マグネシウムと洗濯洗剤は併用しても大丈夫?洗剤の種類ごとに検証!
こんにちは、のぞみです。
最近マグネシウム洗濯について気になっていて、マグネシウム粒を使っていろんな検証をしています。
今回は「マグネシウムの量による硬度の違い」そして「水の硬さと泡立ちの関係」について調べていきたいと思います!
第二回の検証では、マグネシウム粒をいれることでどのくらい硬度が高くなるのか?と、硬度が高くなった水でもちゃんと洗剤は泡立つのか?を調べました。
でもその時は、洗剤の量を少し多めに入れてしまって、上手く結果が出なかったんですよね……。
ということで今回は、マグネシウム水の硬度と洗剤の相性について、水と洗剤の量を実際のお洗濯に近い形で調べてみたいと思います♪
ちなみに今回参考にしたのは、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画です!
これまで実施したマグネシウム水の検証テスト
第一回の検証では「水道水にマグネシウムの粒を入れると、アルカリ度はどのくらい高くなるのか」を調べました。
皮脂汚れ、油汚れはアルカリ度が高い方が良く落ちます。
アルカリ度をできるだけ高くするには、どうすればいいのか、水の温度を変えたり、かき混ぜたりして検証しました。
第一回の検証の様子や結果について、詳しく知りたい方はこちらの動画をご覧ください!
そして第三回の検証では、「マグネシウム粒の量によって水のアルカリ度数はどのくらい高くなるのか?」を検証しました。
第一回の検証の延長戦のようなものだったのですが、これもまた意外な結果となりましたね!
こちらも詳しく知りたい方は、動画をチェックしてみてくださいね。
また、第二回の検証では、「水道水にマグネシウムを入れると、どのくらい硬度分が高くなるのか?」と「硬水と洗剤との相性は良いのか?」の2つを検証しました。
とある方の検証で、水40リットルに対してマグネシウム粒900グラム入れれば、洗濯に十分使えるアルカリ度になるとあったので、それを参考に水400ml、マグネシウム9グラムで検証をしました。
泡立ちをみる洗濯洗剤は、界面活性剤の種類がバラバラな「アリエールプロクリーン」「エマール」「アラウ」の3つを用意しました。
ですが結果は、硬水なら泡立たないだろうと思っていた「アリエールプロクリーン」や「アラウ」でも泡立ってしまうという予想外の結果になりました。
第二回の検証の様子は、こちらの動画でチェックしてみてくださいね。
でもよ~く考えると、いつもの洗濯よりも多めの洗剤を入れてしまっていたんですよね。
水の中の洗剤の濃度が濃いのであれば、泡立つのもおかしくありません。
ということで今回の第四回の検証では、実際のお洗濯とおなじ状況を作るために、洗剤の量もきちんと測って行きたいと思います!
マグネシウムの量によって硬度はどれくらい変わる?
まずは硬度の測定器を使って、今回の検証で使う水の硬度を測定しましょう。
今回は第三回の検証で作った
・水400mlにマグネシウム粒を1グラム入れて作ったマグネシウム水
・水400mlにマグネシウム粒を3グラム入れて作ったマグネシウム水
を使っていきます。
まずはマグネシウム粒1グラムで作ったマグネシウム水から硬度を測定していきましょう!
検証キットの容器に水を10ml入れ、スポイトで試薬をいれます。
水の硬度は地域によっても差があるのですが、実験で使ったのは秋田県の水道水で硬度50mg/Lほどです。
試薬をいれると、すぐに水が紫色になりました。
「全硬度測定器」の真ん中にケースをセットし、両端にあるサンプルの色と比べます。
カメラ越しだとちょっとわかりにくいかもしれませんが……肉眼では80mg/Lよりは濃い、120mg/Lよりは薄い、といった感じです。
マグネシウム粒1グラムで作ったマグネシウム水は、硬度が約100mg/Lといった感じでしょうか。
マグネシウム粒3グラムで作ったマグネシウム水から硬度を測定していきましょう!
同じように測定器に入れると、こちらも80mg/Lよりは濃い、120mg/Lよりは薄い、といった感じです。
2つの水を並べて、どっちの方が色が濃い(硬度が高い)のかを見てみましょう。
右側がマグネシウム3グラムで作った水、左側がマグネシウム1グラムで作った水です。
3グラムの方が、紫色が濃いようですね。
どちらも先ほど80mg/Lより濃く120mg/Lより薄いとお話しましたが、
マグネシウム粒1グラムで作ったマグネシウム水は硬度90mg/L
マグネシウム粒3グラムで作ったマグネシウム水は硬度110mg/L
としましょう!
