【徹底解説】ライオン液体洗濯洗剤「トップスーパーNANOX(ナノックス)」を分かりやすく解説!
こんにちは、のぞみです。
今回はライオンさんから出ている洗濯洗剤「トップスーパーNANOX(ナノックス)」2種類について、茂木さんと一緒に詳しくご紹介したいと思います!
ちなみに、今回参考にした動画は、茂木和哉さんのこちらの動画です。
パッケージから「トップスーパーNANOX」の特徴をチェック
茂木さん、今回もよろしくお願いします!
はい、よろしくお願いします。洗濯洗剤「トップスーパーNANOX(ナノックス)」について、パッケージや公式サイトをみながら解説していきたいと思います。
「トップスーパーNANOX」には青と紫の二種類あります。
まずはパッケージから見ていきましょう。
青い方は洗浄力を重視しているタイプですね。
「高濃度処方最強洗浄」とシールが貼ってあります。
紫の方は消臭に特化しているタイプですね。
パッケージには「ニオイ専用」と書かれていますし、シールには「全部無臭化洗浄」と書かれています。
コマーシャルでは二宮和也さんが出ていましたね。今回用意した限定パッケージには嵐の歌の歌詞が書かれています!
パッケージの裏面をチェックしていきましょう。
まずは汚れ落とし特化型の青い方です。
「こんな諦め汚れも一発洗浄」
「衿袖の黒ずみ、食べこぼし、時間の経った黄ばみ、うっかり油性ペン このような汚れが落とせる」
と書いてあります。
油性ペンの汚れや時間がたった黄ばみも落とせるなんて、本当ならかなり洗浄力はたかいのかなと思います。
次は消臭特化型の紫のほうです。
「ナノ消臭酵素プラス、プレミアム抗菌プラス、消臭成分入り香料」
「諦めニオイも全方位消臭&防臭」
とあります。
消臭の成分が3つも入っているんですね。
パッケージの成分からわかる特徴
次にパッケージに記載されている成分を見ていきましょう。
汚れ落とし特化型の青い方の液性は中性です。
成分は界面活性剤(57% ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩)、安定化剤、pH調整剤、再汚染防止剤、酵素
とあります。
次に消臭特化型の紫の方は
界面活性剤(52% ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテル)安定化剤、pH調整剤、酵素
とあります。
どちらもいろんなものが配合されていますね。青と紫の違いはなんでしょう?
1つは界面活性剤の配合割合ですね。
汚れ落とし特化型の青い方は57%、消臭特化型の紫のほうが52%、界面活性剤が含まれています。
そして成分の並びも少し違います。
洗剤は多いものが先に記載されるルールになっているのですが、
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩とアルキルエーテル硫酸エステル塩を比べると
汚れ落とし特化型の青い方は直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩のほうが前に、消臭特化型の紫の方はアルキルエーテル硫酸エステル塩のほうが前にありました。
アルキルエーテル硫酸エステル塩も十分洗浄力は高いのですが、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩のほうが洗浄力は高いです。
だから汚れ落とし特化の青い方は、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩のほうが多く含まれているんでしょうね。
カタカナが多くてややこしいですが……よくみると配合量が違うんですね!
「トップスーパーNANOX」の公式サイトをチェック
次に公式サイトを見てみましょう。
ページを開いて一番初めに目に飛び込んでくるのは
「脱!ほとんど水洗剤」
「液体洗剤の約7割は水 ※当社従来型洗剤」
と大きなキャッチコピーです。
ライオンさんから出ている従来の洗濯洗剤といえば、「トップクリアリキッド」などがありますね。
自社のも含めて、これまでの洗剤と差別化するために「いままでのはほとんど水」と言い切ってしまう……これはかなり強気ですよね。
思い切った戦略ですよね。
ちなみに濃縮タイプの洗剤は「トップNANOX」だけではありません。
花王さんから出ている「アタックゼロ」も濃縮タイプの洗濯洗剤ですね。
「アタックゼロ」の界面活性剤は57%ですから、「トップスーパーNANOX」と比べても大体同じくらいだと思います。
公式サイトから「トップスーパーNANOX」の成分を詳しく解説
次に公式サイトで公開されている成分を見てみましょう。
WEBサイトにはパッケージよりも細かく、成分が載っています。
最初に機能名称、成分名称の順番にご紹介いたします。
汚れ落とし特化型 青の「トップスーパーNANOX」の成分
公式ホームページによると、青の「トップスーパーNANOX」はこのような成分になっています。
バランス剤:水
界面活性剤:ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル
界面活性剤:ポリオキシエチレンアルキルエーテル
界面活性剤:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸
界面活性剤:アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム
安定化剤:安定化剤
界面活性剤:脂肪酸塩
安定化剤:エチルアルコール
pH調整剤:アルカノールアミン
再汚染防止剤:再汚染防止剤
香料:香料
酵素:酵素
安定化剤:安定化剤
安定化剤:安定化剤
安定化剤:クエン酸
分散剤:分散剤
再汚染防止剤:再汚染防止剤
酸化防止剤:BHT
安定化剤:安定化剤
pH調整剤:水酸化ナトリウム
着色剤:着色剤
「安定化剤:安定化剤」って……公式ホームページでも詳しい成分の名称まではわかりませんでしたね。
安定化剤や再汚染防止剤は何種類か入っていることが分かりました。そこはかなりこだわっているんでしょう。
ちなみに「界面活性剤:脂肪酸塩」というのは石けんのことです。
見る限り2番目にある「界面活性剤:ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル」がこの商品のポイントでしょう。
あとで詳しくご紹介します。
消臭特化型 紫の「トップスーパーNANOX」の成分
消臭特化型の紫の「トップスーパーNANOX」の、公式ホームページで成分をみていきます。
バランス剤:水
界面活性剤:ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル
界面活性剤:アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム
界面活性剤:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸
界面活性剤:ポリオキシエチレンアルキルエーテル
安定化剤:安定化剤
安定化剤:エチルアルコール
界面活性剤:脂肪酸塩
pH調整剤:アルカノールアミン
安定化剤:安定化剤
香料:香料
酵素:酵素
安定化剤:安定化剤
安定化剤:安定化剤
安定化剤:クエン酸
抗菌剤:抗菌剤
酸化防止剤:BHT
pH調整剤:水酸化ナトリウム
だいたいは汚れ落とし特化型の青のナノックスと同じなのですが、成分の順番が若干違います。
消臭特化型の専用のほうが抗菌剤が、汚れ落とし特化型の青い方には再汚染防止剤が入っています。
再汚染防止剤には、衣類から落ちた汚れがまた衣類につかないようにする役割があります。
ということは再汚染防止剤が入っていないものは、また衣類に汚れがついてしまうのでしょうか……?
