お悩み相談

お酢と食器洗剤で作る!お風呂の汚れをまとめて落とすマルチ洗剤の作り方

nishiyama
のぞみ

こんにちは、のぞみです。

お風呂にはいろんな汚れがあって、それぞれの汚れ別にいろんな洗剤がでていますね。

いろんな洗剤を集めるのも楽しいのですが、一回のお掃除でできるだけたくさんの汚れが落とせたらラクチンですよね。

今回はそんなわがままなお悩みにお答えして、マルチに使える洗剤をおうちにあるもので作ってみたいと思います♪

お風呂の汚れは3つのタイプに分けられる!汚れのタイプについてご紹介♪

お掃除を始める前に、まずは「お風呂にある汚れ」についてお勉強していきましょう♪

お風呂には大きくわけて3つの汚れがあります。それは

①酸性の汚れ

②アルカリ性の汚れ

③生き物汚れ

の3つです。それぞれの汚れにわけて、どんなものがあるのか説明していきます!

①酸性の汚れ

まずは ①酸性の汚れ についてです。

酸性の汚れで代表的なものは、「皮脂汚れ」ですね。

そして「酸性石けんからできる石鹸カス」。

皮脂と石けんが反応してできる汚れで、石鹸カスの一つです。

石鹸カスといっても何種類かあって、そのなかでも酸性石けんからできる石鹸カスは酸性の汚れとなります。

②アルカリ性の汚れ

2つめは ②アルカリ性の汚れ についてです。

アルカリ性の汚れで代表的なものは「水垢」ですね!

茂木さんの作った洗剤のなかでも一番有名なのは、水垢洗剤「茂木和哉」。

それだけおうちの中の汚れでもポピュラーな汚れである、と言えますね。

そしてアルカリ性の汚れは他にもあります。

たとえば「金属石鹸」。これも石鹸カスの一つで、水道水に含まれるミネラル分と反応してできる石鹸カスです。

酸性石鹸からできる石鹸カスよりもガンコについてしまうので、お掃除が大変です。

③生き物汚れ

最後は ③生き物汚れ について!

生き物汚れといえば、カビが代表的ですよね。

カビにも黒カビ、赤カビ、青カビ、白カビ、緑カビ……と、いくつか種類があるのですが、お風呂に生えやすいのは黒カビと赤カビです。

赤カビは、しばらくお掃除していないときに洗い場の下やコーキングが赤くなってしまう、あの汚れです。

黒カビはなかなかガンコで手ごわい汚れです……!

ほかにも生き物汚れは、黒ずみやヌルツキもあります。

黒ずみは黒カビと似ている汚れ。

ヌルツキは生物膜、と呼ばれるもので、バイオフィルムとも呼ばれます。

……と、お風呂の汚れはこのように大きく3つのタイプに分けられます。

ほかにも特殊な汚れがついてしまうことはありますが、今回はよくある汚れをご紹介いたしました。

それでは次に、それぞれに汚れにはどういった洗剤を使うといいのか?を勉強してきましょう♪

お風呂の汚れにはどんな洗剤を使えばいい?

汚れにはおおきくわけて3つの汚れがありましたね。それぞれの汚れにあわせた洗剤でお掃除をしていきましょう!

①酸性の汚れに適した洗剤

まずは ①酸性の汚れ にあった洗剤についてです。

1つめは「アルカリ洗剤」

酸性の汚れなので、酸と反対のアルカリ洗剤が中和してくれます。

これを「中和洗浄」といい、とってもよく使うお掃除法ですね。

2つめは「溶剤」

皮脂汚れはアルカリだけでなく、溶剤でも落とすことができるんです!

溶剤にもいくつか種類はありますが、身近なものは「アルコール」です。

手をアルコール消毒したあとって、手がカサカサしますよね。

それは手にある皮脂が溶剤によって溶かされているから。これと同じ原理で、皮脂汚れは溶剤でおとすことができるんです!