また第二回の検証結果から、水400mlにマグネシウム粒を9グラム入れると、水の硬度は120mg/Lになる、と分かっています。
デジタル測定器のように細かい数字がでないのが残念ですが……どうやらマグネシウムの量が多いほど、硬度は高くなるようですね。
洗剤との相性検証で使うもの
硬度が約120mg/Lの硬水
水の硬度を同じにしたいので、硬度90mg/Lのマグネシウム水、硬度110mg/Lを一旦全部バケツにいれて混ぜてしまいます。
この時点でのバケツの水の硬度は110mg/Lくらいでしょうか。
もう少し硬度が高い水で実験をしたいので、別の容器であらかじめ作っておいた濃いめのマグネシウム水をバケツに追加します。
この時点での硬度を測りましょう。
紫色がだいぶ濃くなって、80mg/Lよりは明らかに濃い、180mg/Lよりは薄い、120mg/Lよりも少し薄いといった感じでしょうかね。
この硬度が約120mg/Lのバケツの水を使って、検証をしていきます!
ちなみに日本の水道水の硬度は平均で60mg/L。
この検証で使っている水道水も、もともとは50mg/Lの軟水でした。
でも120mg/Lなら硬水になるので、十分水道水との比較はできると思います!
アニオン界面活性剤と石けんの2種類の洗濯洗剤
前回の検証では「アリエールプロクリーン」「エマール」「アラウ」の3つを使いました。
一般的に、アニオン界面活性剤は水の硬度の影響を受けやすく、ノニオン界面活性剤は硬度の影響を受けにくいとされています。
「アリエールプロクリーン」はアニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤を配合している洗濯洗剤、「エマール」はノニオン界面活性剤のみ配合している洗濯洗剤、そして「アラウ」は洗濯用石けんでアニオン界面活性剤を使っています。
前回、ノニオン界面活性剤の「エマール」は泡立ちも良く、金属石けんカスはできず澄んだままでした。
硬水でも洗浄力を奪われないということがわかっているので、今回は「アリエールプロクリーン」と「アラウ」の2つのみで検証をしていきます。
チェックするのは
・マドラーでかき混ぜたときの泡立ち具合
・洗剤を入れたときの水の濁り具合(金属石けんカスの量)
です。
前回の検証では、洗濯洗剤の量が多くなってしまったので、今回は正確に量を入れていきます。
「アリエールプロクリーン」と「アラウ」の使用量をチェックしましょう。
「アリエールプロクリーン」の通常使用量は水45リットルに52ml。今回の検証は450mlの水を使うので、洗剤の量は0.52mlになりますね。
今回用意したスポイトは0.25ml刻みでラインがついているものなので、0.5mlでやっていこうと思います。
「アラウ」の通常使用量は水45リットルに75ml。今回の検証は水450mlを使うので、洗剤の量は0.75mlです。0.25m刻みのスポイトなので、3メモリ分とれば検証できそうです!
硬水とアニオン界面活性剤「アリエールプロクリーン」の相性テスト
まずは「アリエールプロクリーン」から検証を始めていきましょう!
コップを3つ用意しました。左から順番に
①比較用に用意したただの水道水
②硬度約120mg/Lのマグネシウム水に、洗剤の量を使用量いれるもの
③硬度約120mg/Lのマグネシウム水に、洗剤の量を使用量の2倍いれるもの
とします。
①と②にはスポイトで「アリエールプロクリーン」を0.5ml、③には1ml入れていきます。
洗剤をいれたら、マドラーでかき混ぜていきましょう。
まずは①の水道水からです。これはちゃんと泡立っていますし、水の透明度も高いままですね!金属石けんカスは出来ていません。
おそらく成分には水軟化剤がはいっているので、透明度が高いままなのだと思います。
つぎは②の硬度約120mg/Lのマグネシウム水に、洗剤の量を使用量いれたものをかきまぜていきましょう。
②も結構ちゃんと泡立ってくれています。
意外にも透明度が高いままなんですね。①のコップと並べてみても、違いはありません。
日本は軟水の国とは言われていますが、日本国内でも地域によっては硬度120mg/Lのことがあります。
なので硬度120mg/Lくらいでもちゃんと使えるように作ってあるのかもしれませんね!
つぎは③の硬度約120mg/Lのマグネシウム水に、洗剤の量を使用量の2倍いれたものをかき混ぜていきましょう。
③も泡立っていますし、透明度も高いままです。
アニオン界面活性剤がベースの洗濯洗剤は、硬度の高いマグネシウム水と一緒に使うと洗浄力が落ちると言われているのですが……実際に実験をしてみるとそこまでの影響はないように思えます!
ただし今回の検証は、元々の水道水の硬度が50mg/Lです。
地域によって水の硬さには差がありますから、もともと水の硬度が高い場所にお住まいの方がマグネシウム水を作るとなると、最終的な硬度は120mg/Lよりも高くなってきます。
そうなっても「アリエールプロクリーン」は問題なく使えるのか?までは、今回はわかりません。
もしかすると120mg/Lが限界で、これ以上なら泡立たないかもしれませんね。
硬水と洗濯石けん「アラウ」の相性テスト
つぎは洗濯石けん「アラウ」と硬水の相性を見ていきましょう!
