洗濯洗剤は超硬水でも使える?コントレックスとアリエールプロクリーンで検証
こんにちは、のぞみです。
マグネシウム洗濯にまつわる検証シリーズ、今回は「超硬水と洗濯洗剤の相性」について調べていきたいと思います。
これまでの検証ではどうしても水の硬度をそこまで高くできなかったので……今回はあるものを使っていきますよ~!
ちなみに今回参考にしたのは、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画です!
これまで行った水のpH・硬度にまつわる検証
これまでにいろんな検証テストをしてきましたね。これまで行ってきた検証結果をカンタンではありますがご紹介していきます♪
まず一番はじめの検証では「水道水にどのくらいマグネシウム粒をいれると、pHは9.5以上になるのか?」を調べました。
pH.5は油汚れを落とすのに最低限必要なアルカリ度数でしたね!
水道水のpHは地域によっても変わってくるのでどこのご家庭でも同じとは言い切れないのですが……検証では40リットルの水に対して900グラムのマグネシウム粒をいれればpH9.5を超えることが分かりました。
詳しくはこちらの動画でご確認ください!
そしてpHの次は、硬度について検証しました。動画では「水道水の硬度はマグネシウム粒でどこまで高くできるか?」を調べましたね。
もともと硬度50mg/Lくらいの水道水を使ったのですが、最終的に120mg/Lまで上がりました!
このときのようすも、詳しく知りたい方はこちらの動画をチェックしてみてくださいね。
そして一番最近の検証では「硬度の高い水と洗濯洗剤の相性」について調べました!
硬度が高い国では石けんの泡立ちが悪いように、一般的に硬度の高いお水は洗濯洗剤の洗浄力に影響を与えてしまうとされています。
でも検証で作った硬度120mg/Lの水に洗濯洗剤「アリエールプロクリーン」を混ぜてみたところ、そんなに影響は受けていないようでした。
お水が白く濁る金属石けんカスはそんなにできませんでしたし、かき混ぜたときの泡立ちも、硬度を上げる前の水道水と同じくらいでした。
つまり硬度が120くらいのお水は、洗濯洗剤のはたらきに影響しなかったんです!
この検証のようすを詳しく見たい方は、こちらの動画をご覧ください♪
……と、ここまでの検証を振り返って、今度気になるのは「硬度がもっと高いお水でも、洗濯洗剤は影響を受けないのか?」ですよね。
検証では硬度120までのお水しか作れなかったので、今回は、ミネラルウォーター「コントレックス」を用意しました!
パッケージをみると、なんと「硬度1468mg/L」と書かれています。日本の水道水とは比べ物にならないくらい硬度が高いですよね……!
今回はこの超硬水のミネラルウォーター「コントレックス」と洗濯洗剤「アリエールプロクリーン」を使って、濁り具合や泡立ち具合を見ていきたいと思います♪
世界の水の硬度について
検証をはじめる前に、水の硬度について少しお話をしますね!
硬水・軟水は水の中に含まれているミネラルの量で決まります。
60mg/L以下は軟水、60〜120mg/Lは中硬水、120〜180mg/Lは硬水、180mg/L以上は超硬水とされ、日本は平均60mg/L、高いところでも硬度は100mg/Lくらいだそうです。だそうです。
前回の検証でも、「アリエールプロクリーン」は硬度120mg/Lくらいのお水でもしっかりと働いてくれましたね。
「アリエールプロクリーン」は日本国内の水であれば、わりと硬度の高いエリアでもちゃんと使えるように作っているのだとわかりました。
そして日本は世界的にみても軟水の国とされています。
世界のお水の硬さを調べてみたところ……硬度が高い国だと、300から500くらいはあるとか!
たとえばヨーロッパは、水の硬度が高い国というイメージがありますね。
でもヨーロッパの中でも地域によっては軟水の場所もあるようです。
また、カナダやアメリカなどの欧米は軟水のイメージが強くありますが、同じように地域によっては硬水のエリアもあるようなんです。
日本と比較的近い国の中国や韓国、あとはインドも、日本の水道水と比べると硬度が高いようです。
同じお水でも、地域によって全然硬さがちがうんですね~!
