【徹底比較】スプレー式食器用洗剤キュキュットVSジョイ【洗剤講座】
こんにちは!のぞみです。
みなさんは、スプレー式の食器洗剤を使ったことはありますか?
使用後の食器に直接スプレーすると、簡単に汚れを落とす事が出来て便利ですよね。
大手メーカーを中心に色々なタイプの食器用スプレー洗剤が発売されていますが、それぞれにどのような違いがあるのか気になりますよね。
今回はスプレータイプの食器洗剤について、裏の成分表示を基に徹底比較をしてゆきたいと思います。
因みに参考にするのは…
こちらの茂木和哉(@motegikazuya)のYouTube動画です↓
(動画)
花王キュキュット・P&Gジョイ
スプレータイプの泡洗剤は、花王「キュキュット クリア泡スプレー」が一番初めに発売されたと言われています。
一方、最近発売されたP&G「ジョイ ミラクルクリーン泡スプレー」。こちらも店頭でよく見かけますね。
今回はこの2商品の違いをしてゆきたいと思います。
※ちなみに今回比較する商品ですが、
キュキュットは無香タイプ、ジョイは微香タイプとなっております。
液性・成分から洗浄力を比較!
まず、それぞれの液性・成分を見てみたいと思います。
液性
キュキュットは中性です。私が知る限り、花王はその他の台所洗剤も中性となっています。
一方ジョイは、アルカリ性です。弱アルカリ性ではなく「アルカリ性」という所がポイントです。
一般的なジョイは「弱アルカリ性」であることが多いので、「ジョイ ミラクルクリーン泡スプレー」は特に液性が強く洗浄力が高い印象があります。
成分
キュキュットの方は、「界面活性剤5%(アルキルグリコシド)・安定化剤・金属封鎖剤」となっております。
アルキルグリコシドは両面界面活性剤で非常に安全性が高く、肌に優しい成分です。キュキュットは、アルキルグリコシド(両性界面活性剤)1本で出来ています。
一方ジョイは、「界面活性剤14%(アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル)」と記載されています。
キュキュットは界面活性剤5%に対して、ジョイは14%も入っているんですね!
アルキルエーテル硫酸エステルナトリウムは、アニオン活性剤です。
化粧品に使用される場合「ラウレス硫酸ナトリウム」と表記されるのが一般的です。
よく混同されがちな「ラウリル硫酸ナトリウム」は肌に刺激が強いのに対して、「ラウレス硫酸ナトリウム」は刺激が少なく比較的肌に優しめです。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、ノニオン界面活性剤の事です。
ジョイは、アニオン活性剤とノニオン活性剤の組み合わせによる成分で出来ているという事ですね。
アニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤の2つの組み合わせは、台所洗剤としては一般的です。
以上の事から、2つの商品の液性・界面活性剤の種類・界面活性剤の濃度を総合的に見ていくと、ジョイよりもキュキュットの方が安全性が高く肌に優しいと言えます。
ただ、ジョイもスプレータイプなので、液体シリーズのジョイと比較すると、肌への接触時間が短めという点においてはリスクが低いと言えます。
ラベル表記から分かる違い
次に、2つの商品のラベル表記の「使用上の注意」覧を比較してみましょう。
ジョイのラベル表記
ジョイの本体ラベルに記載されている「使用上の注意」を確認すると、
「使用後は水で手を良く洗いお肌のお手入れを。荒れ性の方や、長時間使用時に原液をスポンジ等に含ませて洗う場合は、炊事用手袋を使う。」とあり、直接触れる場合は手袋が必須の条件であることが分かります。
ジョイにもキュキュットと同じようなことは表記されていますが、特に強調はされていません。
ジョイの方が刺激が強めなのですが、注意書き欄には赤文字やアンダーラインがほぼ見られません。
意外と知られていない事なのですが、普通の食器用洗剤においても使用の際は手袋が必須なのです。
大手メーカーのテレビCMでは、よく素手で洗っている映像が放送されていますが、実際の商品パッケージをよく見てみると、赤線や太文字などで目立たせるという事もなく、非常に小さな文字で「手袋必須」と書かれている事が多いのです。
それは知りませんでした!
洗剤の成分による手荒れでお悩みの方は沢山いますよね。
「手袋必須」であれば手袋をつけて洗っている映像を流してほしいですし、本体の注意書きももう少し目立つものにしてほしいですね。
キュキュットのラベル表記
一方、キュキュットの注意書きは、黄色線や赤文字によって所どころを目立たせています。
例えば「①使用後はフタをしっかり閉める。②子供の手の届くところに置かない。③認知症の方の誤飲に注意。」という部分は、赤字で強調させていて分かりやすいですよね。
素手で触って良いかという点については、「荒れ性の方や長時間使用する場合は炊事用手袋を使う」との表記になっています。今までのキュキュットにはあった、スポンジ洗い時の手袋着用に関する注意書きは無くなっている事が分かります。
恐らく液に直接触れにくいスプレータイプ・液性が中性・界面活性剤の配合量が低いという点から、外されたものと思われます。
使用できないものについて
最後に、それぞれのラベルに記載されている「使用できないもの」を確認してみましょう。
ジョイは「食洗器、水がしみ込むもの」のほか、「大理石、銅、原木、真ちゅう、つや消しステンレス」は、変色など素材に影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
それらの素材で使用する場合は、一度目立たない所で試して様子を見た方が良いとの事です。
キュキュットの方は、「傷んだ塗装面(はげる事がある)は目立たない所で試す。」という記載のみでした。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はジョイとキュキュットの食器用洗剤スプレーの成分を比較してみました。
同じ用途の食器用洗剤スプレーでも成分の種類や配合量は全然違っていましたね。
また、それにより洗浄力・肌への負担度も変わるという点がとても勉強になりました!
普段意識してパッケージの成分表を見る事って少ないと思うのですが、よくよく見ると色々な発見があって面白いですね。
是非、お買い物の際の参考にしていただけたら嬉しいです。
今回もここまで読んでいただきありがとうございます。
それでは、またお会いしましょう♪