そんなことはありませんよ。
界面活性剤にも同じような働きがありますので、そこまで心配しなくても大丈夫です。
より汚れが衣類に戻りにくい、といった感じですね。
ライオンが独自に開発した界面活性剤MEEとは?
「界面活性剤:ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル」について詳しくご紹介します。
ライオンの公式ホームページのなかで節水型衣料用洗剤「トップスーパーNANOX(ナノックス)」が節水につながるというところを強調しているページを見つけました。
そのなかで、使用している界面活性剤について詳しく記載されていたので、ご紹介します。
書いてあることを見てみましょう。
「衣料用の液体洗剤トップスーパーNANOX(ナノックス)の原料は植物原料が使用されています。パームの種子に含まれる油脂を原料としてライオンが独自に開発したメチルエステルエトキシレート(MEE)は、複合金属酸化物触媒を用いた新規エトキシル化技術により製造され、洗浄力を飛躍的に向上させた高い安全性を有する環境適合型非イオン界面活性剤です。このMEEは、高い洗浄力のみならず、すすぎ性にも優れる、まさに「節水かつ高洗浄」に適した特長を持っています。節水については、従来の洗剤成分であるアルコールエトキシレート(AE)とすすぎ時の泡切れを比較すると、MEEが優れることを確認しています。」
とあります。
これはちょっと難しいですね……。
私も理解するのが少し大変でした。わかるところだけ、かいつまんで説明していきます。
まず「パームの種子に含まれる油脂」とはアブラヤシのことですね。
アブラヤシについては環境問題になっていますので、是非ご自分で調べてみてください。
ただ知っておいてもらいたいのは、アブラヤシを原料にするイコール環境に良い、とは必ずしもつながらないということ。
そのアブラヤシがどんな作り方をされているのか、というところまで知らないと、環境について判断するのは難しいかなと思います。
MEEとはAEとか聞きなれないものがたくさんあるのですが、これについては何かわかりますか?
「ライオンが独自に開発したメチルエステルエトキシレート(MEE)」とは成分の2番目にあった「界面活性剤:ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル」のことでしょう。
比較している「従来の洗剤成分であるアルコールエトキシレート(AE)」とはとはポリオキシエチレンアルキルエーテルのことのことだと思います。
アルコールエトキシレートと言われてもわからなかったのですが、AEと聞いてピンときました。
ポリオキシエチレンアルキルエーテル自体はどこのメーカーでも使うようなメジャーな界面活性剤です。
メチルエステルエトキシレート(MEE)もアルコールエトキシレート(AE)も、界面活性剤のグループとしてはノニオン界面活性剤です。
ノニオン界面活性剤は、洗浄力は落ちますが、安全性が高いものです。
界面活性剤にもいくつがグループがあるんでしたよね。洗浄力が強い順に……カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤でしたね。
そうですね。ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ここでいうアルコールエトキシレート(AE)はノニオン界面活性剤なので洗浄力は劣ります。
ただそれよりも洗浄力の高く、さらに節水にもつながる界面活性剤を新しく作りました、ということでしょう。
成分としては、ノニオン界面活性剤が2種類、アニオン界面活性剤が2種類含まれています。
洗浄力重視とするのならアニオン界面活性剤だけで作ってもいいのですが、肌への刺激が強い、環境へ悪い、というイメージがどうしてもあります。
そんなイメージを回避するために、あくまでノニオン界面活性剤をメインで作っていますよ、としているのかもしませんね。
花王さんの「アタックゼロ」とライオンさんの「トップスーパーNANOX」は比べたらどうでしょうか?
成分だけ見ると、「トップスーパーNANOX」のほうが洗浄力が高いかと思います。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウムと洗浄力の高い界面活性剤が入っています。
さらにノニオン界面活性剤も、洗浄力が高いものを作ったということですし、これは期待できます。
……ただし洗剤は成分の組み合わせも大事ですから、実際に使わないとわかりません。
もし「アタックゼロ」と「トップスーパーNANOX」の両方を使ったことがあるよ、という人は、汚れ落ちの効果を教えていただきたいです。
実際の使い心地がやっぱりきになりますね!
まとめ
茂木さん、ありがとうございました!
いかがでしたでしょうか?今回はライオンさんから出ている洗濯洗剤「トップスーパーNANOX(ナノックス)」についてご紹介しました。
おなじシリーズでも微妙に成分がちがったり、新しい界面活性剤が使われていたりと、なかなか興味深い洗剤でしたね!
気になる方は是非チェックしてみてくださいね。
それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました!
またお会いしましょう~♪