【茂木和哉のお掃除お悩み相談室】お風呂の天井までびっしり生えたカビはどう落とす?
こんにちは、のぞみです。
今回はYouTubeのコメント欄に届いているご質問に、茂木さんと一緒にお答えしていきますね!
取り上げるのは、お風呂全体にびっしりとカビが生えてしまったときのお掃除法についてです。
どこから手を付けたらいいのかわからないくらいにカビがあるときは、ぜひ試してみてくださいね。
ちなみに今回参考にしたのは、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画です!
天井にカビが生えたら浴室をまとめて掃除!
それでは早速、答えていきましょう!茂木さん、よろしくお願いします♪
はい、よろしくお願いします。
では質問を読みますね。
「自分の家のお風呂はものすごく広くて、あと全体的にカビが入っています。天井にもカビが生え出してものすごく困っています。
大きなタイル型で溝が少しある感じの床も、カビがものすごく生えています。汚すぎて触るのがイヤで放置していたのがダメでした。
なので塩素系漂白剤で掃除をしようと思って、茂木さんの動画を見ました。塩素系漂白剤を塗った後、ラップで覆う、ということをやりたいのですが、覆っている部分もカビがぎっしりとある場合はどうすればいいでしょうか?
広い範囲なのでちまちまやりたいと思っています。その解決策を教えてくれたら幸いです。」とのことです。茂木さん、こちらはいかがでしょうか?
お風呂全体のカビにお困りということですね。
広いお風呂ということですので、ユニットバスではなさそうです。
床にも天井にもカビが生えていて、全体的にひどいカビがあるようですが……もしもわたしが掃除をするとしたら、まとめて掃除をした方が効率的かなと思います。
ご質問者さんは「広範囲なので、ちまちまやっていきたい」とは仰っていますがね。
天井にカビが生えていないのであれば、区切ってちまちまと掃除ができます。
でも天井のカビ取りもするとなると、結構大変な作業になりますので、一度にまとめてやったほうが楽なのかな、と思いますね。
天井を塩素系でカビ取りするときは?
天井のカビ取りは大変な作業になるとのことでしたが……具体的にどんなお掃除になるのでしょうか?
まずは天井がどんな素材でできているか、が大切です。
カビが目立つくらい生えていても、拭き上げやすくてカビの根が中に入っていかないような素材であればそこまで大変ではありません。
例えば樹脂なら、カビが生えてもこするくらいでカンタンに落とせますね。
天井のカビ落としだとしても、そこまで大変ではありません。
ただ……ご質問者さんはユニットバスではない可能性が高いですよね。
そうなると天井の素材も、拭き上げやすい樹脂ではない気がします。
もしもザラザラしている天井だったら、カンタンには拭けませんね。たとえ軽いカビであっても掃除は大変になります。
そうですね……。ザラザラの天井にカビがあったら、どうすればいいのでしょうか?
拭いてカビが落とせない天井の場合は、塩素系洗浄剤を使います。
塩素系を使うとなると、いろいろ準備をしないといけません。
まずは用意するアイテムからお話をしましょう。
天井のカビ取りで用意するもの・あると便利なもの
拭いてもカビが取れない天井のカビ取りをするとき、まずは主役となる塩素系洗浄剤を用意します。どの塩素系を選ぶかは、後ほど詳しくお話をします。
そして気をつけないといけないのは、塩素系が頭や身体にかからないようにすることです。
捨ててもいいような帽子をかぶっておくと良いですね。
着る服も捨ててもいいような服を用意しましょう。
そういった服がなければ、わたしがいま着ているようなナイロン系の服を着てください。
綿でできている服は着ないでください。塩素系洗浄剤がついてしまうと、すぐにすぐに色が抜けてしまいます。
あとは塩素を使うので、ゴム手袋やマスク、バスブーツも用意しましょう。
マスクは不織布のマスクをするだけでも、全然違います。
一番安心安全なのは、雨合羽を着るやり方ですね。
冬場なら雨合羽を気ながら作業をしても、そこまで暑くなりません。
雨合羽なら捨てるのにも抵抗はありませんしね~!
実はわたしが若いころ、老人ホームの大きな浴場の天井のカビ取りをしたことがあるんです。
雨合羽をきて作業をしていたのですが、ちょうど真夏で……しかも塩素のニオイが部屋に流れ込まないようにとドアをしめきっていたので、かなり辛かったですね。
それは大変ですね……カビ取りはあまり暑くない時期にしたほうがいいかもしれません。
老人ホームのカビ取りをしたときは、掃除する場所が広かったので加圧式の噴霧器を使いました。
もしも定期的に、例えば年に1回くらい丸ごとカビ取りをするのであれば、加圧式の噴霧器は用意しておいてもいいかもしれません。
ただし加圧式の噴霧器も、金属パーツがあるものだと結構壊れてしまいやすいです。
年に1回くらいしか使わないとなると、いざ使おう!とおもったときにサビがついていてうまく洗浄液が出ないなんてこともあり得ます。
できれば塩素とかアルカリに強いパーツで作られている噴射器を選ぶと良いですね。
ちょっと値段が高くなってしまうので……サビたら買い替える、という考えもアリですが。
安いものを使い捨て感覚で使うか、高くていいものを長く使うか、ですね~!
