【徹底解説】ウタマロクリーナーの成分は?洗浄力をアップさせる裏技は?似ている洗剤は?
こんにちは、のぞみです。
今回は人気の洗剤「ウタマロクリーナー」について、ボトルの記載内容をみたり、実際につかったときの様子を踏まえながら、メリットやデメリット、上手な使い方についてお話していこうとおもいます♪
ちなみに今回参考にしたのは、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画です!
また、以前「ウタマロクリーナー」についてボトルや公式ホームページをみながらじっくり解説をしたこともあります。
今回は実際に「ウタマロクリーナー」を使ってみての感想となりますが、成分や表記内容についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひこちらの動画もあわせてチェックしてみてくださいね♪
ボトルの表面にはなんて書かれている?
まずは「ウタマロクリーナー」のボトルを見て、成分や洗剤の特徴をチェックしていきましょう!
ボトルの表面には「家中おそうじこれ1本 住居用クリーナー」と書かれています。
このことからわかるのは、お住まいのいろんなところのお掃除が、「ウタマロクリーナー」1本ですんでしまうということですね。
多目的洗剤、万能洗剤である、ということを1番にアピールしていることがわかります。
またその下には「中性」と書かれています。
実は中性というのもポイントなんです。液性についてはあとで詳しくお話していきますね!
そして「ガンコな汚れも簡単キレイ」というのは、多目的洗剤、万能洗剤でありながらガンコな汚れも落とせるというアピールかと思います。
商品名の下には「アミノ酸系洗浄成分主配合」と書かれています。
少し難しそうな言葉ですが、わざわざボトルの表面に書くくらい大事なことなんでしょうね!
ボトルの裏面にはなんて書かれている?
つぎは「ウタマロクリーナー」の裏面を見ていきましょう。
一番上には「手肌と環境に優しいアミノ酸系洗浄成分主配合」「さわやかなグリーンハーブの香り」とあります。
成分に香料はないっていないのですが、香りが付いているようですね。
さらにその下を見てみると、洗剤の特徴が書かれています。
1つ目には「素手でも使えてマスクもいらない便利なクリーナーです(お肌の敏感な方は手袋のご使用をおすすめします)」とあります。
このことから、とても安全性の高い洗剤であることがわかりますね。
2つ目には「しつこい油汚れ・水アカ・湯アカ・手アカもしっかり落とします」とあります。
安全性が高い洗剤でありながら、汚れ落ちもかなり良い洗剤であるようですね。
水垢や湯垢は、油汚れや手垢とは違ったタイプの汚れなのですが、どんなふうに落とせるようになっているのかが気になります!
そして3つ目には「生分解性がよく環境にやさしい洗剤です」とあります。
環境へのやさしさも、大事なポイントですからね!洗剤の特徴としてしっかり書かれています。
「ウタマロクリーナー」の用途をチェック
つぎはボトルの裏面に書かれている、洗剤の用途をみていきましょう。
用途には「換気扇、キッチン・レンジまわりのお掃除、お風呂掃除、トイレ掃除、窓ガラス・アルミサッシのお掃除、その他水拭きできる壁紙・家具・床・プラスチック製品のお掃除に」と書かれています。
おうちのなかのお掃除は、「ウタマロクリーナー」1つで大体できるようですね。
用途の下に「中性」とも書かれていて、いろんな場所のお掃除に使えるのは液性が中性であることが大きいと思います。
液性がアルカリや酸に傾いていると、素材のいたみや変色を気にしないといけませんからね……!
「ウタマロクリーナー」の成分をチェック
つぎは「ウタマロクリーナー」の裏面の成分をみていきましょう!
洗剤の汚れ落ちや安全性は、成分で決まりますからね~!
「ウタマロクリーナー」の成分は「界面活性剤(5% アルキルベタイン)、水軟化剤、安定化剤」とあります。
それぞれの役割について、詳しくお話をしていきますね!
使用されている界面活性剤について
まずは主成分の「界面活性剤(5% アルキルベタイン)」について見ていきましょう。
ボトルの表面にも書かれていたアミノ酸系洗浄成分というのは、アルキルベタインという界面活性剤のことを指していると思います。
「ウタマロクリーナー」はウタマロ石けんの姉妹品で、水石けん系の洗剤なのかな?というイメージがあるかもしれませんが……「ウタマロクリーナー」は立派な合成洗剤で、石けんではありません。
アルキルベタインが主成分であることからも、合成界面活性剤が主成分の合成洗剤であることがわかりますね。
ただし、合成界面活性剤ときいてすぐに安全ではない!と結びつけるのはよくありません。
実は合成界面活性剤のなかにも、いくつかグループがあってグループごとに安全性や汚れ落ちの良さが変わってきます。
アルキルベタインは、合成界面活性剤のグループでいうと両性界面活性剤になります。
そして両性界面活性剤は非常に安全性が高いものなんですよね。
もちろん、肌が敏感な方にとっては、両性界面活性剤でも絶対に安全とは言い切れません。
肌トラブルが起こる可能性はゼロではないため、「ウタマロクリーナー」のボトルにも「お肌の敏感な方は手袋のご使用をおすすめします」と書かれているのでしょう。
水軟化剤の役割は?
