくなければ300~400倍くらいで十分です。
300~400倍の希釈液は定期的に塗っておくことで、カビの予防も期待できます。
カビの予防なら、あとはしっかりと換気をすること。浴室内を乾燥させるようにしてください。
ご質問者さんは「黒カビの部分を一度サンダー(サンドペーパー)で削った」とありましたね。
もしも木肌が毛羽立っていて、真っ白なところにカビが生えているのであれば、もう一回サンダー(サンドペーパー)で毛羽立ちを取ってから「黒木真白」を塗ったほうがいいと思います。
「黒木真白」の使用上の注意は?
「黒木真白」を使うときに注意することはありますか?
たまにですが、「黒木真白」を使うことで木肌が塩素焼けしてしまうことがあります。
塩素焼けしないかどうか、端っこのほうで試してから使ってください。
塩素焼けをすると、乾いていても水で塗れたような黒っぽい状態になります。
もし塩素焼けしてしまったら「茂木和哉サビ落とし」ですぐに戻ります。
それど、ご質問者さんのコメントを見る限り、目より上のところにカビが生えていそうですね。
洗剤を使うときは、目に入らないように気を付けてください。
できることとしては2つありますね。
まずは保護メガネで目を守る。保護メガネはホームセンターで買えますから、持っていても良いかと思います。
2つ目は洗剤の塗り方。
天井に洗剤を塗るときは、洗剤よりも下に目がこないように、できるだけ頭や腕を高くしてください。
脚立に上がって、頭の位置は天井につくくらい、ギリギリの高さにしましょう。
洗剤を付けたハケは、できるだけ腕を伸ばし、顔から離して使います。目の近くにあると危険ですからね。
左手に洗剤、右手にハケを持っていたとしたらこんな姿勢になります。
とはいえ、「黒木真白」が特別危険な洗剤ということではありません。
希釈する前は顆粒ですので、液ハネのリスクは少ないです。
塩素特有のツンとしたにおいも、ハイターなどと比べると気にならないかと思います。
裏面の使い方をしっかりと読んで使ってくださいね!
まとめ
茂木さん、ありがとうございました!
いかがでしたでしょうか?
今回は、YouTubeのコメント欄に寄せられたもののなかから、木製品に生えた黒カビの落とし方についてご紹介しました。
塩素系の洗浄剤って結構身近なものだとおもっていたのですが、いくつか種類があったなんて知りませんでした!
木製品のお手入れ法を正しく知って、少しでも長く、キレイに使いたいですね♪
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。
またお会いしましょう~♪