酸性汚れを落とす洗剤の3つめは「界面活性剤」

これは一番ポピュラーですね。

お風呂用の洗剤はもちろん、洗濯洗剤、台所洗剤などいろんな洗剤に使われています!

②アルカリ性の汚れに適した洗剤

次に ②アルカリ性の汚れ にあった洗剤についてです。

アルカリ性の汚れである、水垢も金属石鹸も、どちらもかたい汚れですよね。

かたい汚れには「研磨する」のが手っ取り早いです♪

鏡についた水垢をダイヤモンドパットなどの研磨力の高いスポンジや、クレンザーで落とす、という方も多いかと思います。

ただし研磨するときに、力加減によっては素材を傷つけてしまうことがあります。

最近のお風呂は、バスタブはもちろん、壁面や床がプラスチックでできていることがほとんどで、クレンザーが使えない、ということも珍しくありません。

ガリガリとこするのは控えたい、というときは「中和洗浄」がオススメ。

アルカリの汚れですので、今度は酸性タイプの洗剤を使いましょう♪

水垢を「クエン酸」の酸で落とすお掃除法は、ナチュラルクリーニングの定番ですよね。

ただしクエン酸は比較的マイルドな酸で、とってもガンコな水垢はおとすことができません。

そんなときは、もっと酸の強い洗剤を使ってくださいね!

ちなみに水垢洗剤「茂木和哉」は、酸性タイプの洗剤で、さらに研磨作用としてクレンザーが含まれています。

③生き物汚れに適した洗剤

最後は ③生き物汚れ にあった洗剤についてです。

生き物汚れはとってもシンプル。生き物なので殺菌すればいいんです!

ただし生き物汚れのなかでも、黒カビだけはとってもガンコ。

殺菌だけでなく、色素を脱色する必要もあります。

ということで、オススメは「塩素系漂白剤」。カビキラーやハイターなどが有名ですね。

塩素系漂白剤であれば、脱色と殺菌の両方ができるので、黒カビだって落とすことができるんです。

お掃除するお風呂の汚れチェック!

さて、お風呂につきやすい汚れについて勉強したところで、今回お掃除するお風呂についている汚れをチェックしてみます!

今回お掃除するお風呂は、そこまでひどい水垢はついていません。

ですので、強い酸ではなく、クエン酸程度の酸で大丈夫です。

また黒カビも少し前に落としたので、塩素系漂白剤もいりません。

黒ずみやヌルツキなどの、黒カビ以外に生き物汚れが少し気になるのですが、スポンジである程度こすれば落ちる汚れですので、特別なものはいりません。

お風呂用洗剤のつくりかた

今回は一回のお掃除でできるだけたくさんの汚れを落とすために、洗剤を自分で作ってみたいと思います!

洗剤を自作する、というと実験室でなにかを配合するのをイメージしてしまいますが、使うものはとっても身近なもの。

材料は、台所用洗剤、そして賞味期限の切れたお酢です!

台所用洗剤は、酸性汚れである皮脂汚れと酸性石鹸カスを落とすために、界面活性剤として使います。

使うのは実際に普段の食器洗いで使っている、花王さんの「キュキュット」です。

そしてお酢は、水垢を落とすために、酸性洗剤として使います。

賞味期限が5ヶ月ほど過ぎてしまっていて……捨てるのももったいないのでお掃除に使ってみよう、というワケです。

ちなみに前回賞味期限をきらしてしまったときは、ポットの水垢落としに使いました。

お酢は食品ですので、食べ物や飲み物が触れる部分の水垢落としにも、安心して使うことができますよね~!

賞味期限が切れてしまったときは、捨ててしまうのではなく、ぜひお掃除に使ってみてくださいね♪

さて、それぞれの汚れに使う洗剤について、まとめるとこんな感じです。

【酸性汚れ】

皮脂汚れ、酸性石鹸の石鹸カス ⇒ 界面活性剤

【アルカリ汚れ】

軽い水垢 ⇒ お酢

【生き物汚れ】

黒ずみ、ヌルツキ ⇒ 界面活性剤とスポンジでよくこする

それではお待ちかね、洗剤を作ってみましょう~♪

キッチンスケールに大きめの容器をのせて、水を225グラム、お酢を60グラム、最後にキュキュットを15グラム入れます。

合計で300グラムになりました。300グラムに対して、お酢が60グラムですので、お酢の5倍希釈液が出来ました。

材料をいれたら、泡立つくらいにグルグルとかき混ぜます。

これで洗剤ができあがりました!

