【お掃除お悩み相談】すのこベットの黒カビの落とし方は?五徳のコゲの落とし方は?
こんにちは、のぞみです。
今回も茂木和哉さんと一緒に「茂木和哉のお掃除お悩み相談室」に届いたお悩みをご紹介していきます!
ちなみに参考にしたのは、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画です。
すのこベッドに生えた黒カビはどう落とす?
それでは今回のお手紙をご紹介いたします。
『はじめまして!風呂フタの黒カビ落としの動画を拝見させていただきました。
実はベッドのすのこに黒カビが付着してしまいました。木材は木です。
かなり広範囲に付着しています。
風呂フタと違い、木は見えない穴が無数に開いていて、カビ菌が木の深くまで浸透してしまっていると思います。
落とす方法やコツなどを教えていただけたら幸いです。よろしくお願いします。』
とのことです。茂木さん、こちらはいかがでしょうか?
すのこベットに生えてしまったカビの取り方についてのご質問ですね。
黒カビがすのこベッドに広範囲に生えてしまったとのことですが、広さよりもカビの深さが気になりますね。
あまりカビが深くまで浸透していないのであれば、ハイターをオススメします。
ハイターを100倍に希釈して、樹脂製のハケで塗り、しばらく放置する。
一回でカビが取れなければ、ハイターを何度も何度も繰り返し塗っていく。
浅い位置に生えたカビであれば、このやり方で落とすことができます。
ただし、カビは深部まで生えている場合は、この方法はオススメできません。
一度でカビが取れず、ハイターを何度も何度も繰り返し塗っていくと、ハイターですのこが傷んでしまう恐れがあるためです。
すのこが傷むとはどういう状態になってしまうことでしょうか?
木の色がだんだんと白くなってきて、毛羽立ってくるよう感じになります。
ハイターに限らず、ブリーチなどの塩素系漂白剤を木製品に使うと、このように傷んでしまいますね。
これは塩素が原因、というわけではなく、アルカリ性であることが原因です。
ハイターを100倍に希釈したとしても弱アルカリ性くらいの液性です。
アルカリ性は木製品を傷めてしまう性質があるため、何度もハイターを使うことは向いていません。
一回だけであればそれほど負担はかけないのですが……。
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木製品に何度もハイターを使うことは出来ないんですね。そうなるとすのこベッドのカビ取りにはなにを使えばよいのでしょうか?
ハイターは使えないのですが、黒カビはカビのなかでもかなりガンコな部類ですので、やっぱり塩素系洗剤を使いたいですね。
ですので木製品には、塩素系洗剤のなかでも「中性タイプ」の塩素剤を使ってください。
自分の商品で恐縮なのですが紹介させてください。
中性タイプの塩素系洗剤には、秋田生まれの木部カビ取り剤「黒木真白」。
「黒木真白」を使えば、木に負担をかけずに黒カビにアプローチできます。
黒い木も真っ白になる、という商品名です。
これは液性が中性ですので、木製品に生えてしまったカビにも使うことができます。
「黒木真白」のサイズは、180グラム、20グラム、1キロ入りのものがあります。
すのこだけで使ってみたり、お試しで使ってみたい、というときはまずは20グラムが良いと思います。
「黒木真白」は木製品だけではなくお風呂の黒カビ落としにも使えますので、この機会のお風呂の黒カビも落としたい!という方は思い切って1キロをご購入されても良いですね。
プロも愛用するカビ取り剤なんですよね!1キロの大容量サイズがあるのも納得です。
ちなみに「黒木真白」は顆粒タイプですので振るとカシャカシャ音がします。
ハイターやブリーチに使われているのは「次亜塩素酸ナトリウム」という塩素剤なのですが、「黒木真白」で使っている塩素剤は「ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム」という塩素剤です。
「次亜塩素酸ナトリウム」は顆粒タイプなので使いやすいこともありますし、塩素特有のにおいもしにくいのもメリットですね。
お掃除中のあのにおい、気になりますよね。ベッドがある場所だとにおいが充満するのもこまりますし、ありがたいですね。
「黒木真白」の場合、使い方はハイターと変わりますか?
そんなに変わりませんね。希釈濃度くらいでしょうか。
ハイターで木製品の黒カビを落とす場合は100倍に希釈しますが、「黒木真白」の場合は300倍から400倍に希釈してください。
300グラムの希釈液を作る場合は、1グラム入れるだけで大丈夫です。
「黒木真白」ですのこベッドの黒カビを落とすときも、ハイターと同じようにハケなどで塗って、乾くまで放置します。
乾いたらまたハケで塗る、というのをカビが消えるまで繰り返します。
この作業は連続してやらなくても構いません。数日あけて行っていいですよ。
白くなろうが、木が毛羽立ってしまおうが、とにかく黒カビをキレイにしたい!という方は、ご自宅にあるハイターを100倍に薄めてお掃除してみてください。
すのこベッドの木の部分はいためたくない、でも黒カビは気になるから落としたい、という方は「黒木真白」を使ってみてくださいね。
ハイターか「黒木真白」を使って、カビ取りしてみてくださいね。
キッチンの五徳についたコゲの落とし方
2つ目のお手紙をご紹介いたします!