掃除中に気を付けること
天井の黒カビを落とすときに注意をしないといけないのは、掃除のやり方ですよね。
目より高いところに洗浄液をつけることになるので、かなり危険です。
できれば脚立を用意して、天井と頭がギリギリつくかな、という高さで作業をします。
そしてできるだけ腕を伸ばして、カビ取り剤をシュッシュッとスプレーします。
すこしでも、高いところにスプレーをする、という状況ではなくして、体にかかるリスクを抑えます。
それと洗浄剤を吹きかける順番も工夫してみましょう。
お風呂の一番奥からカビ取り剤を吹きかけていって、最後は入口側にスプレーして、そのままお風呂を出る、というやり方がいいですね。
なるほど、奥から手前に、ですね!そうすればかけた洗浄液が頭にかかりませんね。
使う洗浄剤はなにがオススメ?
どんな塩素系洗浄剤を使えばいいのかも迷いますよね。
塩素系洗浄剤にもいろいろ種類があるのですが、やはりここは、カビ取り専用物がいいと思います。
例えば「カビキラー」や「強力カビハイター」のような泡で出るタイプの塩素系洗浄剤がありますね。
シュッシュッと泡で出てくるものと言えば、「キッチン泡ハイター」もあるのでそれでも構いませんが……いずれにしてもスプレータイプで泡で出るものを使いましょう。
天井のカビ取りには、とにかくスプレーで出てくる泡タイプの塩素系がいいんですね。
塩素系には「キッチンハイター」や「キッチンブリーチ」といったサラサラの液体タイプのものもありますが……もちろん天井のカビ取りに使えないわけではありません。
でも塗りつけるような作業になるので、結構大変なんですよね。
スプレーに入っているものならシュッシュッとスプレーをするだけですし、腕を伸ばせば身体から離れたところにかかるので比較的安全です。
カビ取り剤をつけたらあとは放置
……というようにカビ取りをする場所がかなり広くあるのなら、かなりの準備が必要ですんで、ちまちまと掃除をするよりもまとめて全部やったほうがいいと思います。
奥の方から天井にカビ取り剤をつけつつ、壁や床にもカビ取り剤をつけていきましょう。
浴室全体にカビ取り剤を吹きかけたら、お風呂場から出て30分くらい放置します。
30分たったらお風呂場を覗きに行って、黒カビが落ちていなければドアをしめてもう少し放置します。
まとめて塩素系をつけたら、あとはちょこちょこと様子見、ですね。
もちろん、そこまで黒カビがひどくないのであれば区切って掃除をするのもいいですね。
その場合は、きょうは壁面一面だけキレイにカビを落とす、次の日はバスタブがある方の壁面のカビを落とす……というようにわけてみましょう。
でも天井のカビ取りをするのであれば、準備が大変になるのでまとめてしまったほうがラクです。
浴室全体のカビ取りなら塩素剤を薄めて使う
それと天井も含めた浴室全体の黒カビを一度で落とすときは、カビ取り剤の塩素濃度も工夫しましょう。
たくさんの塩素を使うことになるので、できれば塩素は薄めて使ったほうがいいですね。
塩素特有の刺激臭がかなり出てきそうですしね。
そうですね。カビがひどいと作業時間も長くなりますよね。
いくらマスクをしていて、換気扇を回していたとしても具合が悪くなってしまうかもしれません。
塩素濃度が濃いと、その分カビと反応しやすくなるのですが……そうすると塩素のニオイもきつくなります。
具体的には、どうやって塩素濃度を調整すればいいのでしょうか?
わたしが「強力カビハイター」を使ってカビ取りをするとしたら、水で10倍に薄めて使います。
カビの生え具合にもよるのですが、作業をするときのことを考えたら、10倍くらいでいいかな、と。
もう少し薄めたほうが安全性は高いのですが、塩素が薄いと今度はカビ取りの効果も低くなります。
フル装備をしたのにカビが落ちなかった、となると、またもう一回フル装備をしないといけないですしね。
そう考えると薄めにつくって10倍くらい、濃いめつくっても5倍くらいがいいと思います。
「強力カビハイターを水で薄める」ってどうやるんですか?
