汚れを防ぐコーティング剤の効果はある?レンジフードのシロッコファンのお掃除法
こんにちは、のぞみです。
みなさん、キッチンのレンジフードの中にある、シロッコファンってお掃除されていますか?
年に一度の大掃除でされることが多いのかな、と思うのですが……なかなか複雑なかたちをしていて、お掃除しにくいですよね。
いろんなお掃除法のあるシロッコファンですが、今回は汚れ防止スプレーとお湯、洗剤を使ったお掃除法についてお話していきますね!
ちなみに今回参考にしたのは、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画です!
コーティングに使ったスプレーはどんなもの?
今回はレンジフードの中にあるシロッコファンの掃除をしていこうと思います。
実は今回のお掃除、1年前からある準備をしていたんです!
ちょうど1年前にシロッコファンをお掃除したとき、スコッチブライトの「換気扇コーティングスプレー」というコーティングスプレーをしました。
そのコーティング剤がこちらです!
汚れが付きにくくなり、さらに商品名の下には「たまった油汚れはお湯で落とせる」と書いてあります。
本当にお湯だけでシロッコファンの汚れが落ちるのか、1年越しにやっと確認ができるんですよね~!
どれくらい効果があるのか、わくわくしています♪
ちなみに1年前にお掃除とコーティングスプレーをしたときの様子は、こちらの動画をご覧ください~!
お掃除前にシロッコファンの汚れ具合をチェック
それではシロッコファンのお掃除を始めるまえに、いまの汚れ具合を見ておきましょう。
まずはレンジフードを取り外すところから始めていきます。
整流板をおろして、そしてフィルターを外します。このフィルターも結構汚れてきましたね……!
レンジフードのフィルターはときどきお掃除をしています。
このあいだは、なんと食洗機をつかって洗ってみました!お掃除方法について、気になる方はこちらの動画をご覧くださいね♪
フィルターを外したら、まずはガワを外します。
そしてパーツを少し回して、シロッコファンを取り出します。こちらが今回の主役です!
一見それほど汚れていないように見えるのですが……やっかいなのは、ヒダの部分ですよね。
カメラを近づけてみると、うっすら茶色くなっているのがわかります。このヒダに固まった油汚れがついてるんですよね……。
シロッコファンの外側は、汚れはほとんど付いていないように見えます。
そうなると、やっぱり問題は内側の汚れですよね。ヒダの内側に、茶色い汚れがついているのが気になります。
ここでちょっと、茶色い汚れをこそぎ落としてみましょう!
1つのヒダにブラシをあててこすってみると……?
こんな感じで、たっぷりと茶色い汚れが取れました!
シロッコファンにはいくつもヒダがついていますが、たった1つのヒダをこするだけでこんなに汚れているんですね。
ちなみに、いま使ったブラシは自分で作ったものです!
割り箸に細く切ったペットボトルをくくり付けています。こそげ落としたい汚れには、この「こそげ落とし棒」が便利なんですよね~!
お掃除の最後に「こそげ落とし棒」の作り方についてもお話をしていきますね。
シロッコファンのお掃除はどんな方法がある?
シロッコファンのお掃除法には、いろんなものがありますね。
お掃除を始める前に、これまでやってきたお掃除法や、今回やってみるお掃除法について少しお話をしたいと思います♪
洗剤のつけ置き洗い+古歯ブラシで落とす方法
まずメジャーなお掃除法は、シロッコファンをつけ置きした後、古歯ブラシでこする方法です。
さらにつけ置きをする前に、油汚れをある程度こそげ落としておいたほうがいいですね。
落とせる汚れは落としておいた方が、そのあとのつけ置き洗いで汚れに洗浄成分がしっかりと入り込みます!
使う洗剤は、食器用洗剤がいいのかなと思います。
つけ置きをしているお湯に2周くらい入れて、その中にシロッコファンをつけ込みます。
一時間ぐらいつけ置きしていると、油汚れがだいぶ緩くなってきます。
緩くなっていたらぐるっと一周、汚れをこそげ落として、その後歯ブラシで磨いていきましょう!
こすり洗いをしているときは、バケツからは出さないで、水中でこすったほうがいいですね。
外でこすると、歯ブラシの毛先に油汚れがべっとりついてしまいます。
汚れているブラシで洗うのは、作業性が悪くなりますしね……!
