【徹底比較】食器洗剤キュキュットとジョイの違いと特徴を詳しく解説!
こんにちは!のぞみです。
今回は食器用洗剤キュキュットと、同じく食器用洗剤ジョイの成分を基にその特徴と違いを徹底比較してみたいと思います。
今回の記事は、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)のYouTube動画を参考にしています↓
以前、スプレータイプでも徹底比較をしてみた動画もありますので、
合わせてチェックしていただけたらと思います↓
今回比較する商品は、どちらも緑色のものをご用意しました。
キュキュットの方はマスカットの香り、ジョイの方はレモングラス&ゼラニウムの香りです。
P&Gと花王の歴史
P&Gは昔からアルカリ性に寄せた商品づくりをしています。
以前の動画でご紹介したスプレータイプの場合もアルカリ性でしたね。
今回のジョイは液性が弱アルカリ性です。
対して花王の方は、中性の洗剤をメインとしています。
そもそもP&Gは、1990年代に日本にやってきた外資系企業です。
当時の国内の洗剤市場は、花王VSライオンという2大巨塔の争いが繰り広げられていましたが、突如黒船のように上陸したP&Gが国内市場をごっそり奪っていったという背景があります。
その大きな要因は、P&Gの洗剤は液性をアルカリ側に寄せていた事で、当時では非常に汚れ落ちが良かったという事です。
それではなぜ花王は中性にこだわっていたのか。
それは、1990年より前の国内台所洗剤市場では洗浄力よりも肌荒れの方が問題視されていたからです。
花王やライオンのような国内メーカーが肌への負担が少ない中性洗剤で市場競争をしていたところ、そこにP&Gが洗浄力で勝負してきて食われてしまったという歴史があります。
成分について
キュキュットの成分は?
「界面活性剤37%(高級アルコール系[影イオン]、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム)安定化剤」です。
通常、洗剤に関しては界面活性剤の種類まで記載しなければならないのですが、「高級アルコール系」という表記はざっくりとした呼び方ですね。
花王はこのような表記をする事が多く、私は昔から不思議に思っていました。
「家庭用品品質表示法」によると、このような表記には2つの理由が考えられます。
1つ目の理由は、界面活性剤の種類が分からない場合です。
しかし、花王のような大手企業ではそれはあり得ない事だと思います。
花王は界面活性剤を小規模洗剤メーカーに販売する事業も行っているほど、
界面活性剤の成分や種類について熟知しているはずだからです。
そしてもう1つの理由は、やむを得ない理由があるときです。
こちらの理由の方が当てはまりそうですね。
何か、やむを得ない事情があるのかもしれません。
企業秘密という事かもしれませんね。
ジョイの成分は?
「界面活性剤32%(アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、アルキルアミンオキシド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、安定化剤、粘度調整剤」です。
アルキルエーテル硫酸エステルナトリウムは、化粧品だと”ラウレス硫酸ナトリウム”と表記されます。この成分はそれほど刺激は強くありませんが、若干問題視され始めています。
アルキルアミンオキシドは両面界面活性剤で刺激が弱いです。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルはノニオン界面活性剤でこちらも刺激は弱めです。
基本的にはどの成分もそこまで刺激が強くはないのですが、
弱アルカリ性と重なった時に肌にどれくらいの影響があるのかは気になる所ですね。
また粘度調整剤が入っている分、キュキュットよりはジョイの方が液にとろみがあるように思います。
ラベル表記について
次に、ラベルの表記から、それぞれのメーカーが注意を促しているところを比較してみましょう。
・キュキュット
「※子供の手の届く所に置かない。※痴呆症の方などの誤飲に注意する。」という内容の注意喚起をしています。
・ジョイ
注意喚起について一連の記載はあるのですが、特にライン等で目立たせている部分はあまり見られません。
唯一、1か所だけラインが引かれている部分があるのですが、
「※(詰め替え時にキャップを開ける時)キャップの下部の切れ込みに注意。」というものです。
本体キャップ下部がギザギザしているという点についての注意喚起のようです。
また、どちらにも共通して記載されている内容があります。
・キュキュット
「長時間使用する場合、また原液をスポンジに含ませて使用する場合は、炊事用手袋を使う。」
・ジョイ
「荒れ性の方や、長時間使用時、原液をスポンジ等に含ませて使う時は炊事用手袋を使う。」
こちら、皆さん知っていましたか?
「スポンジに含ませて洗う」動作は、今の時代の基本の食器洗いですよね。
一般的な台所洗剤の場合、スポンジ洗浄時は必ず手袋を着用しなければならないのです。
しかしどちらの洗剤も、CMでは素手で洗っている映像を流しています。
加えて、どちらの注意書き部分も、ラインや赤文字等で目立つような表記をしていません。
そのせいで、多くの方が素手で使用してしまい、手荒れの悩みを抱えているのです。
1990年代にP&Gが来たことによって、CMでは素手で洗浄するという流れになったのかもしれませんね。
それ以前の時代では、手袋をつけて洗うCMが流れていたというお話を聞いたことがあります。
ここからは私の想像ですが・・・。
当時、花王よりもphが高く手荒れしやすいはずのP&Gが素手で使用するCMを流していた事で、それを見た花王も手袋をつけないという判断をしたのかもしれません。
花王側に「手袋を使っていたら手荒れするかも」という悪いイメージが付く可能性がありますからね。
とはいえ、業界を代表する2社なのですから、使用上の注意に書いている通り、正直に正確に伝えてもらいたいものですよね。
この点が今後どのように変わっていくのかも、こっそりチェックしてゆきたいと思います。
洗剤メーカーにそんな背景があったなんて、知りませんでした!
その他の違い
容量
キュキュットは240g、ジョイは190gです。
ジョイの方が若干コンパクトのようですね。
大きい方が良い方と小さい方が良い方それぞれだと思いますが、
大きさの違いも特徴的ですよね。
詰め替え口のサイズ
ジョイの詰め替え口のサイズを見てると、少し狭めのようですね。
キュキュットの方はキャップ口のサイズが広めですが、
意外にも詰め替え口はジョイと同じくらいのサイズでした。
私としては、もう少し大きな詰め替え口にした方が便利なように思います。
まとめ
今回は、食器洗剤キュキュットとジョイを比較してみました。
どちらのアイテムもあらゆるお店で目にする定番品なので、1度は使った事があるという方も多いのではないでしょうか。
普段何気なく目にする洗剤のCMも、各社の複雑な事情があるんですね。
手荒れでお悩みの方は、毎日の食器洗いの際は炊事用手袋を活用していただいた方が良さそうですね。
今回もここまで御覧いただきありがとうございます。
それでは、またお会いしましょう♪