これは単純に、水で薄めるだけですよ。スプレーのノズルを回して開けて、水を追加します。
500mlで10倍希釈液を作るとなると、「強力カビハイター」は50グラム必要になりますね。
塩素濃度がだいぶ薄くなるので、カビ取りの洗浄力も落ちてしまいまうs。
ですがそのぶん30分〜1時間、しっかりと放置しておけば、カビに塩素がはたらきかけてくれます。
塩素濃度が薄くても、放置時間をつくればいいんですね!
そうですね。なので時間が十分あるときに作業されるのがいいのかなと思います。
カビ取り剤の接触時間を長くする裏技
ですがここで問題が一つあります。
泡タイプの塩素系洗浄剤を水で薄めて使うと、泡がシャバシャバになってしまうんです。
シャバシャバだと、天井や壁面にはうまくくっついてくれません。
なのでここからは自己責任にはなるのですが……わたしだったら台所洗剤を少し混ぜて使います。
界面活性剤がプラスされることで、ただ水で薄めて使うよりもしっかりとした泡が出てくるようになります。
ただし塩素系洗浄剤は基本的に他の洗剤を混ぜて使ってはいけません。
なのであくまで自己責任でお願いします。
台所洗剤にも弱酸性のものがありますしね。酸と塩素は混ぜるな危険!十分に注意しないといけません。
気をつけないといけないので、あくまで自己責任。やるかやらないかはご自身の判断でお願いします。
わたしなら「強力カビハイター」を水で10倍に薄めて、しっかりとした泡を作るためにボトルに台所用洗剤をまぜる、という話です。
そして30分から1時間くらい放置して、洗い流したらおしまいです。
もっとラクに掃除をするのであれば、最初のほうでお話した加圧式の噴霧器も使いますかね。
カビ取りスプレーを原液のまままとめて掃除をするのはリスクが高い?
お風呂場全体のカビ取りをするのなら、安全性のために水で薄めて使ったほうがいいと思います。
ですが黒カビの状態や素材によっては、水で薄めてしまうと落とせないかもしれません。
やっぱり原液のまま使ったほうが、カビ取りの効果は高くなりますしね。
薄めて使って落ちなければ何度か試してください。これが一番、健康被害がでるリスクは低いです。
何度も準備をするのが面倒なら、原液のままつかうことになります。
でもわたしが浴室全体のカビ取りをするのなら……いくらひどいカビでも水で薄めてやります。
何度も準備をしないといけないですし、放置時間も長くとらないといけないのは手間です。
ですが一回試してダメそうなら、次はもう少し濃いめにしてみよう、と調整は出来ますしね。
カビ取りに慣れている方であれば原液でお掃除してしまってもいいのかもしれませんが、なかなか慣れている方はいらっしゃらないと思います。
それに長時間掃除をすることになりますから、やっぱり安全性を取りますね。
カビ取り剤をつかうとニオイも出るので、たまに気分が悪くなってしまいますよね。
カビ取り中のイヤな塩素臭を抑える方法
カビ取り剤のニガテ、という人は多いかもしれませんね。
でも実は、ある手間を挟めばニオイをある程度抑えることができます。
カビ取り剤のニオイを抑える!?それはどんな方法でしょうか?
塩素を使う前に、普通のお風呂用洗剤でお風呂全体を洗っておきましょう。
洗剤は「バスマジックリン」のような物で構いません。
実はカビ取りをしているときのニオイって、カビ取り剤が皮脂汚れなどの汚れと反応してでてくるニオイなんです。
なのである程度の汚れをあらかじめ落としておけば、ニオイはかなり軽減されます。
落としやすい場所のカビであれば、「バスマジックリン」でこすり洗いするだけで落ちることもありますしね。
そうなんですね!これは早速試してみたいです♪
あとはカビ取りのニオイを抑える方法としては、換気扇を回す、というのも忘れてはいけません。
ですがいくら対策をしていても、ニオイは出てきます。
もしお掃除中に気分が悪くなったら、すぐに作業をやめてお風呂の外に出てください。
安全第一ですね!みなさんも気を付けてお掃除をしてください~!
まとめ
茂木さん、ありがとうございました!
いかがでしたでしょうか?
今回はお風呂場全体にカビがびっしりと生えてしまったときのお掃除法について、茂木さんと一緒にお答えしていきました。
なかなか手を付けられないでいたお風呂のカビも、今回お話したことを1つずつ抑えて、ぜひキレイにしてみてください!
また、YouTubeチャンネル「のぞみのお掃除講座」では、お掃除にまつわるいろんな情報をお届けしています。
こちらの動画もみてもらえると嬉しいです!
さらに自分にあったお掃除法を見つけたいという方は、「汚れ落とし研究家 茂木和哉のラクラク掃除術」を読んでみてくださいね。
茂木さんがお掃除ノウハウを、わかりやすくまとめてくれていますよ~!
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。
またお会いしましょう~♪