古歯ブラシをもっと掃除に使いやすくする方法
こすり洗いで使う古歯ブラシはそのままでも構いませんが、お掃除に使いやすいように加工するのもオススメです。
具体的には、古歯ブラシの首の部分を、まっすぐのままではなくL字に曲げて使います。
ためしに1つ、歯ブラシを加工してみましょう!使うのは今朝まで使っていた古歯ブラシです。
お掃除用のマグカップに熱湯を注ぎ入れます。
歯ブラシの頭のほうをマグカップにいれて、首のあたりまであたためます。
こうすることで、熱湯消毒の効果もありますよ♪
古歯ブラシが温まったら、そのままグーンと力をいれて角度をつけます。
このときの力は軽くて大丈夫です!マグカップをひっくり返さないように、しっかりと持ってくださいね。
ほとんど力は入れてないのですが……こんな感じで曲がりました!
ただし素材によってはカンタンに曲がらなかったり、曲がっても戻りやすい素材もあるようです。
もしも戻ってしまいやすい素材の場合は、曲げたらすぐに水道水で冷やして固めるといいですね。
また、隙間掃除に使うのであれば、毛先をカットしてもいいですね。
例えば、キッチンコンロについたコゲや、こびりついている汚れを落とすときは、強い力でこすりたいですよね。
なので毛先全体を短くカットするのがおすすめです。そうすると毛先に硬さが出てきて、洗浄力がアップします♪
今回はシロッコファンの掃除ですから、毛先はカットしないでこのまま使おうと思います。
酸素系漂白剤で落とす方法
シロッコファンのお掃除法で、あとは酸素系漂白剤で落とす方法がありますね。
先ほどご紹介した洗剤をつけ置きする方法よりも、もっと汚れが落ちてくれるかと思います!
ただここで問題がひとつ……我が家のシロッコファンはアルミで出来ていて、酸素系漂白剤が使えないんですよね……。
アルミ素材に酸素系漂白剤を使うと、アルミが傷んでしまうことがあります。
別に普段から見える場所ではありませんので、傷んでも気にしない!という方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも私はできるだけ長く使いたいので、ここ数年は酸素系漂白剤ではなく、中性洗剤でつけ置き洗いをするようにしています。
また、ご家庭によってはアルミ以外でできているシロッコファンもあると思います!
シロッコファンがヒダのところに油汚れがたまりやすく、かなり洗いにくい場所ですから……メーカーさんも洗いやすいシロッコファンを作ってくれたらいいのにな~と思います!
コーティングスプレー+お湯で落とす方法
アルミでできているシロッコファンは、使える洗剤が限られてしまいます。
酸素系漂白剤はもちろん、アルカリ性の洗剤もいたんでしまう原因になりますね。
となると、洗剤を使わずにお湯だけで油汚れを落とせたらいいのにな、と思いませんか?
1年前に使ったコーティング剤には「たまった油汚れはお湯で落とせる」と書いてあります。
実際どのくらいの効果があるのか、お湯だけでどこまで汚れが落ちるのか……今回のお掃除で検証してみましょう!
シロッコファンのお掃除をしてみました
バケツに熱めのお湯を入れる
それでは早速、お掃除を始めていきましょう。
まずはバケツにお湯を貯めますね。今回使うのは、無印良品さんのフタ付きバケツです。
フタがついているので、お掃除中にちょっと離れても温度が下がりにくいのが気に入っています!
無印良品さんのフタ付きバケツはサイズも結構大きくて、シロッコファンもこんな感じですっぽりと入ります。
それではバケツにお湯をためていきましょう。
温度が高いほうが油汚れが落ちてくれるので、いつもより高めの温度のお湯を用意しますね。
給湯器のお湯を60度に設定して、シロッコファンが浸かるぐらいお湯を入れます。
このまま5分くらい放置をして、油汚れを浮かせます。
この時間で、古歯ブラシの加工をしてもいいですね♪
お湯だけでシロッコファンをブラシ洗いしてみました
熱湯に入れてから5分ほど経過しました。バケツのフタを開けると、油が緩んで浮いているのと、お湯が少しにごっているのがわかります。
油汚れが柔らかくなっている状態で、このままブラシ洗いをしてみましょう。
まだ洗剤はなにも使っていないのですが、コーティングスプレーをしているのでお湯だけで落ちるはずです……!