『コンロの五徳の汚れがヒドく、つけ置きしても落ちません。
10年くらい前からのコゲつき汚れで半ばあきらめているのですが。
もしそんなコゲつき汚れでも落とせる方法がありましたら教えてください。』
とのことです。これはかなり年季の入った汚れですね……。茂木さん、こちらはいかがでしょうか?
どんなに古いコゲであっても、コゲであれば落とせる可能性あります。
コゲなのであれば、お掃除もいろいろと試す価値があります。
ですが熱によって五徳の表面が焼かれて変色した状態のものは、コゲのように見えるのですが……それはもうコゲではなくなっていて、落とせなくなってしまっている可能性が高いです。
……コゲにみえるけれどコゲではない?一体どういうことでしょうか?
コゲは炭化が進んでいくにつれ、落としにくくなっていくんです。
つまりコゲのガンコさは、コゲの進み具合によって全然違うんですよ。
コゲはもともと油だったり食材だったりしますよね。
油や食材が加熱され、薄い茶色から濃い茶色、黒、とだんだん黒くなっていきます。
ここで重要なのは炭化の進み具合、汚れのうち何%がコゲで何%が炭になっているか、ですね。
加熱されていけばいくほど、コゲはだんだん炭になっていきます。
あまり熱されていない状態だと、油汚れや食材の状態の方が比率が多く、まだコゲの比率は低いままです。
油が炭になっていくのをわかりやすい例で表すと、キャンプやバーベキューをイメージしてください。
バーベキューが終わったら、焼き網を炭や焚火で熱して、脂分を飛ばしますよね。
そうするとほぼ100%炭化した状態になるので、ゴシゴシするだけで簡単に落とせます。
コゲと一言で言っても、炭化具合によって、同じ炭でも状態が全く違うんです。
コゲは油汚れということは、油汚れを落とせばコゲも落ちる、ということでしょうか?
そのとおりです!
コゲは油や食材から出来ます。油汚れがあって、そこにコゲがつきます。
アルカリによって油汚れを落とすことで、一緒にコゲも落ちていく、という仕組みです。
そうなると、コゲの進み具合によって、使うべき洗剤やお掃除法が違ってくるのでしょうか?
そうですね。
茂木和哉シリーズだとコゲ用の洗剤は2つ用意しています。
アルカリ洗剤とクレンザータイプの洗剤の2種類です。
アルカリ洗剤は業務用クラスに強い洗剤です。
危険度が高いので、裏面の説明文も注意書きで赤文字だらけですね。
かなり強い洗剤なんですね。クレンザータイプの方はどういうコゲ汚れに使えばよいのでしょうか?
クレンザータイプは、コゲをこすって落とすための洗剤ですね。
炭化が進み、ガンコになったコゲに使ってください。
炭化すればするほどコゲはガンコになっていき、アルカリ性の洗剤の効き目が悪くなります。
ですので炭化が進んでいるコゲには、アルカリではなくクレンザーや研磨スポンジをつかってこする、という方法を取ります。
クレンザータイプの洗剤を使うときのコツはありますか?
クレンザー洗剤は使用する上では安全ですが、クレンザーですので素材を傷つけてしまわないよう、力加減に気を付けてこすらなければいけません。
コゲをこすって落とす方法は、研磨剤(クレンザー)だけでなく、たわし、金ブラシ、ヘラなどもあります。
研磨剤を使っていただくときは、アルミホイルをお団子状に丸めたもので、こするとより効きが良くなります。
アルミホイルは傷がつきそうでちょっと怖い、というときはサランラップをお団子状に丸めたものでも良いですね。
わたしとしては茂木和哉シリーズのコゲ落としをおすすめしたいところですが、別に金ブラシでも構いません。
ただ茂木和哉シリーズにしても、金ブラシにしても、こすって落とす方法ですので、塗装面をいためるリスクがあります。
ある程度塗装が傷んでもいいからコゲを取りたいとあれば、ガシガシこすっても良いです。
少しでも傷をつけたくない、とあれば力加減に注意しながらお掃除してくださいね。
まとめ
茂木さん、ありがとうございました!
いかがでしたでしょうか?
今回は、木製品についた黒カビの落とし方、そしてキッチンのガンコなコゲの落とし方についてご紹介いたしました。
いろんな洗剤がいろんなメーカーさんから出ていますが、汚れの種類や特徴、汚れがついてしまった場所にあわせて、選んでいくのも楽しいですね!
今回もここまで読んでくださり、ありがとうございました!
それでは、またお会いしましょう!