壁紙にもいろんな種類がある!壁紙に生えた黒カビを落とす方法
こんにちは、のぞみです。
今回も茂木和哉さんと一緒に「茂木和哉のお掃除お悩み相談室」に届いたお悩みをご紹介していきます!
ちなみに参考にしたのは、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画です。
家の壁についた黒カビはどう落とす?
それでは届いているお手紙をご紹介します!
『結露で出来てしまったクロスの黒カビがなかなか取れません。
助けてください。』
という質問です。 茂木さん、こちらはいかがでしょうか?
クロスに生えた黒カビですね。
ところで「クロス」って壁紙のこと、と思っていませんか?
クロスって正しい意味は「布」ですよね。
ですが壁紙の素材は布だけではなくいろいろあります。
どうしていろんな素材の壁紙があるのに、全部ひっくるめてクロスと呼ぶのかは、わたしもよくわからないと言いますか……。
たしかに言われてみればそうですね!どうして全部クロスというのか、不思議です。
この機会に、クロスにはいろんな種類がある、ということを知っておきましょう。
どんな素材でできているのか?はかなり大切なことで、壁紙の素材によって黒カビの落とし方は全然違ってきます。
一番大きく違うのは「塩素系漂白剤を使うことができるかできないか」。
塩素系漂白剤で代表的なものには、カビキラーと強力カビハイターがありますね。
茂木和哉シリーズにも、カビ取りジェルスプレーがあります。
この塩素系漂白剤で使えない場所はどこかを調べるには、裏面を読むのが一番です、
まずはカビハイターの裏面に記載されている注意書きをみてみましょう。
「漆喰壁、クロス壁へは使用不可」と書いてあります。
漆喰(しっくい)壁ってなんですか?
漆喰壁とはぬりかべのことです。
ぬりかべと聞けば、塩素系漂白剤は使えないだろうな、となんとなく分かるかと思います。
またクロス壁は、布張りの壁のことですね。
次にカビキラーの裏面の注意書きを読んでみましょう。
「砂壁、繊維壁、漆喰壁、布張りの壁へは使用不可」と書いてあります。
砂壁とはぬりかべのことです。カビキラーと同じく漆喰壁とはぬりかべのことですね。
繊維壁と布張りの壁はほとんど同じような気がします。
基本的にカビハイターと同じですが、カビキラーのほうが少し事細かに書いてくれています。
家の壁はどんな素材でできている?
カビ取り剤によって使える素材と使えない素材があることはわかりました!ところで、一般的な家の壁はどんな素材でできているのでしょうか?
最近の家の壁素材は、ほとんどがビニールクロスですね。
ほとんどの家がいまはビニールクロスと言っても良いでしょう。
カビキラーもカビハイターもどちらも「ビニールクロスへは使用不可」とは書いてありませんので、使うことができます。
素材としてはカビキラーもカビハイターも大丈夫なのですが、どちらも浴室のカビ落とし用として作られています。
家の壁など、浴室以外の場所でカビ落としを使う場合は、用途外となり、自己責任となりますのでご注意下さい。
お風呂場以外のカビ落としとして使うのは、あくまで自己責任での使用となるんですね。
塩素系漂白剤を壁紙に使うときに注意すべきこと
塩素系漂白剤は強い洗剤ですので、普通の使い方でも注意が必要ですが、今回は用途外の使い方をしますので、さらにいくつかの注意が必要です。
大事ですね……。でも気を付けるといってもどうすればいいのでしょうか?
例えば「近くにお子さんがいるような環境で塩素系洗剤を使わない」。
カビ落としは何分か放置させて使用しますが、放置しているあいだににおいがでてきます。
そのにおいで喉が痛くなったり、気持ちが悪くなってしまうことがあります。
カビが生えている場所は、浴室ではなくリビングなどでしょうから、周りにいる人たちへの配慮が必要です。
なるべく人がいないときに掃除をするようにする必要がありますね!
あとは「液だれに注意すること」。
カビキラーもカビハイターも、ビニールクロスへの使用は問題ありませんが、それ以外の素材へは話が別です。
壁にシュッとスプレーをして、そのまま下の方に液が垂れてしまうことがあります。
もし周りに、アルミや金属、木材などの素材があれば、塩素系漂白剤がかからないように気を付けなければいけません。
今回のご相談は「結露で黒カビが生えてしまった」とありますから、窓の近くでしょうか?壁紙以外にも金属や木材など、いろんな素材がありそうですね。
液が垂れないようにするには、ペーパーやラップでパックをすると良いですね。
汚れがひどい場合には、かなり長い時間、塩素系漂白剤をカビにつけておく必要があります。
そのときは、ペーパーパックやラップパックが有効です。
ラップパックだと、においが出てこないように蓋をすることもできるので一石二鳥です。
ラップを貼るだけだと、剝がれ落ちてしまうこともありますので、ラップの周りをマスキングテープで止めても良いと思います。
歯ブラシで塩素系漂白剤をつけて、さらにパックをして垂れてこないようにするんですね!
これでもし塩素系漂白剤が垂れてしまったとしても、前もって保護しておけばいいですね。
金属や木材などの液がかかっていけない素材には、養生テープやマスキングテープで保護しておきましょう。
養生しておくのは他のお掃除でも使えそうです!