相性テストで使うもの
検証に使う洗濯洗剤
今回も前回の検証と同じように、「アリエールプロクリーン」を使います。
「アリエールプロクリーン」の使用量の目安は「水45リットルに対して52ml」と書かれています。
今回は水450mlにしたいので、「アリエールプロクリーン」は0.5mlで同じくらいの割合になりますね!
1メモリ0.25mlのスポイトを使って「アリエールプロクリーン」をコップのお水に入れていきます。
硬度が違う3つの水を用意
マグネシウム粒で作ったお水では硬度は120mg/Lまでしか高くできないので、ミネラルウォーター「コントレックス」を使って、もっと硬度の高いお水を使っていきます。
検証ですので、硬度が違うお水を3つ用意しようと思います。
左側から
①普通の水道水450ml
450ml用意しました。
②普通の水道水225ml+コントレックス225ml
つまりコントレックスの2倍希釈となりますね!同じく450ml用意します。
③コントレックス450ml
です。今回はこの3つのお水で検証をしていきます!
※コップに前回の検証でつかった文字が書かれていますが、今回の検証では関係ありません!
用意したお水の硬度を計測していきましょう。
硬度の計測で10ml使うので、コップの中のお水は440mlになってしまいますね。
3つとも10ml減るので、検証結果には影響はないものとしてこのまま進めていきます。
まずは①普通の水道水450ml の硬度を測っていきます。
10mlスポイトで取って、「全硬度測定器」のケースに入れ、試薬と混ぜ合わせます。
紫色になったら「全硬度測定器」の真ん中にケースをセットして両端にあるサンプルの色と比べます。
見てみると……60mg/Lよりは薄くて、40mg/Lよりは濃いかなと思います。
水の硬度は50くらいのようですね。今回も秋田県の水道水を使っていますが、これまでの検証で使ったお水と同じくらいの硬度です。
②普通の水道水225ml+コントレックス225ml の硬度を計測していきます。
同じように試薬を入れて並べると……さきほどよりももっと濃い紫色が出ましたね!
この測定器では硬度300mg/Lまでしか計測できないのですが、300mg/Lよりも確実にかたそうです。
コントレックスは「硬度1468mg/L」と書かれていましたからね、2倍に希釈したとしてもかなり硬度の高い水なのでしょう!
次は③コントレックス450mの硬度を計測していきます。
試薬を入れてみると、すぐに紫色になりました。
左側に②普通の水道水225ml+コントレックス225m、右側が③コントレックス450mを並べてみました。
希釈していない③の方が硬度が高いと思うのですが、並べてみると違いは分かりませんね。
やっぱり今回用意した測定器では、硬度300mg/Lまでしか計測ができないんだと思います。
細かな硬度まではわかりませんでしたが、今回用意したお水のうち②と③は、水道水よりも確実に硬度が高いということがわかりました。
それでは、前回の検証と同じように、「アリエールプロクリーン」を入れて、洗剤と硬水の相性をみていきましょう!
硬水と洗剤の相性を検証!
それでは検証をはじめていきます。
「アリエールプロクリーン」を計量カップに取ってから、スポイトで0.5mlとって行きます。
水の量は硬度を計測するために10mlとったので、440mlになっています。
①普通の水道水450mlに洗濯洗剤を混ぜてみる
まずは①普通の水道水450mlから始めましょう。
洗剤をスポイトで入れたら、マドラーでかき混ぜます。
かき混ぜると泡がたちますし、水も透明なままです。
これは普通の水道水ですから、普段のお洗濯と同じ条件ですもんね。ここまでは予想通りの結果です!
②普通の水道水225ml+コントレックス225mlに洗濯洗剤を混ぜてみる
次は②普通の水道水225ml+コントレックス225mlでやってみましょう。
硬度は測定できませんでしたが、300mg/Lよりは確実に高い、ということはわかっています。
前回の検証では120mg/Lまでしか硬度を高くできなかったので、こんなに硬度が高いお水に洗濯洗剤を入れるのは初めてです……!
