洗剤講座

【プロが解説!】P&Gの洗濯用洗剤「ボールドシリーズ」!【掃除術】

suura
のぞみ

こんにちは!のぞみです。

皆さんは洗濯用洗剤に何を使われていますか?

今回は…、
花王、Lion(ライオン)、P&G(ピーアンドジー)という大手洗剤メーカー3社の中でも、特に洗浄力が強い洗剤が目立つP&G
そのP&Gが出しているキュキュットシリーズの中でも、「ボールドシリーズ」について、掃除のプロである茂木さんの見解を参考に、解説記事をお届けします!

created by Rinker
P&G
¥3,250 (2024/11/21 04:58:14時点 Amazon調べ-詳細)

因みに参考にするのは…
こちらの茂木和哉(@motegikazuya)のYouTube動画です↓

なお以前に同じくP&Gから出ている洗濯用洗剤の「アリエール ダニよけプラス」についても、分析記事を出しているため、気になる方はそちらも併せてお読みいただければと思いますm(__)m

ボールドとアリエール

P&Gから出ているボールドシリーズですが、同じくP&Gから出ている洗濯用洗剤のブランドとして「アリエールシリーズ」があります
ではこられはどのような点で違いがあるのでしょうか?
注目すべき違いに絞ってご紹介しましょう♪

液性

1つ目の違いは液性です
ボールドシリーズの液体洗剤は中性であるのに対し、アリエールシリーズの洗剤は弱アルカリ性です

つまり皮脂や油分などの酸性の汚れを落とす場合、中和作用を起こす分アリエールシリーズの方が洗浄力は高いという評価ができます

なお他メーカーの出している液体洗剤については、中性のものが多いため、アリエールの方が液体洗剤として珍しい液性だと感がるのがよいでしょう

界面活性剤

2つ目の違いは含まれている界面活性剤についてです

まずボールドの方は、グリーンガーデン&ミュゲの香りを例に成分を見ていきましょう
こちらには計19%の界面活性剤が含まれており、その内容は…、
アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム
ポリオキシエチレンアルキルエーテル
純せっけん分(脂肪酸ナトリウム)
となっています

一方前に紹介したアリエールシリーズのダニよけプラスについてです
こちらには界面活性剤が28%も入っており…、
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)
ポリオキシエチレンアルキルエーテル
純せっけん分(脂肪酸ナトリウム)
という内容です

単純に配合されている量で比較しても9%の違いがありますが、特に注目すべきは界面活性剤の種類です
ボールドに含まれているアルキルエーテル硫酸エステルナトリウムよりも、アリエールに含まれている直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムの方が、基本的には洗浄力が高いとされています

よって界面活性剤の量や種類で見ても、やはりアリエールの方が洗浄力は強いといえるでしょう

蛍光増白剤

最後に紹介するのは蛍光増白剤です
こちらの成分は洗い終わった衣類に光が当たった時、これを反射し服を青白く見せる、という成分です
つまり汚れていてもある程度誤魔化せるもの、と考えてくださって結構です

そしてこの蛍光増白剤ですが、アリエールのダニよけプラスには含まれているものの、ボールドには含まれていません
(アリエールの中でも蛍光増白剤が含まれていない商品はあります)

よって洗い上がりがより綺麗に見える、という点でもアリエールの方が優秀でしょう

ボールドのいいところ

これまでずっとアリエールの方が優秀、ということで話を進めてきましたが、これは洗浄力に限った話です
ボールドのいいところはその安全性にあります

例えばアリエールに含まれている直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムですが、実は洗剤残りした場合の肌荒れリスクが高いです
また蛍光増白剤は、洗い終わった衣類に光が当たった場合、これを反射し綺麗に見せるという性質上、そもそも洗剤残りする必要がある成分です
よって蛍光増白剤による肌荒れも気を付ける必要があります

このようにアリエールには、洗浄力が高い一方で、肌荒れのリスクが高いというデメリットもあります


つまりアリエールに比べ、ボールドの方が手肌には優しい洗剤だといえるでしょう
ボールド以上に手肌に優しい洗剤もあるため、この2種類を比較した場合に限った話です)

備考:容器と容量について

前に掲載したアリエールのダニよけプラスを紹介している記事内でも伝えましたが、P&Gの洗濯用洗剤は洗剤ごとの容量が違うことで有名です

例えば今回紹介したボールドの850gですが、同じP&Gのアリエールシリーズの中には910gのものから、中には690gのものが販売されていた時期もありました
このように元の容器は同じものを使っているのに、シリーズや商品によってかなり重さに差があります

同じ使用量の目安、同じ値段である場合、香りにこだわりがないのなら安い物を買いたいですよね
P&Gの洗濯用洗剤は他のメーカーのものと違い、容量が裏側に小さく記載されているので、コスパを考えるのならば、この容量もしっかりチェックする必要があるでしょう

まとめ

いかがでしたか?
今回はP&Gから販売されている洗濯用洗剤のボールドシリーズについて解説してきました!
手肌への影響や洗浄力、そしてコスパなど、実は気にすべきことが多い洗濯用洗剤選びの参考にしていただければ幸いです

なお今回の記事は主に成分表示から洗浄力などを評価しているだけなので、実際の洗剤選びの際は軽く参考にする程度にしていただければと思いますm(__)m

ではご精読ありがとうございました!
またお会いしましょう♪

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
記事URLをコピーしました