トイレ掃除用の激レア洗剤「洋式便器の尿石落とし」を徹底解説
こんにちは、のぞみです。
トイレ用の洗浄剤といえば、「サンポール」や「トイレのルック」。
茂木和哉シリーズでは「茂木和哉トイレ尿石落としジェル」なんかがありますよね。
今回は近くのホームセンターで見つけた「洋式便器の尿石落とし表面用」についてご紹介してみたいと思います。
ちなみに参考にしたのは、茂木和哉さん(@motegikazuya)のこちらのYouTube動画です↓
トイレ用酸性洗浄剤では珍しいスプレータイプ
まずはパッケージから、洗剤の特徴や成分について見ていきましょう。
まずはパッケージの表面には「尿石・黄ばみ・ニオイ 汚れに密着 効果が違う!!」と書かれています。
側面には「混ぜるな危険 酸性タイプ」とあります。
それだけ酸性成分が高いのでしょうね。後ほど裏面の成分もみていきましょう。
特徴的なのは洗スプレータイプの洗浄剤なこと。
酸性タイプなのにスプレーボトルなのはかなり珍しいです。
尿石を落とすためには、酸性度が高い洗剤である必要があります。
なので「サンポール」や「トイレのルック」などははボトルに入っていますし、洗浄液にもとろみがついて液ハネしにくいようになっています。
とろみがつくと、液体よりも跳ねにくいですし、さらに尿石とも接触しやすいので汚れが落ちやすいんです。
そしてそれでも酸性洗剤が液ハネするのは怖い、という人のためにつくったのが「茂木和哉トイレ尿石落としジェル」です。
「サンポール」や「トイレのルック」よりもとろみを付けることで、液ハネのリスクをを限りなく低くしました。
ですが「洋式便器の尿石落とし」はスプレータイプ。
酸性洗剤が身体にかかるリスクがノズルタイプよりも高まるので……結構攻めている洗剤だと思います。
「洋式便器の尿石落とし」の成分
つぎは「洋式便器の尿石落とし」の成分についてみてみましょう!
液性は酸性です。
成分には「有機酸、ギ酸(3%)、硝酸(9%)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、水」と書いてあります。
一番多いのは有機酸ですね。だた有機酸といってもいろんな種類があるのでどれなのかは気になります。
そしてギ酸、硝酸は珍しいですね。
ギ酸は3%と結構入っています。
硝酸は業務用洗剤であればはいっているものはありますが、一般向けのものではわたしは見たことはありません。
一般向けのトイレ洗浄剤であれば、使われることの多い酸性成分は、価格の安い「塩酸」ですね。
「サンポール」や「茂木和哉トイレ尿石落としジェル」も主成分には塩酸を使っています。
ちなみにギ酸は特に珍しい酸で、蟻のお尻からとれるものです。
「茂木和哉トイレ尿石落としジェル」にもギ酸が使われています。
「茂木和哉トイレ尿石落としジェル」の成分は「塩酸(9.9%)、スルファミン酸(0.1%)、ギ酸」。
どうして9.9%という微妙な数字にしているかというと……10%を超えると劇物扱いになってしまうから。売るのも買うのも大変になってしまので、ギリギリの量にしているんです。
「サンポール」も塩酸は9.5%と、10%は超えないようになっています。
とはいってもスプレータイプよりは攻めていないと思っていますが……(笑)
「洋式便器の尿石落とし」の使い方
つぎに「洋式便器の尿石落とし」の使い方を見ていきます。
パッケージの裏面には、「陶器専用」と赤く目立つように書かれています。
強い酸は、変色や酸焼けの原因になってしまいますからね!
使い方を読んでいきます。
①トイレットペーパーを本剤にスプレーします
②便器内の尿石部分に、①を貼ります
③貼り付けた①に再度たっぷり液をスプレーします。便器外フタ床衣類に液が付着しないよう十分ご注意ください
④その後30~40分の経過を目安に水を流します(汚れ落ちが不十分な場合は、同じ作業を繰り返してください。)
とあります。
「サンポール」のように、便器にはじめにトイレットペーパーをセットしてから洗浄剤をかける方法ではないんですね。
手順をイメージして……特に注意が必要そうなのは①や③をするときでしょうか。
③には「便器外フタ床衣類に液が付着しないよう十分ご注意ください」と書かれていますが①をするときにもまわりに洗浄剤がかかってしまいそうです。
まわりにかからないよう安全に使うのであれば
汚れに洗浄剤をスプレーする⇒その上からトイレットペーパーで覆う⇒ペーパーの上からさらもう一回スプレーをする
としたほうが、便器の外に洗浄剤がかかるリスクはなさそうです。
「洋式便器の尿石落とし」を実際に使ってみました
つぎは実際にトイレで洗浄剤を使って見たいと思います。
「洋式便器の尿石落とし」の使用方法に書かれているやり方と、リスクをできるだけ減らした方法の2つをやっていきます。
残念ながら最近トイレ掃除をしてしまったので尿石汚れはないキレイなトイレなのですが……洗浄剤の使い方や泡の出方などをお見せ出来ればと思います♪
スプレーの泡の出方は?