マドラーでかき混ぜてみると、どうでしょうか?
泡立つことは泡立つのですが……気になるのは水の濁り具合ですね。
①普通の水道水450mlと比べてみましょう。
左側に①普通の水道水450ml、右側に②普通の水道水225ml+コントレックス225mlを並べてみると、白っぽくなっているのが分かりますね!
水の中のミネラルが、洗濯洗剤と反応して、石けんカスができていることが分かります。
泡立ちはあっても、石けんカスができてしまっていると洗浄力は落ちてしまいます。
石けんカスが衣類に残ってしまう、というリスクも考えられますね。
③コントレックス450mに洗濯洗剤を混ぜてみる
最後は③コントレックス450mlです。
「アリエールプロクリーン」を0.5mlいれ、マドラーでかき混ぜていきます。
かき混ぜると……思っていたよりも泡立っていますね!合成洗剤ですから、水軟化剤がはたらいてくれているのかと思います。
硬度の影響を受けやすい石けんだったら、絶対に泡立たないですよね。
泡立ちはありましたが、やっぱり水の濁り具合が気になります。
左側に①普通の水道水450ml(硬度約50)、右側に③コントレックス450ml(硬度1468mg/L)を並べてみると、明らかに色が違うのがわかりますね!
③コントレックス450mlのほうは、コップに書いてあった文字が、ぼんやりとするくらい白っぽくなっています。
②普通の水道水225ml+コントレックス225mlとも並べてみましょう。
③コントレックス450mlのほうが白くなっていて、石けんカスができていることが明らかです。
今回の検証結果は?
というように、ここまで3つの硬度の違うお水を使って、洗濯洗剤との相性を見てきました。
硬度120mg/Lのお水では、洗濯洗剤はそれほど影響を受けないことがわかっていましたが、今回の検証では明らかに影響を受けていましたね!
ただし、硬度が非常に高い③コントレックス450mlも、マドラーでかき混ぜると少し泡立ってくれました。
なので硬度が高いからと言って、洗濯洗剤の洗浄力は完全に失われてしまう、ということではなさそうです。
石けんカスは洗濯にどんな影響を与える?
今回は②と③のお水の両方で、白っぽい濁りがでてきました。
石けんカスのなかにも「金属石けんカス」と「酸性石けんカス」があります。
金属石けんカスは、ミネラルと石けんが反応してできるもの、酸性石けんカスは、皮脂などの酸と石けんが反応してできるものです。
今回だとミネラルと合成洗剤が反応してできているものですので、金属石けんカスと言ってしまっていいのかは微妙なところですが……いずれにせよ石けんカスのような白い濁りがでてきましたね。
この石けんカスは、洗濯ものの汚れ落ちに影響を与えてしまいます。
また、石けんカスそのものが衣類に残ってしまうと、お肌が弱い方だと肌トラブルの原因にもなってしまいます。
硬度が高いお水で洗濯をするときには、注意したいですね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、超硬水のミネラルウォーター「コントレックス」を使って、洗濯洗剤と硬水の相性を調べていきました。
なかなか出来ない検証ができたんじゃないかな!?と思っています♪
マグネシウム洗濯にまつわる検証は、すこ~しマニアックですがこれからも続けて行こうかと思います。
次にやりたいと思っているのは「硬水と洗剤の量」について!
どうやらマグネシウム洗濯をしている方の中には、マグネシウムを使うのでその分、洗濯洗剤の量を減らしている、という方が多いようなんです。
なので次回はお水の硬度は硬度120mg/Lにしたまま、洗剤の量を使用量の半分の量で、検証をしてみたいと思います。
それ以外にも、引き続きいろんな検証をしていこうと思います!
だんだんマニアックな検証になっていますが、楽しみにしてもらえると嬉しいです♪
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。
またお会いしましょう~♪