緑の魔女キッチン(食器用洗剤)、緑の魔女バス(お風呂用洗剤)を徹底解説
こんにちは、のぞみです。
今回はドイツ生まれの人気洗剤「緑の魔女キッチン(食器用洗剤)」と「緑の魔女バス(お風呂用洗剤)」について、茂木さんと一緒に解説をしていきます!
ちなみに参考にしたのは、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画です。
「緑の魔女キッチン(食器用洗剤)」の界面活性剤はどんなもの?
まずは「緑の魔女キッチン(食器用洗剤)」のパッケージを見ていきましょう。
表面は「バイオ・ハイテク洗剤」と書かれています。
そして裏面には「バイオの働きで排水パイプもきれいに環境浄化に積極的に貢献します」とあります。
これは洗濯用洗剤「緑の魔女ランドリー」にも同じことが書かれていましたね。
成分に含まれている「生分解促進剤」が微生物を元気にしてくれるんでしたね!バイオのはたらきについては、洗濯用洗剤の動画でご説明しています。詳しくはこちらの動画をご覧ください♪
液性と成分を見てみましょう。
液性は弱酸性。成分は界面活性剤(20% ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸エステルナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン)、生分解促進剤、安定剤となっています。
「ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸エステルナトリウム」は聞いたことがあるようなないような界面活性剤です。
「ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム」だったら、化粧品に含まれている「ラウレス硫酸ナトリウム」と同じものなのですが……。
「緑の魔女キッチン」のほうの界面活性剤は「エステル」と入っているので、同じものなのかどうかがわかりません。
名前が似ていてややこしいですね……。
大手がよく使う界面活性剤に「アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム」というものがあります。
「緑の魔女キッチン」で使われている「ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸エステルナトリウム」と、もしかすると一緒なのかもしれないですね。
ちょっとここまでは分からないので、もしご存じの方がいらっしゃったら教えてもらいたいです。
詳しくはわかりませんが、おそらくアニオン界面活性剤です。
界面活性剤にはカチオン界面活性剤 、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤4つのグループがあるんでしたね。
そうですね。ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインは両性界面活性剤です。
安全性が高く、洗浄力もノニオンよりは高くなっています。
そして「緑の魔女キッチン」の界面活性剤の配合量は20%と少なめです。
参考までに、大手の食器洗い用洗剤だと「チャーミーマジカ酵素プラス」は29%、「キュキュットクリア除菌」は34%、「ジョイ」が33%です。
どこも30%前後は界面活性剤を配合していますので、20%は結構少ない方かな、と思います。
食器用洗剤の界面活性剤の量はなにに影響してくるのでしょうか?
洗剤の泡のスタミナに関わってきます。
スポンジに出して泡立てたとき、泡立ちが良いのは界面活性剤の量が多い方です。
あくまで成分をみただけで使ってはいないので絶対とは言い切れないのですが……「緑の魔女キッチン」は食器を洗っている途中に洗剤を継ぎ足さないといけないかもしれませんね。
「緑の魔女キッチン(食器用洗剤)」は肌に優しい?
「緑の魔女キッチン」の表面には「フルーツ酸AHA配合」とも書かれています。
おそらくクエン酸やリンゴ酸などの有機酸だとおもいます。
フルーツ酸をいれることで、液性も弱酸性になっているのでしょう。
弱酸性だと肌に優しいのかなというイメージがあります!そこはどうでしょうか?
正直なところ……弱酸性だから肌に優しいかといわれると、中性とそんなに変わらないと思います。
弱酸性といっても結構ふり幅がありますしね。
とは言え、アルカリ性や弱アルカリ性の洗剤と比べると、肌には優しいと思いますよ。
食器用洗剤だと「ジョイ」が弱アルカリ性でしたね。
「キュキュット」や「チャーミーマジカ」は中性でした。
汚れの落ち具合は、やはり弱アルカリ性の「ジョイ」が高いと思います。
中性と弱酸性は……中性のほうがすこし汚れが落ちやすいかな、というような印象です。
「緑の魔女バス(お風呂用洗剤)」の界面活性剤はどんなもの?
