【徹底解説】花王(kao)「バスマジックリンエアジェット(airjet)」を分かりやすく深掘り解説!【商品紹介】
こんにちは!のぞみです。
今回はこちらの…、
花王(kao)「バスマジックリンエアジェット(airjet)」をライバル製品・従来品との差別化点にフォーカスして紹介していこうと思います!
従来品との相違点やこれまでの改良の歴史などについても触れますので、是非最後までお読みになってくださいm(__)m
因みに参考にするのは…
こちらの茂木和哉(@motegikazuya)のYouTube動画です↓
エアジェットの特徴
まずは容器自体やパッケージにある謳い文句、公式サイトにある成分表示などから分かる内容を紹介しましょう!
ジェット部分
「エアジェット」と商品名にある通り、従来のマジックリンと大きく違っている点の1つはノズルのジェット部分です!
普通のトリガーと違い、圧がかかるタイプで、連続してプッシュするとミスト状の泡が切れることなく吹きかけられるという特徴があります
実際パッケージの表にも…、
この通り「連射ミスト」という言葉が謳い文句としてのっており、大きなセールスポイントの1つとしているようですね
液性
ノズルの変化と違い、パッと見では分かりませんが、エアジェットの大きな特徴としてその液性も挙げられます
なんとエアジェットは、従来のマジックリンおいて花王が採用してこなかった「弱アルカリ性」のバス用洗剤なのです!
花王は他の洗剤大手(LIONやP&G)より、お風呂用洗剤にほぼずっと中性という安全性の高いバスクリーナーに重きをおいて、シェアを獲得してきました
この背景には2018年に発売されたLION(ライオン)の「バスタブクレンジング」の大ヒットがあると思われます
バスタブクレンジングはエアジェット同様弱アルカリ性のバス用洗剤であり、元々中性バスクリーナーで花王が確保していたシェアを少しもっていかれました
そこで今回花王もジェットタイプの弱アルカリ性バスクリーナー販売に至ったというのは、想像に容易いです
実際バスタブクレンジングのパッケージにある「こすらずに60秒待つだけ」という文言に対応するように、柄アジェットには「浴そうはこすらず30秒」という謳い文句があります
公式サイトからわかる成分
最後に花王の公式サイトに載っていた成分の情報をかいつまんで紹介します
公式サイトには…、
・水(工程剤)
・アルキルベタイン(界面活性剤)
・エチレンジアミン四酢酸ナトリウム(金属封鎖剤)
・トルエンスルホン酸ナトリウム(安定化剤)
・ブチルカルビトール(泡調整剤)
・フェノキシエタノール(安定化剤)
・アルキル硫酸エステルナトリウム(界面活性剤)
・アルキルグリセリルエーテル(界面活性剤)
・脂肪酸エステル(界面活性剤)
・ポリアクリル酸塩(分散剤)
・エタノールアミン(アルカリ剤)
・純石けん分(界面活性剤)
・香料(香料)
・着色剤(着色剤)
・シリコーン(消泡剤)
という成分表示一覧が載っていました
このうち目ぼしいものをピックアップしていきましょう!
まずいくつかある界面活性剤についてですが、パッケージにある情報では従来のマジックリンの界面活性剤割合が合計で6%であるのに対し、エアジェットの割合は7%です
ただ1%増えたからといって大きな洗浄力の違いが起こるかと言われるとそうでもないため、それ以外の部分の違いを見るべきでしょう
次に金属封鎖剤として入っている「エチレンジアミン四酢酸ナトリウム」、通称EDTAという成分についてです!
金属封鎖剤は水垢の結合防止に効果があり、特にアルカリ側だと効きがよくなる成分であるため、弱アルカリ性のエアジェットとは相性がよいと思われます♪
そして泡調整剤として表記のある「ブチルカルビトール」や、安定化剤と表記のある「フェノキシエタノール」は一種の溶剤であるため、皮脂汚れに対する洗浄力と、防腐効果が期待できます!
最後に分散剤である「ポリアクリル酸塩」は別名再付着防止剤とも呼ばれており、汚れ戻りが起こりづらくなる成分となっています
バス用洗剤のこれまでとこれから
ここからは日本における洗剤メーカーの軌跡とこれからの市場競争について、「バスマジックリンエアジェット」のことも加味しつつ紹介していこうと思います!
バス用洗剤の歴史
バス用洗剤として常に時代のトップを歩いてきた花王の「バスマジックリン」
そんな「バスマジックリン」を語るうえで外せないのが1971年に販売開始された「マジックリン」であり、そのマジックリンの発祥の元となっているのが1960年に発売した「マイペット」です
(画像引用:「花王|製品カタログ|かんたんマイペット [本体]」2022年5月17日確認)
上記の画像は現行のマイペットであり、今も昔も住居用洗剤として幅広く使われています
しかし高度経済成長期に合わせ需要が拡大したことで、キッチン用の「マジックリン」、お風呂用の「バスマジックリン」と用途を細分化した洗剤類を開発し、1970年代に立て続けに販売開始します
そしてこれに対抗すべくLIONはバスマジックリン発売の3年後に、バスマジックリンとは違う弱酸性のバスクリーナーとして「バスルック」を発売します
しかしその後LIONはバスルックを改良しつつシェア獲得を謀ったものの、なかなか実ることはありませんでした
こうして迎えた2018年、LIONは「バスタブクレンジング」という弱アルカリ性の画期的なバスクリーナーを開発・販売します
それでもまだシェアNo.1はバスマジックリンだったものの、LIONはバスタブクレンジングによってかなりもりかえすことに成功したのでした
このような歴史があって、現在「バスマジックリンエアジェット」というバスタブクレンジングの対抗商品が花王から出されたのでしょう
(簡単なお風呂用洗剤の歴史まとめ)
果たして、これからの両社の対決はどのような展開を迎えるのか見物です!
まとめ
いかがでしたか?
今回は花王の「マジックリンエアジェット」について、その性能や他洗剤との相違点を紹介しました!
これは余談ですが、茂木さんはこのように画期的な新商品を出すことのできる花王が羨ましいとおっしゃっていました
というのも大手の洗剤メーカーは自社で容器や洗浄成分を開発・製造できるため、今回のようなジェットノズルや界面活性剤の成分についても新しいものを常に提供できる土台があるらしいのです!
ビジネスに対して多くの試行錯誤する余裕があるのは、やはり羨ましいですよね…
あとこれは私事なのですが、最近「のぞみのお掃除講座」と題して掃除に関する色々な内容をお届けするYouTubeチャンネルを開設いたしました!
もしよろしければこちらの方もチャンネル登録、動画視聴のほどよろしくお願いいたしますm(__)m
ではご精読ありがとうございました!
またお会いしましょう♪