洗剤講座

【洗濯洗剤とお肌のトラブル】すすぎ一回でも大丈夫?肌に優しい洗濯洗剤は?

nishiyama
のぞみ

こんにちは、のぞみです。

このあいだ、一人暮らしをしている弟のたくみと電話で話していたら、ふとお洗濯についての話になりました。

どうやら「すすぎ1回でも大丈夫とかいてある洗濯洗剤は、本当にすすぎ一回で大丈夫なの?」と気になっているそうです。

わたしは「そう書いてあるのなら大丈夫じゃない?」とその場では返したのですが……なんとなく気になってしまい、茂木さんにも聞いてみました。

今回は茂木さんから伺った「洗濯洗剤とお肌のトラブル」について、みなさんにもご紹介したいと思います♪

お肌のトラブルは「すすぎ一回」が原因かも!?

「すすぎ一回でも大丈夫とかいてある洗濯洗剤は、本当にすすぎ一回で大丈夫なのか?」というと、もちろんすすぎ一回でも大丈夫な洗剤はあるそうです。

ですが正直なところ「洗濯機による」というのが結論です。

なぜなら、洗濯機にもいろんなタイプがありますよね。

やはり古い洗濯機よりも新しい洗濯機の方がすすぎ力が高いですし、洗濯機のお値段によっても洗浄力は変わってきます。

ですので「どんな洗濯機でもすすぎ一回絶対に大丈夫!」とは言い切れません。

茂木さんは「すすぎ一回でも大丈夫かどうかは、洗濯機によって変わってくるから、洗剤メーカーではなく洗濯機メーカーに言ってほしい!」ともお話していました。

いま使っている洗剤が、すすぎ一回で十分なのか、もっとすすぎをしたほうがよいのか?は、お肌の状態を参考にしましょう!

もしもすすぎ回数が足りていなければ、衣類に残った洗剤によってお肌トラブルが起きてしまいます。

実際に茂木さんのところにも、お肌のトラブルについての相談がよく寄せられます。

かれこれ20年近く汚れ落としの研究をしている茂木さんですが、ここ最近は特に肌トラブルについてのご相談が多いそうです。

これはもしかすると、すすぎを一回しかしないことで、お肌にトラブルがおきるようになったのかもしれませんね。

肌が弱い方や、肌機能が未熟なお子さんだと、特に肌トラブルはおきやすいんです。

ですが、お肌にトラブルがおきたとき、真っ先に「洗剤が原因では?」とは考えにくいんですよね。

茂木さんのお話によると、肌トラブルの原因が洗濯洗剤なのでは?と考えにくい理由には、テレビが番組の影響もあるのではないか、とのことでした。ほとんどのテレビ番組には、スポンサーに大手洗剤メーカーさんがついていますので、肌荒れの原因は洗剤、とはなかなかテレビでは言われにくいんだとか……。

それもあってか、だいたいの方は、肌トラブルがおきたとき、ダニやハウスダストを疑います。

そして空気洗浄機を買ってみたり、吸引力の高い掃除機に変えてみたり……と、お心当たりのある方も多いのではないでしょうか?

食べ物を改善したり、皮膚科に行ってお薬をもらっても、なかなか改善されない重度な肌トラブルのときは「すすぎの設定回数を増やして、衣類への洗剤残りを防ぐ」そして「洗剤自体をお肌に良いものに変える」というのをしてみると良いですよ♪

もちろん、いますすぎ一回でお洗濯しているけれど特に肌トラブルがおきていない、という方は、このまますすぎ一回を続けてもらっても構いません。

ですが、すすぎ一回でお洗濯をしていて肌トラブルがおきている、という方は、一度すすぎを2回にして様子を見たほうがよいですね!

皮膚が弱い人は石けんでお洗濯をしたほうが良い?