使う前にスプレーした感じをチェックしてみましょう。
便器に向かってスプレーをしてみます。
泡も便器も白いのでわかりにくいかもしれませんが、ミスト状の洗浄剤が出てきました。
しっかりとした泡というよりも、霧のように広がるミストです。
すぐに酸の刺激臭がしてきて、作業がちょっと大変そうです。
トイレットペーパーを使ってお掃除
では実際に使ってみます。
まずは説明通りに使ってみます。
トイレットペーパーを用意して、スプレーをかけます。
便器の汚れているところにペーパーを置いて、さらにスプレーをします。
そしてこのまま30~40分放置して、水で流す、といった感じですね。
できるだけ便器の外に洗浄剤がかからないように気を付けました。
つぎに汚れに洗浄剤をスプレーする⇒その上からトイレットペーパーで覆う⇒ペーパーの上からさらもう一回スプレーをするというやり方もやってみましょう。
まずは汚れている所に直接スプレーをします。
スプレーをかけたところにトイレットペーパーを置いて、さらにスプレーを上からかけていきます。
手順はそんなに変わりませんね。
ですが便器の外で洗剤を使っていないので、周りのものに洗浄剤がかかってしまうリスクはないと思います!
「洋式便器の尿石落とし」の使用感や他の洗剤と比べたメリットは?
さて、ここまで「洋式便器の尿石落とし」の成分や使い方をご紹介してきました。
使っていて、硝酸の刺激臭が気になりました。
それでもスプレータイプだからこそのメリットがあります。
それは「便器の奥まったところまで洗剤が届く」ということ。
水が出てくるところは「サンポール」でやろうとしても届きませんよね。
歯ブラシを持ってきて、奥のほうに塗り込んでいく手間があります。
ですがスプレータイプであれば、奥のほうまで洗浄剤が届いてくれます。
他の尿石洗浄剤に比べると、スプレータイプなので安全に使うための注意が必要です。
そこは使い勝手が悪い、と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
洗剤にはそれぞれメリットがあります。
例えば「サンポール」のメリットはコスパの良さ。
「茂木和哉トイレ尿石落としジェル」は酸性洗浄成分が3種類あるのと、塩酸濃度が高いのがメリットです。ただし値段が高くてコスパが悪いのがデメリットですね。
「トイレのルック」は酸性洗浄成分はスルファミン酸が1%。
洗浄力は低いのがデメリットですが、そのぶん安全性が高く、気軽にお掃除ができます。
最近のトイレはTOTOさんのようなメーカーの努力によって、汚れにくいものも多いですし、尿石が付きやすい小便器があるトイレも少ないです。
そこまでひどい汚れでなければ、「トイレのルック」くらいの洗浄力でも十分なんですよ。
スプレー洗剤を狙い撃ちする裏技
尿石が気になるところといえば、便座のフチもありますよね。
本当であれば「洋式便器の尿石落とし」は「陶器専用」の洗浄剤なので、プラスチック製の便座には使えないのですが……うっかり使ってしまいました。
ただせっかくですので、いろんなお掃除で使える裏技をご紹介しますね。
スプレータイプの洗浄剤ですが、こんな風に直接フチにスプレーをすると、周りにも洗浄剤がかかってしまいます。
「洋式便器の尿石落とし」に限らず、狙ったところにだけ洗剤を付けたいときは、一度容器に出してから、歯ブラシで塗り込んでみましょう。
お掃除用のマグカップに洗剤を出して、古歯ブラシで直接塗っていきます。
こうすることで、変なところに洗剤が広がっていきません。
ただし、これでも液は垂れしまいます。
なのでお掃除のあとに水拭きはしっかりとしましょうね。
また、歯ブラシを使って塗り込んでいるときに、液ハネすることもあるので十分に気を付けてください!
ちなみに「茂木和哉トイレ尿石落としジェル」であればジェルを指にとって、直接塗りこむだけです。
歯ブラシなどのアイテムはひとつもいらないので、カンタンです!
繰り返しになりますが、「洋式便器の尿石落とし」は陶器専用の洗浄剤です。
陶器でできている部分以外には使えないので、よく調べてから使ってくださいね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、「洋式便器の尿石落とし」というトイレ用洗剤についてご紹介しました。
トイレの酸性洗剤といえば、とろみがついているものが多いなか、なかなか攻めた洗剤だったと思います。
またおもしろそうな洗剤を見つけたら、レビューしていきますね!
それでは、ここまで見てくださりありがとうございました。
またお会いしましょう~♪