さて、次は「緑の魔女バス(お風呂用洗剤)」をみていきましょう。
これまでのシリーズと同じように「バイオ・ハイテク洗剤」「バイオの働きで排水パイプもきれいに環境浄化に積極的に貢献します」と書かれています。
「汚れに強く地球にやさしい」ともあります。
すこし話は逸れるのですが、もし「汚れに強くて手肌に優しい」と書いてある洗剤をみつけたらそれは疑ってみてくださいね。
汚れ落ちと手肌への優しさは、なかなか両立はできません。
というのも汚れは皮脂汚れや油汚れ、手肌にも皮脂はついています。
汚れが落ちるということはその分、手肌の皮脂も持っていかれますからね。
汚れ落ちが良ければ手肌への刺激が強い、手肌に優しいのであれば汚れ落ちはそこまで、ということですね。
そうですね、すこし話がそれてしまいました。「緑の魔女バス(お風呂用洗剤)」の成分を見ていきましょう。
界面活性剤(7%ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、金属封鎖剤、溶剤、生分解促進剤 とあります。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルはノニオン界面活性剤です。
「緑の魔女ランドリー」という洗濯洗剤でも使われていましたね。
成分を見る限り、生分解促進剤が入っているのが珍しいですが、それ以外は大手のものとそんなに変わりません。
液性は中性ですね。大手の洗剤だと「バスマジックリン」も中性のバスクリーナーです。
「バスタブクレンジング」は弱アルカリ性ですが、「緑の魔女バス(お風呂用洗剤)」と成分が似ています。
「バスタブクレンジング」の成分は界面活性剤(3%ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、金属封鎖剤、溶剤、pH調整剤です。
「バスタブクレンジング」と「緑の魔女バス(お風呂用洗剤)」は使われている界面活性剤が同じポリオキシエチレンアルキルエーテルですが、配合量がすこし違いますね。これはどういうことでしょう?
たしかに「バスタブクレンジング」は界面活性剤が3%、「緑の魔女バス」は7%でしたね。
「緑の魔女バス」はスプレータイプの洗剤ではなく、ボトルタイプの洗剤だから濃いめに作っているんだと思います。
もし界面活性剤が7%でスプレータイプにしてしまうと、多すぎて泡切れが悪くなってしまいます。
ちなみに「緑の魔女バス」にはスプレータイプのものもあるようです。
スプレータイプは、ほのかに香るリラックスラベンダーの香り、ボトルタイプは無香料のようです。
使い方だけでなく、香りで選んでもよさそうですね♪
「緑の魔女バス(お風呂用洗剤)」のその他の成分は?
「緑の魔女バス」の成分を詳しく見ていきましょう。
界面活性剤(7%ポリオキシエチレンアルキルエーテル)のほかには、金属封鎖剤、溶剤、生分解促進剤 が配合されています。
金属封鎖剤は水アカ、湯アカや金属石けんカスに効く成分です。ただし目立つくらいに育ってしまうと、酸性洗剤でないと落とせません。
あくまでつきたてホヤホヤのまだ柔らかい汚れが落とせる程度ですね。
ちなみに石けんカスにも酸性石けんと金属石けんの2種類があります。
金属封鎖剤や酸性洗剤がはたらくのは金属石けんのほうですね。
見てわかるくらいの水アカ、湯アカや金属石けんカスがついてしまったら、ちゃんと専用の酸性洗剤を使ったほうがいいってことですね。
そして溶剤は、皮脂汚れへの洗浄力をアップしてくれます。
溶剤で一般的なものはエタノール製剤(アルコール除菌剤)がありますね。
アルコール消毒をしたあとって、手肌がカサカサになってしまって、ひどいときは手荒れしますよね。
あれば手肌の皮脂が取られてしまうからです。
同じように、溶剤は皮脂汚れを落としてくれます。
ちなみに界面活性剤も皮脂汚れに洗浄力があります。
「バスタブクレンジング」は界面活性剤、溶剤、そしてアルカリの3つの力で皮脂汚れを落としています。
「緑の魔女バス」は中性ですが界面活性剤と溶剤の3つのはたらきがあります。
「バスタブクレンジング」と比べると洗浄力は落ちてしまいますが、手肌への優しさはすこし優しいかな、と思います。
洗浄力だけを求めるのなら、「バスタブクレンジング」の方がよさそうですね!
なにより「緑の魔女バス」の魅力は生分解促進剤がはいっていることですね。
流すだけで排水溝の微生物を活性化させ、汚れを分解していきます。
排水溝の臭いがきになっている、なかなか排水溝の掃除ができない、という人は使ってみてもいいかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、ドイツ生まれの人気洗剤「緑の魔女キッチン(食器用洗剤)」と「緑の魔女バス(お風呂用洗剤)」について、茂木さんと一緒の解説をしていきました。
「緑の魔女」には食器用洗剤、お風呂用洗剤だけでなく、洗濯用洗剤、トイレ用洗剤、食洗器用洗剤もあるようです。シリーズにわけて解説をしていきますので、こちらも楽しみにしていてくださいね♪
次回はトイレ用洗剤、食洗器用洗剤をご紹介したいと思います!
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。
またお会いしましょう~♪