洗うヒダを1つだけ決めて、ゴシゴシゴシと磨いていきます。
洗剤を付けていないので、歯ブラシの毛先に油が絡みついてきますね。
ですが歯ブラシは首のところをL字に曲げているので、ヒダにぴったりと当たってくれます。
ヒダを一つだけ洗ってみました。赤い丸のところが磨いたヒダです。
……どうでしょうか!?結構キレイになりましたね。
洗剤も全然入れてないのに、こするだけで落ちるのはびっくりです。
でもやっぱり、ブラシに油汚れがついてしまうのが気になりました。
洗剤の主成分である界面活性剤には、乳化作用という汚れを落とす働き、そして落とした汚れが再付着しにくくなる効果があります。
お湯で落とせるとはいえ……ブラシに汚れがついてしまうのは、非効率的に感じます。
しかも、せっかく落とした汚れがまた別のフチについてもう一回お掃除、というのは面倒ですしね。
今回はコーティングスプレーの効果をみるために洗剤は使いませんでしたが、もし洗剤が使えるのであれば、やっぱり使ったほうがいいですね!
それとヒダを一つ一つブラシ洗いをする、という手間は変わりません……。
お湯に洗剤を追加してブラシ洗い
コーティングスプレーの効果はある程度わかったので、ここからは食器用洗剤を入れてお掃除をしようと思います。
いつも使っている食器用洗剤の「チャーミーマジカ」をバケツ2周くらい入れていきます。
軽くかき混ぜると、少し泡立ってきましたね!
はじめにお話をしたように、本来であれば洗剤とお湯でつけ置きをする前に、シロッコファンについている汚れをかるくこそぎ落とした方がいいですね。
これはお湯+洗剤でつけ置きするときに限らず、お湯+酸素系漂白剤でつけ置きをするときでも同じです!
あらかじめ汚れを落としておいた方が、最終的にキレイになりますしね~!
洗剤+お湯でつけ置きして少し時間が経ったら、ヒダを一つ一つブラシ洗いしていきます。
ヒダを5つくらいこすり洗いをしたので、ここで少し見てみましょう!
指をさしているあたりをブラシで洗いました
まだ油汚れが残っているところに比べたら、キレイになっていますね。
それでは引き続き、ブラシでヒダを洗っていきます。
ぐるっと一周、シロッコファンをこすり洗いしました。
いまの状態を見てみると……全体的にまだ茶色い汚れが残っていますね。
ヒダを1つ1つこすり洗いをしていますが、コーティング剤を付けずにお掃除した去年と、大変さはそんなに変わらない気がします……。
正直、コーティングスプレーをしているからといって、ものすごく汚れが落ちる!とは感じませんね。
シロッコファンの汚れは落ちた?
ブラシでシロッコファンのヒダ1つ1つを洗ってきました。かなり時間のかかる作業でしたが頑張りましたよ!
まずはバケツの中のお湯の状態をご覧ください!
おちた油汚れが、固まって浮いています!こんなに汚れていたんですね……。
落ちた油汚れは固まった状態で、乳化はしていません。
界面活性剤がはたらくと、本来は油は乳化して、乳白状態になるんです。
ですが乳白状態にはならず、固まってしまっています。
こんなにたくさん油汚れがついていることが、シロッコファンのお掃除を大変にさせる一番の理由なのかな、と思います。
界面活性剤によって油が乳化されていれば、落ちた油汚れがまた付いてしまう、なんてことは起こりません。
ですがお掃除後のシロッコファンをみてみると、ねっとりとした物がついていますね。ちょうど指をさしているあたりです。
このねっとりした汚れは、落ちてはまたくっつき、落ちてはまたくっつき……と結構やっかいなんですよね。
それとフチのあたりにも、まだ茶色い汚れがあります。
ここはねっとりとした汚れではありませんが、お掃除前についていた汚れに似ていますね。
実は仕上げ洗いのときに、食器用洗剤の量を増やしているんです。
お掃除中にバケツ2周分の食器用洗剤を入れましたが、それの3倍くらいの量を追加しています。
かなりたくさんの量の食器用洗剤を使ったのですが、それでも乳化しきれなかったり、油汚れが残ってしまいましたね。
一部にまだ気になる汚れはありますが……お掃除前に比べればかなりキレイになったと思います。
今年のお掃除はこれが限界だとおもうので、今回はこれでOKとしましょう!