「ウタマロクリーナー」の成分で、つぎは「水軟化剤」についてみていきましょう。
水軟化剤は、水の硬度が高い地域でもしっかり汚れが落とせるように入れられています。
硬水・軟水とあるように、水道水にはかならず硬度分が含まれています。
洗剤は硬度の影響を受けやすく、硬度が多い硬水だと汚れが落ちにくいんですよね。
日本は軟水の国といわれていますが、地域によってばらつきがあります。
以前調べてみたら、埼玉県、千葉県、沖縄県、福岡県、淡路島ではわりと硬度が高めのようです。
地域によって異なるので、ぜひ一度お住まいの地域の水道局のホームページで、硬度をチェックしてみてください!
他にも成分は入っている?
「ウタマロクリーナー」の成分は「界面活性剤(5% アルキルベタイン)、水軟化剤、安定化剤」とありました。
3つしか入っていないのかな?と思いましたが、実際はこの3つ以外にも何かしらが入っているかと思います。
そう聞くと不安になってしまいますが、家庭用品品質表示法では、1%未満しか配合されていない成分は記載しなくていいというルールになっています。
もちろん、蛍光増白剤や酵素など、1%未満でも配合されていたら記載しないといけないものもありますよ!
成分には書かれていないけれど入っていそうな成分、1つ目は防腐剤です。
「ウタマロクリーナー」は中性洗剤ですから、長く保管していると洗剤が腐ってしまうリスクがあるんです。
洗剤が腐らないように、一般的には防腐剤を入れることが多いですね。
成分には書かれていないけれど入っていそうな成分、2つ目は香料です。
先ほどボトルの裏面に「さわやかなグリーンハーブの香り」と書かれているのを確認しましたね。
成分には書かれていないけれど入っていそうな成分、3つ目はキレート剤です。
キレート剤については、ちょっと難しくなるのでじっくりお話していきますね!
「ウタマロクリーナー」で水垢・湯垢が落ちるのは本当?
「ウタマロクリーナー」にキレート剤が入っているんじゃないかな?と思ったのは、「水アカ・湯アカが落とせる」と書いてあるからです。
水垢を落とす方法は、基本的に2つ。
1つはゴシゴシこすって落とす方法です。
水垢はカリカリした白い汚れなので、クレンザーやかたいスポンジで研磨すれば落ちてくれることがあるんですよね。
水垢を落とす方法、もう1つは酸で溶かす方法です。
水垢洗剤の茂木和哉シリーズや、「なまはげお風呂用」も、酸性寄りにしていて水垢が落ちやすいようになっています。
ですが「ウタマロクリーナー」は、液性が中性でしたね!さらに研磨できそうなクレンザー成分も配合されていません。
そうなると、考えられるのはキレート剤です。
水垢の原因である水道水に含まれている硬度分が、くっついて大きくなると目立つ水垢になります。
この硬度分がくっつくのを断ち切る働きをするのが、キレート剤の役割です。
お風呂掃除用の洗剤には、よくキレート剤が配合されています。
あとは車用のシャンプーなんかにも、キレート剤が配合されていることがありますね!
よく見かける成分ですが、キレート剤はゴシゴシこすって落とす方法、酸で溶かす方法よりも水垢の落ちは悪くなります。
キレート剤はつきたてホヤホヤの水垢、まだ目立たない水垢くらいにしか効果がない、というのが現実なんですよね……!
ですが水垢にほんの少しは効果があるので、「ウタマロクリーナー」で水垢が落ちますよ、と書かれていても嘘ではありません。
「ウタマロクリーナー」を使ってみて感じたこと
つぎは実際に「ウタマロクリーナー」を使ってみて感じたことをお話していきます。
これまで「ウタマロクリーナー」でいろんな場所のお掃除に使ってきました。
たとえばお風呂掃除に使いました。
実は「ウタマロクリーナー」は、お風呂掃除用の洗剤「バスマジックリン」と成分が似ているんですよね。
あとはトイレ掃除にも使いました。
動画ではクエン酸を混ぜて、よりトイレの汚れが落ちるようアレンジしていますね!
