洗剤講座

【新旧比較】プロが分析!新パッケージの「ボールド(P&G)」に起こった意外な変更点!【洗剤紹介】

suura
のぞみ

こんにちは!のぞみです。

P&Gの洗濯用洗剤として有名な「ボールドシリーズ
これまでも何度かリニューアルされているボールドシリーズですが、直近でいうと2021年2月上旬にもパッケージのリニューアルが行われました

上記の画像の左側がリニューアル前、右側がリニューアル後ですね(どちらも「ボールド グリーンガーデン&ミュゲの香り」)
確かにデザインに変更がなされているようですが、他にはどのような点が変わっているのでしょうか?

今回はパッケージや公式サイトに記載されている情報を参考に、ボールドのリニューアルポイントをまとめていこうと思います!

因みに参考にするのは…
こちらの茂木和哉(@motegikazuya)のYouTube動画です↓

パッケージからわかる違い

まず新旧のパッケージにある情報から、それぞれの謳い文句や成分の違いについて比較してみましょう!

謳い文句や文言の違い

初めに表面から見ていきましょう
まず新しいパッケージの表面にあって、前のパッケージにないものでいうと、「DETOX」と「抗菌」という2つの文言が挙げられます!
また他にも「新発想 洗濯水をデトックス!」という七五調の謳い文句もありました

なお裏面にもデトックスという文言がありました
同じく裏にあった「このボールドなら、洗濯水に溶け出した汚れもニオイのもとも、きれいに!」という謳い文句と併せて考えると、「洗濯水もキレイになる」という部分がデトックスなのでしょうか?
一方旧タイプの裏面には「着ている間も嫌なニオイを消臭して、より香る」という文言が代わりに記載されており、香りについてのアピールが強めです
これらの情報を総合すると、旧パッケージに比べ新パッケージは洗浄力に強い自信があるように思われます

ただしこのデトックスや抗菌、高い洗浄力をどのように実現しているのかは気になるポイントですね

液性・成分表示について

新旧のボールドの洗浄力の違いをはかるうえで欠かせないのが液性成分表示です!
では早速これらについても見ていきましょう♪

まず液性ですが、旧パッケージは中性であるのに対し、新パッケージは弱アルカリ性となっています!
洗濯で落としたい油や泥に汚れ、そして皮脂汚れなどは基本的に酸性の汚れです
よって液性が中世から弱アルカリ性に変わったというだけで、中和作用による洗浄が期待できます!

また成分ですが、新パッケージの裏面には…、
界面活性剤(20% アルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、純石けん分(脂肪酸塩))
安定化剤
香料
pH調整剤
水軟化剤
酵素
という成分表示ありました
なおボールドには香り違いで3つのタイプがありますが、パッケージにある成分表示自体に違いはありません
香りに関しては、具体的な香料の配合成分や割合などで違いをつけているものと思われます

一方旧パッケージの裏面には…、
界面活性剤(19% アルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、純石けん分(脂肪酸塩))
安定化剤
pH調整剤
水軟化剤
酵素
という成分表示がありました

見比べてみると、その違いは「界面活性剤の濃度が1%違うこと」と「香料という表記の有無」の2点です

界面活性剤の濃度については新パッケージの方が1%濃いにもかかわらず、使用量の目安はどちらも「45Lに対して洗剤約45mL」と変わりません
よって1%といっても、洗浄力には若干の差が生まれることでしょう

また「香料」という表記に関してですが、これは新タイプが敢えて記載していると考えられるものの、その具体的な狙いは不明です
というのも家庭用品品質表示法によって「配合量が1%に満たない場合は成分表示蘭に記載しなくてもよい成分」が存在し、「香料」はその1つとなっています

ただし昨今の「香料を多く含んだ洗剤の人気が低い」という洗剤市場のトレンドを踏まえると、リニューアル後の商品が香料を1%以上含んでいるということは考えにくいでしょう

簡単にまとめると…、
パッケージの成分表示については大きな違いを見出せなかったものの、
液性の違いにより洗浄力がアップしていることは明白

といった具合でしょうか

容量について

最後に備考として見ておきたいのが容量です
ボールドのメーカーであるP&Gは、同じシリーズの洗剤であっても容量にばらつきがあることで有名です
実際ボールドの旧パッケージも、「グリーン&ミュゲの香り」の容量は800gであるのに対し、「フレッシュピュアクリーンの香り」の容量は850gです
他にもアリエールシリーズなど、他ブランドの商品についても香りの種類やリニューアルによって容量が違うことがよく起きます

では香り違いで3つのタイプがある新パッケージのボールドの容量は、どうなっているのでしょうか?
確認してみると、「すべて850gで統一」されていました
旧バージョンであった「香り違いでコスパが変わる」という事態が起こらないよう、今回は合わせてきたようですね

公式サイトからわかる違い

パッケージを比較する限り、確かに新しいタイプになり洗浄力はアップしているようです!
しかし新パッケージにおいて大々的に謳われている「抗菌」については、その実態がよくわかりませんでした
なので今度はP&Gのボールドに関する公式サイトを見て、引き続き新旧パッケージの比較を行っていこうと思います!

香りの変化

まず先述したパッケージにある成分表示において違いが見受けられた香料、つまり香りについてです
実際ボールドの公式サイトによると、「ボールド史上最高のフレッシュな香り♪」というキャッチコピーがあり、香りにこだわっているということがよくわかります
(引用:「柔軟剤入り洗剤ボールド(Bold)公式サイト | P&G マイレピ」2021年12月19日確認)

なお実際に「フレッシュピュアクリーンの香り」のリニューアル前と後の香りの違いを確かめてみましたが、明らかに異なる香りでした
ただし洗剤の香りというものはなんとも形容しがたく、うまく伝えられませんが、どちらかというとリニューアル版の方が少しマイルドで、嫌じゃない感じがしました
しかしこれは人の好みにもよりますし、そもそもどちらも強めの香料の匂いはするので、苦手な方はどちらも苦手な可能性はあるでしょう

成分について

次に成分についてです
パッケージの裏にある成分表示よりも公式サイトの方がより詳細な成分が記載されていました
今回はその中から特に「抗菌」に関係のありそうなものを抜粋して紹介いたします!

それが「抗菌剤」です
残念ながらその種類までは記載がなかったため詳細なことはわかりませんが、確かに抗菌につながる成分が配合されているようです
(参考:「ボールド(衣料用洗剤) 成分情報」2021年12月19日確認)

なおこの抗菌剤がリニューアルされて新たに配合されるようになったのか、あるいは以前配合されていた抗菌剤から変更されているか、なども不明です
しかしわざわざ「抗菌」という文言を大々的に打ち出しているところを見ると、やはりこの抗菌剤にそのからくりのタネがあるように思われます

まとめ

いかがでしたか?
今回はリニューアルされた「ボールド」について、そのキャッチコピーや成分表示について、リニューアル前との比較をしてみました!

確実に洗浄力が上がっており、香りにも大きな変更があったことがわかりましたね!
またパッケージデザインも全体的にはっきりとした色使いがされており、私個人としてはこちらの方が好みです♪
皆さんはいかがですか?

ではご精読ありがとうございました!
またお会いしましょう♪

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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