「すすぎ1回」で肌トラブルが出る場合は、すすぎ回数を増やすか洗濯洗剤を変えることをオススメします。

そこで気になるのが「どんな洗剤がおすすめか?」ですよね。

お肌の弱い方向けの洗濯石鹸となると、一番に石けんをイメージされるかもしれません。

ですが石けんは意外と、使いこなすのが難しいんです!

まず石けんは水道水の硬度分に影響されやすく、硬度分が高い地域にお住まいだと石鹸の汚れ落ちが悪くなります。

さらに石けんの量に対し水が多すぎると、泡立たなくなり汚れを落とす働きがなくなります。

また、アルカリ性の石けんは、皮脂汚れをよく落としてくれますが、皮脂汚れが多いときにはすぐに中和されてしまい、汚れを落とす働きがなくなってしまいます。

さらに石けんは、洗い方だけでなくお掃除も大変です。

石けんを使うと、石けんカスが出てきますよね。この石けんカスによって洗濯槽がカビやすくなってしまうとか……。

というように、石けんを使ってお洗濯をしようとするのは、とっても難しいんです。

もともと合成洗剤を使ってお洗濯していた方が石けんに乗り換えようとしたけれど挫折してしまった!というお話もよく耳にします……。

肌が弱い方へおすすめの洗濯洗剤は?

お肌に優しい洗濯洗剤にしたい、けれど石けんは使いこなすのが難しそう……という方に、オススメしたいのは、おしゃれ着用の洗剤です!

おしゃれ着用洗剤のなかでも、特に茂木さんがお肌の弱い方におすすめする洗濯洗剤は、花王さんから出ているおしゃれ着用洗剤「エマール」です♪

「エマール」は蛍光増白剤が無配合で、しかも液性が中性ですので刺激が少なめ。そして成分内の添加物も少なく、安全性が高いのが特徴です。

さらに嬉しいのは「エマール」の主成分が、界面活性剤のグループで最も刺激が低い、ノニオン界面活性剤であるということです!

そもそも、どうしてお肌の弱い方は、洗濯洗剤によって肌トラブルが起きてしまうのでしょうか?ポイントは「柔軟剤」です。

柔軟剤の主成分は、肌に刺激の強いカチオン界面活性剤です。そして柔軟剤は、すすぎの工程で投入されます。ですので刺激の強い成分が、衣類に残ってしまいやすいのです。

そもそもなぜ、お洗濯には柔軟剤が必要なのか、ご存じですか?

一般的な洗濯洗剤には、アニオン界面活性剤が主な成分なのですが、アニオン界面活性剤は静電気の影響を受けやすく、洗濯物がゴワついてしまいます。

そのゴワつきをなくすために、カチオン界面活性剤が主成分の柔軟剤で、静電気をとってあげる必要があるんです。

それに対して「エマール」の主成分は、ノニオン界面活性剤。ノニオン界面活性剤は、静電気の影響を受けにくいので、柔軟剤を使わなくてもふわふわに仕上がるんです!

……と、肌が未熟なお子さん、肌が弱い方は、普通の洗剤よりも「エマール」を使うのがオススメです。

「エマール」であれば、肌への刺激が少ないですし、万が一衣類に残ったとしても安心ですね。

とはいえ、「エマール」はひどい汚れは落とすことはできません。

もしもタンパク質汚れなど、落ちにくい汚れがあるときは、液体タイプ洗剤のワイドハイターを一緒にいれる、酵素が入った粉末タイプの酸素系漂白剤で、先につけ置き洗いをしておく、などをすると良いですね!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は洗濯洗剤の「すすぎ一回でも大丈夫!」とは本当に大丈夫なのか?と、お肌が弱い方へのオススメ洗剤をご紹介しました。

洗濯洗剤のなかにもいろんな洗剤がありますが、どんな洗剤を使ってお洗濯をするか、みなさんの判断の材料にしてもらえたら嬉しいです!

きょうの内容は、早速弟のたくみにも伝えたいと思います!

それでは、ここまで見てくださりありがとうございました。

またお会いしましょう~♪

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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