一番使ったのは、リビングダイニングの拭き掃除です。
この動画では、「ウタマロクリーナー」を原液のままフローリングの拭き掃除に使っています。
拭きあがりがヌルヌルしている感じがあったので、水で何倍に薄めたらちょうどよくなるのか試行錯誤しました。
「ウタマロクリーナー」のすごいところ
中性だからいろんな素材に安心して使える
「ウタマロクリーナー」の一番のメリットは、中性洗剤だからいろんな場所のお掃除に使えるということです。
洗剤の液性がアルカリ性や酸性に傾いていると、素材が変色したり傷んでしまうことがあります。
でも中性なら、素材の傷みを気にしないでお掃除ができるんですよね!
実際にキッチンやお風呂、トイレの取扱説明書をみてみると「中性洗剤で洗って下さい」と書かれていることが多いんです。
中性以外の洗剤を使うと、傷んでしまったり故障してしまうリスクがありますが、「ウタマロクリーナー」なら中性ですから安心して使えます♪
中性だからカスタマイズができる
「ウタマロクリーナー」のすごいところ、2つ目は中性洗剤だからカスタマイズができることです。
他の洗剤を混ぜることになるので、メーカーさんとしてはおすすめしない方法ではあるのですが……成分がかなりシンプルなのでできる裏技なんですよね!
「ウタマロクリーナー」は液性が中性ですし、主成分の界面活性剤も優しさを重視したマイルドなタイプの界面活性剤です。
なのでかたくなった油汚れのようなガンコな汚れは落としきれないことがあります。
それに水垢や湯垢に働きかけるのはキレート剤くらいしかありませんしね。
そんなとき、クエン酸やアルカリ電解水、セスキ炭酸ソーダといった成分を混ぜると、「ウタマロクリーナー」の洗浄力をパワーアップさせることができます!
アルカリ電解水やセスキを混ぜて洗浄力アップ
「ウタマロクリーナー」の裏面には「しつこい油汚れもしっかり落とす」と書かれていますが、正直なところガンコな油汚れは落としきれないんじゃないかな?と思います。
かなりガンコになった油汚れは、アルカリや洗浄力の高い界面活性剤でないと落としきれません。
でも「ウタマロクリーナー」は液性が中性で、使われているのも両性界面活性剤でしたね。
なので洗浄力に物足りなさを感じたら、「ウタマロクリーナー」をアルカリ寄りにしましょう!
わたしはよく、アルカリ電解水やセスキ炭酸ソーダを混ぜています。
アルカリ電解水はpHが12.5、セスキ炭酸ソーダでもpHは9.8ありますからね。
「ウタマロクリーナー」にちょっと入れるだけでも、アルカリ度がぐっとあがるので、ガンコになった油汚れもラクに落ちるようになりますよ♪
クエン酸を混ぜて酸性ウタマロクリーナーに
また、「ウタマロクリーナー」にクエン酸を混ぜる方法もおすすめです。
これも「ウタマロクリーナー」が中性で、成分もシンプルだからできる裏技ですね!
トイレのおしっこ臭や黄ばみ汚れ、お風呂の水垢は、クエン酸のような酸性洗浄剤でキレイにすることができます。
トイレの拭き掃除に使うときは、水で薄めてからクエン酸を混ぜています。
水で薄めたほうが拭きあがりがサラサラしますし、使う洗剤の量も少しでいいので節約になります。
どれくらい水で薄めればいいのかは、後で詳しくお話していきます♪
また、お風呂掃除に「ウタマロクリーナー」とクエン酸をまぜた酸性ウタマロクリーナーを使えば、皮脂汚れは「ウタマロクリーナー」に配合されている界面活性剤が、水垢はプラスしたクエン酸が落としてくれます。
1回のお掃除で違ったタイプの汚れを同時に落とせるので、かなりおすすめの方法です!
ただし!洗剤は基本的に混ぜて使うのはNGです。
「ウタマロクリーナー」にクエン酸や、アルカリ電解水、セスキ炭酸ソーダを混ぜるのは、あくまで自己責任での使用となります。
中性なのでそこまで気にしなくてもいいとは思いますが、試すときは素材の傷みや安全性には気を配ってくださいね。
「ウタマロクリーナー」のいまいちなところ
専用洗剤よりも洗浄力が劣る
「ウタマロクリーナー」のいまいちなところ、1つ目は落としきれない汚れがあることです。
万能洗剤ではありますが、やっぱりキッチンのガンコな油汚れには洗浄力が物足りなく感じます。
トイレ掃除でも、黄ばんだオシッコ汚れ、尿石汚れは落としきれません。
やっぱりガンコになった汚れには、専用洗剤を使わないといけませんね。
なので、普段のお掃除には「ウタマロクリーナー」を使う。
それでも落としきれない汚れがあったときは「ウタマロクリーナー」にクエン酸やアルカリ電解水を混ぜてカスタマイズしたり、専用の洗剤を使う、というやり方がいいのかなと思います!