左から順番に
④比較用に用意したただの水道水
⑤硬度約120mg/Lのマグネシウム水に、洗剤の量を使用量いれるもの
⑥硬度約120mg/Lのマグネシウム水に、洗剤の量を使用量の2倍いれるもの
となっています。
一般的に、石けんは硬水の影響を受けやすいとされています。
硬水の国や、ミネラル分の高い温泉で身体を洗うとき「石けんが全然泡立たない!」となるのはこのためです。
洗濯石けん「アラウ」でどんな結果がでるのか……気になりますね!
④と⑤にはスポイトで「アラウ」の使用量0.75ml、⑥には2倍の1.5mll入れていきます。
水道水の④に入れた時点で……早速水が濁ってきています!
水道水の硬度は50mg/Lでしたが、このくらいの硬度でもう金属石けんカスができているんですね。
④⑤⑥全てに「アラウ」を入れたら、マドラーでかき混ぜていきます。
④は泡が出てきました。相変わらず水は白く濁ったままです。
泡立つということは石鹸の界面活性作用が働いている、ということです。
⑤の硬度約120mg/Lのマグネシウム水に、洗剤の量を使用量いれたものをかきまぜていきましょう。
こちらは……全然泡が立ちません!洗剤の量が増えたら泡立ってくれるのでしょうか?
つぎは⑥の硬度約120mg/Lのマグネシウム水に、洗剤の量を使用量の2倍いれたものをかき混ぜていきましょう。
こちらも全然泡立ちません。使用量の2倍入れても泡立たないんですね、これはびっくりです。
硬度約120mg/Lのマグネシウム水には、どのくらいの洗濯石けんをいれたら泡立つのでしょうか?
少しずつ石けんを追加していってみようと思います。
まずは0.75ml追加してみます。かき混ぜると少し泡立ってきましたが……泡はすぐに消えてしまいました。
さらに0.75ml追加します。いまの時点で水400mlに対して洗濯石けんが3ml入っています。
通常量の4倍ですから、かなり濃いめに入っていますね。
これはかき混ぜると……ようやく泡立ってきました!
濁り具合をみると、まっしろでたくさんの石けんカスができていることがわかりますね。
左側が④の水道水、右側が⑥のマグネシウム水に洗濯石鹸を3ml入れたものです。
上からも見てみましょう。右側の⑥のマグネシウム水に洗濯石鹸を3ml入れたものは、石鹸カスが上に浮き上がっています。
これじゃあとても、お洗濯はできませんね……!
硬水と洗剤の泡立ちチェックの結果
というように、今回は2つの検証を行いました。
1つ目は、マグネシウムの量による硬度の違いについて。
40リットルの洗濯水にマグネシウムを100グラム入れた場合、300グラム入れた場合を想定して、100分の1スケールで検証を行いました。
もともと50mg/Lの水道水の場合、マグネシウムの量が1グラムであれば硬度90mg/L、3グラムであれば110mg/Lとなることがわかりました。
もともとの水道水の硬度にもよりますが、第二回の検証ともあわせて、マグネシウムが多い方が硬度が高くなる、ということが言えそうです!
そして2つ目は、硬水と洗剤の相性について。
マグネシウム水と洗濯洗剤を混ぜて、泡立ちや濁り具合をチェックしたところ、とてもおもしろい検証結果が出てきましたね!
アニオン界面活性剤を使った合成洗剤である「アリエールプロクリーン」は、硬度120mg/Lのマグネシウム水でも、水道水との差がほとんどありませんでした。
これまで「マグネシウム洗濯と合成洗剤の併用はよくない」と思っていたのですが、必ずしもそうとは言い切れなさそうです!
ただし繰り返しにはなりますが、今回はもともと50mg/Lの水道水を使っています。
水の硬度が高めの地域にお住いの方であれば、このような結果になるとは限りません。
今回はできませんでしたが「もともと硬水の水にマグネシウムを入れた場合」についてもいずれ検証したいと思います!
そして洗濯石けん「アラウ」は予想通りでした。
硬度の影響を受けやすい石けんは、硬水ではほとんど泡立ちませんでしたし、泡立たせるためには肉眼で分かるレベルの石けんカスが出てきてしまいました。
あんなにたくさんの石けんカスがあるままお洗濯をしてしまうと、衣類がゴワゴワしたり、お肌にも良くないと思います。
「マグネシウム洗濯と洗濯石けんの併用はよくない」ということが、検証からも言えそうですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はマグネシウム水の硬度について、2つの洗濯洗剤をつかって検証していきました。
かなりおもしろい発見がたくさんあった検証だったのではないかな、と思います♪
これからもマグネシウム洗濯については、いろいろ検証をしていきたいと思っています。
ぜひ楽しみにしていてくださいね!
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。
またお会いしましょう~♪