できた洗剤の酸性度がどれくらいあるのか、pH(ピーエイチ)試験紙をつかって計ってみます。

オレンジ色になりましたね。今回お酢の5倍希釈液で作った洗剤は、pH3くらいでした。

ちなみにお酢の原液のpHも計ってみると、pHは2でした。

水で薄めても、結構酸性度は高いままなんですね!ちなみにお酢に含まれる成分は「酢酸(さくさん)」というんですよ。

自作洗剤でお風呂掃除!

それでは、お酢と台所用洗剤で作った洗剤を使って、実際にお風呂掃除をしていきます。

スポンジに自作の洗剤をひたして、いつものようにお風呂をこすり洗いしていきます。

壁、カウンター、蛇口、鏡、バスタブ、ドア、床、どこでもお掃除できます!

まずは壁を上から洗っていきます。

そして次はカウンター。カウンターはヌルヌル汚れが付きやすいところです。裏面もしっかりと洗剤をつけてこすっていきましょう。

お次はカランです。金属の部分は水垢が付きやすく、細かなパーツも多いところですからね。すこし丁寧にこすり洗いをしましょう!

そして次はお風呂の鏡。鏡は汚れが目立ちやすく、すぐウロコになってしまいますからね。

おふろのドアや、バスタブの周り、中もしっかりとお掃除。

いろんな汚れがついている場所ですが、この自作洗剤ならばっちり落とすことができます。

そして一番最後は床のお掃除。

洗剤をスポンジにつけ、こすり洗いしていきます。目立つ汚れがあったら、そこは重点的に洗っていきましょう。

全体を洗いおわったら、シャワーのお湯で流します。

これでお風呂掃除が完了です♪

お酢のにおいはそこまで気になりませんでした!

もちろん、酸性洗剤であれば、お酢以外にもクエン酸でも大丈夫です。

茂木さんが以前、別の動画でクエン酸を使ってお風呂掃除をしています。

気になる方はこちらもチェックしてみてくださいね!

それと今回は界面活性剤がちょうど良い泡立ち具合でした。

しっかりと泡立ってくれて、洗剤が流れ落ちやすい壁面でもしっかりと密着してくれました。

お酢も界面活性剤につかった台所用洗剤も、どのおうちにもあるものだと思うので、是非お掃除してみてくださいね♪

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、お風呂の汚れをまとめて落とすことができる洗剤を、おうちにあるもので作ってお掃除してみました!

お酢ってなかなか使い切れないですよね。特に一人暮らしの方は、よく余らせてしまう調味料のひとつです。

でもこんな風に捨てずにお掃除につかえば、賞味期限を切らしてしまっても罪悪感がありません♪

きょうご紹介したお掃除法は、最近一人暮らしを始めた弟のたくみにも教えてあげようと思います!

それでは、ここまで見てくださりありがとうございました。

またお会いしましょう~♪

ABOUT ME
茂木和哉
茂木和哉
汚れ落とし研究家
1975年秋田県生まれ。20歳で温泉浴場清掃をバイトで経験。21歳で工業薬品や業務用洗剤の販売会社に就職。30歳で洗剤メーカーに転職し、1年後の秋田で独立。 独学で掃除と洗剤作りを学び、秋田からパソコン1つで情報発信を始め、自分の名前をつけた代表作「茂木和哉」を大ヒットさせる。現在ではシリーズ展開させ全国のお店に並ぶまでに。 汚れ落とし人生で得たノウハウを惜しみなく伝えるYouTubeチャンネル「茂木流掃除講座」は、チャンネル登録数30万を超える。
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