仕上げに水洗いをして乾かす
ある程度の汚れは落ちましたので、最後に水洗いをしましょう!
最後はスポンジを使って、全体を洗っていきますね。
スポンジでは、シロッコファンのフチを一つ一つ、丁寧に洗っていきます。
水で軽く洗ってきたのが……こちらです!
まだ少し濡れていますが、かなりキレイになりましたね!スポンジ洗いで残っていた汚れも割とキレイに落とせました。
水気が完全に乾いたら、レンジフードに戻しておしまいです!
コーティングスプレーの効果はあった?
今回はシロッコファンの掃除をしてみました。
まず一番気になっていた、換気扇コーティングスプレーですが……残念ながら効果はそれほど実感できませんでした。
やっぱりお湯だけではガンコな油汚れは落ちませんし、お掃除中もブラシや他の場所に汚れが再付着してしまって、非効率的でした。
油汚れをラクに落とすのであれば、まずはこそげ落とし棒でしっかり取ってからつけ置き洗いをする。
そしてスポンジと洗剤でヒダを1つ1つ洗う、とした方がいいかもしれません。
とはいえ……ヒダ1つ1つを洗うのって、結構大変ですよね。
できるだけラクにシロッコファンを洗いたいなと思っていて、実は考えているお掃除法があるんです!
それは食洗機を使うお掃除法です。
検証するために、来年のシロッコファンのお掃除は、コーティングスプレーは付けないで、食洗機で洗ってみたいと思います。
ただし食洗機でシロッコファンを洗うことについては、レンジフードのメーカーさんも、食洗機のメーカーさんもOKとはしていないと思います。
でも油汚れをしっかり落とす方法としては、確実だと思うんですよね~!
もちろん自己責任の上での実験にはなりますが、また来年汚れがたっぷりとたまったら、試してみたいと思います。
こそぎ落とし棒の作り方
そして最後に、途中で使ったこそぎ落とし棒の作り方をお話しますね!
シロッコファンのお掃除をするとき、洗剤や酸素系漂白剤でつけ置きをする前に、落とせる油汚れはこそぎ落としたほうが効果的です。
ですが年に一回のお掃除のために、専用ブラシを買うのももったいないですし、ここはおうちにあるもので手作りしてしまいましょう!
こそげ落とし棒の作り方は意外とカンタン!
炭酸飲料がはいっていたペットボトルを割りばしの幅くらいにカットします。
そしてリング状にして、割りばしにクルっとセロハンテープでくくりつけてください。
割りばしの上下にカットしたペットボトルをつけたら、これで自作こそげ落とし棒の完成です!
このとき、使うペットボトルは炭酸飲料が入っていたものを使ってくださいね。
お茶などのペットボトルだとゴツゴツとしていますし、うまく加工できません。
自作のこそげ落とし棒である程度油汚れを落としたら、その後は今回やったようにつけ置き洗いをしましょう!
食器用洗剤でもいいですし、傷まない素材であれば酸素系漂白剤でも構いません。
お湯の温度は、できるだけ高めの方がいいですね!
ちなみに酸素系漂白剤が一番よく働いてくれるのは、お湯の温度が50度のときです。また2~3時間、できれは4時間はつけておきたいので、お湯の温度が下がらないようにバケツのフタをしておきましょう!
つけ置きをしていると、だんだんお湯の色が濁ってくるはずです。
そしたらスポンジでヒダを1つ1つ、洗っていきましょう。
手間はかかりますが、これが確実なお掃除法だと思います。
みなさんも試してみて下さいね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はキッチンのレンジフードの中にある、シロッコファンのお掃除をしてみました。
なかなか複雑なかたちをしていて、ちょっと大変でした。また、お掃除がラクになるかなと期待していたコーティングスプレーも、予想外の結果に終わってしまいましたね。
もっとラクなお掃除方法がないか、また1年汚れをためてチャレンジしてみようと思います!
また、YouTubeチャンネル「のぞみのお掃除講座」では、お掃除にまつわるいろんな情報をお届けしています。
こちらの動画もみてもらえると嬉しいです!
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。
またお会いしましょう~♪