拭き掃除ではヌルヌルする
「ウタマロクリーナー」のいまいちなところ、2つ目は拭きあがりがヌルヌルすることです。
お風呂やキッチン掃除にも使える洗剤なので、界面活性剤の濃度が5%と濃いめに作られているんですよね。
水回りのお掃除にはいいかもしれませんが、フローリングの拭き掃除に使うときは濃すぎるように感じます。
「ウタマロクリーナー」を使った後、水拭きや二度拭きをすればいいのかもしれませんが……わたしはこの手間が面倒に思ってしまうんですよね……!
「ウタマロクリーナー」でフローリングの拭き掃除をしたい、でも二度拭きするのは面倒、という方は初めから「ウタマロクリーナー」を水で10~20倍に薄めて使うのをおすすめします!
実は花王さんから出ている拭き掃除用洗剤「クイックルホームリセット泡クリーナー」は、界面活性剤の濃度が0.4%なんです。
界面活性剤の濃度って、0.4%でもわりと汚れは落とせるんですよね。
「ウタマロクリーナー」を10倍に薄めると0.5%、20倍に薄めると0.25%となります。
ただし、水で薄めれば薄めるほど、拭きあがりのヌルヌル感は抑えられますが、今度は洗浄力が落ちてしまいます。
なので汚れの程度に合わせて、どのくらいの量で薄めるか?を調整してくださいね。
10倍希釈、20倍希釈……と聞くとなんだか難しそうに感じますが、キッチンスケールを使えばカンタンに薄められます。
また、水で薄めることで洗浄力が弱くなってしまう問題は、エタノールを混ぜることで解消できます。
こちらの動画で拭き掃除用洗浄液の作り方を解説しているので、ぜひ一度チェックしてください!
「ウタマロクリーナー」と似ている洗剤でさらに節約できる
ここまで「ウタマロクリーナー」の成分や特徴、メリットやデメリットについてお話してきましたが……実は「ウタマロクリーナー」にとてもよく似ている洗剤があります。
それは花王さんのお風呂掃除用洗剤「バスマジックリン」です!
「バスマジックリン」の主成分は「界面活性剤(6% アルキルベタイン)」です。
「ウタマロクリーナー」は「界面活性剤(5% アルキルベタイン)」ですから、1%違うだけですね。
それ以外の成分も、役割が同じようなものばかりです。
「バスマジックリン」と「ウタマロクリーナー」、安く買えるのは「バスマジックリン」の方ですよね。
少しでも節約しながらお掃除をするなら、「バスマジックリン」を「ウタマロクリーナー」のようにおうち中のお掃除に使う、という手もアリかと思います。
実際に茂木さんも、「バスマジックリン」でキッチンの換気扇掃除や、フローリングの拭き掃除をされています。
お風呂用の洗剤をおうち中の掃除に使うの……?と思われるかもしれませんが、大事なのは洗剤の成分です。
ボトルに書かれている用途にしばられていると、洗剤の種類ばかり増えて無駄な洗剤を買ってしまうかもしれません。
実は花王さんやライオンさん、ジョンソンさんといった洗剤メーカーさんから出ている洗剤は、用途だけ分けて中身はほとんど同じ……なんてことも珍しくないんです。
特にハイターシリーズは、洗濯用、カビ取り用、キッチン用、トイレ用、といろいろありますが、成分をみるとほとんど同じです。
だったら場所ごとに洗剤を揃えるよりも、成分をみて選んだ方がお財布には優しいですよね!
ただし洗剤の本数を減らしていろんな場所のお掃除に使うとなると、メーカーさんとしては用途外の使い方となります。
なにかあったときメーカーさんは責任を持ってくれませんので、どんな成分が使われている洗剤なのか?なにと一緒に使ってはいけない洗剤なのか?をしっかり理解した上で使いましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は人気のマルチクリーナー「ウタマロクリーナー」についてお話していきました。
成分をじっくり見たり、使用感、アレンジ方法やさらには似ている洗剤などなど、かなり濃いお話ができたかなと思います!
今回のお話を参考に、「ウタマロクリーナー」をもっと上手に使いこなしていってくださいね~!
また、YouTubeチャンネル「のぞみのお掃除講座」では、お掃除にまつわるいろんな情報をお届けしています。
こちらの動画もみてもらえると嬉しいです!
さらに自分にあったお掃除法を見つけたいという方は、「汚れ落とし研究家 茂木和哉のラクラク掃除術」を読んでみてくださいね。
茂木さんがお掃除ノウハウを、わかりやすくまとめてくれていますよ~!
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。
またお会いしましょう~♪