白く酸焼けした鏡をガラスコート剤で復旧させてみました!
こんにちは、のぞみです。
先日、お風呂の鏡についたシリカ系水垢(シリカスケール)を、業務用のシリカスケール洗浄剤「金鬼」を使って落とそうとしました。
でもなんと……失敗してしまって、鏡が酸焼けしてしまったんです!
「金鬼」を作っている茂木さんにお掃除を手伝ってもらったのですが……まさか作っている本人が失敗してしまうなんて!?と、わたしもびっくりしました。
普通であればわざわざ失敗したものをみなさんにお話することはないのかもしれませんが……わたしはすべて包み隠さずにお伝えしたほうが、みなさんにとって良いと思っています。
なので今回も、酸焼けしてしまった鏡はどうやったら復旧させられるのか?をしっかりとお伝えしていきますよ!
ちなみに今回参考にしたのは、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画です!
酸焼けしてしまった鏡の状態をチェック
今回は酸で焼けてしまった鏡を、復旧させてみようと思います。
お掃除を始める前に、鏡の状態をチェックしてみましょう!
見てすぐに、モヤっと白っぽくなっているのがわかりますね。
白っぽいように見えますが、これは水垢じゃないんですよ!鏡が焼けてしまうと、こんな風になるんです。
カメラを近づけてしっかりとお見せしますね。
作業服の黒いズボンのあたりは、わかりやすいと思います。
下のほうだけでなく、鏡が全体的に焼けています。
鏡の下のほう(カメラが写っているあたり)は、「金鬼」を2倍希釈で3分半湿布、さらに1分半こすり洗いをしました。
合計5分「金鬼」をつけていたことになるのですが……焼けがほかのところよりも強めです。やっぱり湿布は強力すぎたのでしょう。
このあいだ「金鬼」を使ったときは、10倍希釈を2分、2倍希釈を2分、2倍希釈を5分……とだんだん洗剤の濃度を高くして使っていったんです。
実は2倍希釈液を2分の段階では、まだここまで白くはなっていませんでした。
むしろもともと付いていた水垢(シリカスケール)が薄くなっていったんですよね!
ですが2倍希釈を5分つけてみたら、酸焼けしてしまって真っ白に……!
このときの様子が気になる方は、ぜひこちらでご覧ください!
ちなみに、「金鬼」にはフッ化ナトリウムとフッ化カリウムが入っているので、正確に言うとフッ化焼けですね。
その成分を濃く・長くつけていたことによって、鏡表面がちょっと溶けてしまったという状態です!
酸焼けした鏡を直す方法
そこで今回は車用のガラスコート剤「アクアドロップ」を使って、酸焼けを復旧してみようと思います。
「アクアドロップ」を使う理由について、まずは「金鬼」でガラスが焼けてしまった理由を考えるところから、お話をしていきますね!
「金鬼」はシリカスケールを落とす専用の洗浄剤です。
このシリカスケールというのは、二酸化ケイ素という成分からできているんです。
そして二酸化ケイ素は、ガラスを作る原料なんですよね。
お風呂場の鏡はガラスで出来ています。なのでガラスのところにシリカスケールがくっつくと、同じ素材ですから時間が経つと同質化してしまうんです。
そうなるともう……汚れではなくって、素材になってしまうんです。
汚れなら頑張れば落とせますが、素材になってしまうともう落とせませんよね。
でもやっぱり落としたい!というときは、ガラスの表面にあるシリカスケールを溶かします。
そのガラスを溶かすのが、「金鬼」の主成分の、酸性フッ化アンモニウムや酸性フッ化カリウムなんですよ!
もちろん酸性フッ化アンモニウムや酸性フッ化カリウム以外にも、ガラスを溶かす洗浄成分はあります。
ですが危険なものが多くて……洗剤としてまともに使えるのは、酸性フッ化アンモニウムや酸性フッ化カリウムくらいだそうです。
それ以外の成分だと、洗剤に少し入っているだけで、劇物扱いになってしまうんですって!
前回「金鬼」を使ったとき、ガラス表面についているシリカスケールだけ、うまく溶けてくれればよかったんです。
ですがこの調整が難しくて……ついガラス表面まで溶けてしまいました。
鏡の表面は白っぽく見えますし、さらに表面がザラザラしている状態です。
なのでまたガラスでツルツルにしてあげれば、元の鏡のようにキレイになるかと思います!
そこで今回使うのが、こちらのガラスコート剤「アクアドロップ」。
「アクアドロップ」を使って、表面のザラザラしてしまったところを埋めていきます!
ガラスコート剤でガラスの酸焼けを復旧させてみる~1回目~
それでは、「アクアドロップ」を使って鏡の酸焼けを復旧させていきます。
念のためゴム手袋をしますね!