あと、カビ取り剤が垂れないようにするには「洗剤のつけ方」も工夫してみましょう。
カビにシュッとスプレーして使うのが基本ですが、余計なところに飛び散ってしまわないように歯ブラシで塗り込むといいですよ。
お掃除用のマグカップなどに一度スプレーして、古歯ブラシで液を塗り広げていく。
お風呂だったらスプレーしてもどこに飛び散ってもそこまで心配はないのですが、リビングなどの室内にはそういった注意も必要ですね。
特にリビングにはカーテンもありますし。
万が一塩素系漂白剤がカーテンについてしまったら、色が抜けてしまいます。
カーテンは簡単に色が落ちてしまいそうですね……それは避けたいです。
壁の素材がビニールクロス以外のときの黒カビの落とし方
ここまでご紹介したのが、壁の素材がビニールクロスのときです。
ビニールクロス以外の素材だったときは、カビキラー、カビハイターで使用不可のケースが多いので、別の洗剤になりますね。
……ですが実際のところ、黒カビは塩素系漂白剤で落とすしかないと思います。
かなりガンコで強いカビですので、塩素系漂白剤以外だとなかなか落ちないんですよね。
わたしだったら、塩素系漂白剤が使えない壁だったとしても、変色するリスクも考えつつ、塩素系洗剤にチャレンジすると思います。
もちろんメーカーさんは使用不可といっていますし、自己責任の上で、です。
まずは目立たない場所で試してから、塩素系漂白剤を使うかどうか、ご自身で判断していただければと思います。
カビ取り剤を希釈してカビを落とす
塩素系漂白剤が素材をいためてしまうリスクをなるべく最小限にするために、わたしだったらカビ取り剤を薄めて使います。
カビハイターやカビキラーなどの塩素系漂白剤タイプのカビ取り剤を50倍ほどに薄めて、歯ブラシで塗り広げてラップでパックをします。
50倍まで希釈すれば、塩素濃度もだいぶ薄くなりますので素材への影響が抑えられます。
この場合ももちろん、近くに塩素がNGの素材がある場合はテープで保護しておきます。
カビ取り剤を薄めて使用するんですね。50倍希釈液ってどうやって作ればいいのでしょうか?
キッチンスケールを使えば簡単に作れますよ。
キッチンスケールに容器をセットし、カビ取り剤を2グラムスプレーしてください。
大体3回くらいプッシュですかね。スケールで重さをはかりながらやってくださいね。
次に合計100グラムになるまで水を入れます。つまり水が98グラムですね。
あ、思ったよりも希釈液をつくるのは簡単そうです!
希釈液ができたら歯ブラシでカビ取り剤と水を混ぜあわせて、そのまま歯ブラシで塗り込みます。
素材が傷むことをさけるために、かなり塩素濃度を薄めていますので、一回でカビが落ちない場合は、何度か繰り返してください。
カビハイターやカビキラーをそのまま原液を使用するのであれば放置時間は15分でしたが、希釈液の場合はもっと長い時間つけおく必要があります。
もちろんこの間は、必ず「素材のいたんでいないか?」をチェックしてください。
少しでも素材がいたんできたな?と思ったら、すぐに水拭きをしてください。
かなり神経を使いますね……!
素材が傷んでしまったらどう復元する?
ところで何度かお話している「素材が傷む」とはどういうことでしょうか?
塩素で傷むというのは、塩素焼けのことです。黄色くなってしまうあの現象です。
繊維とか布クロスでは塩素焼けしてしまった!とよく聞きますね。
塩素濃度がかなり薄くなっていれば、塩素焼けのリスクはすくないのですが、それでも塩素焼けしてしまった場合の対処法もお伝えしておきます。
使う洗剤は、花王さんの「ハイドロハイター」という白物専用のハイターです。
塩素焼けを復旧できる還元型の漂白剤ですね。
本来は白物衣類が変色してしまったら復旧できる、というものでして、パッケージにも「白物専用で黄変を回復」と書いてあります。
カビハイターやカビキラーなどは、酸化型の塩素系漂白剤。
それに対してハイドロハイターは、還元型の塩素系漂白剤でして、酸化とは逆の働きをするわけです。
酸化と還元!学校の理科の授業で習いましたね。
もしカビキラーやカビハイターを使って、布クロスが黄ばんでしまったという場合は還元漂白剤を使ってみてくださいね。
ただし今回ご紹介した方法は、どれも用途外での使用となります。
試す場合は自己責任で。
まずは目立たない場所で試し、においや液だれなど、細心の注意をはらって使用してください。
まとめ
茂木さん、ありがとうございました!
いかがでしたでしょうか?
今回は、壁紙についた黒カビの落とし方についてご紹介しました。
壁紙のカビ取りって、こんなに大変なんですね……!
生えてしまったカビを取るのも大事ですが、カビが生えてしまわないようにするのも大切でうね。
今度のお休みの日に、おうちの換気をしたいと思います!
今回もここまで読んでくださり、ありがとうございました!
それでは、またお会いしましょう!