今回もお掃除は茂木さんにお願いしようと思います。
実は茂木さんは10年くらい前、清掃のお仕事をされていました。
清掃のお仕事をしていたときも、今回のような失敗はよくしていたとか……。
でも茂木さんは「失敗することから学ぶことの方が多いし、もっとハイレベルな洗浄方法がわかってきたりもする。たまには失敗するのも大事」と言っていました!
今回の酸焼けの復旧方法も、きっと新しいことを学べるチャンスですしね!
どんな復旧方法になるのか、わたしも楽しみです♪
それではまず「アクアドロップ」をティッシュペーパーにつけます。
「アクアドロップ」のフタにティッシュペーパーをかぶせて、1,2回ひっくり返すような感じです。
「アクアドロップ」はだいぶ残りの量が少なくなっているので、今回で使い切ってしまうかもしれませんね。
そしてティッシュペーパーで鏡を撫でていきます。
右側から塗っていくと……水分が付くことで、少し白っぽさが目立たなくなりますね。
でも大事なのは、乾いた後にも白っぽさが残っていないかどうかです!
まずは1回、焼けて白っぽくなってるところに「アクアドロップ」を塗ってみました。
このまま乾いたティッシュで乾拭きしていきますね。
全体的に白っぽさは抑えられた気がしますが……それでも鏡に写っている茂木さんの方のあたりが、少し白っぽく残っていますね!
完全に乾いたら、また変わった感じになるかもしれません。
そのあとに、2度塗り3度塗りをするかどうか考えましょうか!
なのでしばらくこのまま放置をしてみようと思います。
白い酸焼けはどれくらい戻った?
あれから一時間以上が経過し、鏡が乾いた状態になりました。
……どうでしょうか!?かなり良くなったと思いませんか?
白いモヤモヤがすべてなくなったかというと、そうではないのですが……それでも復旧前と比べたらだいぶ良くなったと思います。
特に鏡の右側の方は、肉眼でみても焼けた場所がわからないくらいキレイな状態になりました。
反対に、左側はまだ白っぽさが残っていますね。茂木さんが指をさしているあたりは、黒い作業服を重ねると白さがわかります。
つまり「アクアドロップ」を1回塗るだけでは、キレイに復旧できるところ、復旧できないところとができてしまうようです。
ガラスコート剤でガラスの酸焼けを復旧させてみる~2回目~
わたしとしては1回でもう十分キレイじゃない……?と思うのですが、せっかくですからもっとキレイにしていきましょう。
なので2回目の塗りに入っていきますね♪
そういえば今回は、「アクアドロップ」というガラスコート剤を使っていますが、ガラスコート剤にもいろいろありますね。
ただ他のガラスコート剤でも、同じように復旧できるかどうかまではわかりません……!
もしかしたら「アクアドロップ」よりもキレイに復旧できるかもしれませんし、「アクアドロップ」ほどキレイに仕上がらないかもしれません。
おそらくガラスコート剤のなかのガラスの配合量次第だと思うんですよね。
……と、話しながら塗っていたら「アクアドロップ」を使い切ってしまいました。
もともとボトルの2割くらいしか入っていなかったのですが、使い切ると達成感がありますね。
今回そこまでたくさん使った気はしないのですが、ティッシュペーパーが吸ってしまったのでしょう。
2度塗りをしていると、白さが残っていたところも少し良くなってきた気がします。
でも結果は乾いてみないとわかりません……!
2度塗りと言いつつ、「アクアドロップ」がなくなってしまってそこまでの量は塗れていません。
なので効果があるのかは微妙ですが……またしばらく置いて、様子を見てみましょう!
2度塗りで白い酸焼けはどれくらい戻った?
鏡が完全に乾いたので、様子を見てみましょう。いかがでしょうか?
うーん……あんまり変わらないですかね。
茂木さんの肩のあたりはまだちょっと白くモヤっとしてますもんね。
2回塗ったからと言って、ものすごくキレイになるということではなさそうです。
だったら1回塗っただけで、もう十分満足できるレベルですよね。
特に酸焼けが薄かったところは、1回塗っただけで元通りになりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は業務用洗剤「金鬼」で酸焼けしてしまった、お風呂の鏡を車用のガラスコート剤を使って復旧させてみました!
1度塗りでも十分キレイになりましたね。元々あったシリカ系水垢も目立っておらず、よかったです!
強い洗剤を使っているプロの方であれば、ついうっかり鏡やガラス、ガラス製タイルなんかを酸焼けさせてしまった!なんてことがあるかもしれませんね。
もし酸焼けさせてしまっても「アクアドロップ」のようなガラスコート剤を持っておけば、キレイに復旧させることができます。
頻繁に使うものではありませんが、仕事用の車に一本備えておくだけでも安心ですね♪
ぜひ参考にしてみてください。
また、YouTubeチャンネル「のぞみのお掃除講座」では、お掃除にまつわるいろんな情報をお届けしています。
こちらの動画もみてもらえると嬉しいです!
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。
またお会いしましょう~♪