化学物質から身を守る為に知っておきたい!2つの合成界面活性剤
こんにちは!のぞみです。
お掃除や洗剤のことを勉強してから、いろんな洗剤の成分表示をみるようになりました!
ただ気になるのが、正直よくわからない化学物質が入っていることが多くて、「これって危ないもの……?」と不安になってしまうんですよね……。
化学物質ってよくわからなくて怖いというか……。
ただ洗剤やせっけんを使わずに生活するというのは不可能なので、今回茂木さんに
化学物質について教えていただきました!
ちなみに参考にしたのは、こちらの茂木和哉(@motegikazuya)さんのYouTube動画です!
化学物質とはどんなもの?
茂木さん、化学物質ってどんなものなのでしょうか?怖いとか危険、危ないもの、というイメージがあります……。
化学物質と一括りにいっても、いろいろと種類があります。
なかには危険なものありますが、そうでない安全なものもたくさんあります。
例えば洗剤や合成界面活性剤を使いたくないという方は、ナチュラルクリーニングとして、重曹、クエン酸、セスキ炭酸ソーダなどを使用しているかと思います。
けれど、これらは全て化学物質です。
またせっけんも化学物質ですし、他にも食品だと、塩は塩化ナトリウムという化学物質、砂糖もショ糖という化学物質です。
た、たしかに……理科の授業で塩化ナトリウムは塩だと勉強しましたね。
大事なのは「化学物質イコール危険」ではなく、危険かどうかはものによるよ、ということです。
実はせっけんも合成界面活性剤!
怖い化学物質の代表として合成界面活性がよく挙げられますが、これも危険かどうかはものによって違います。
合成界面活性剤が嫌だからせっけんを使う!という方もいらっしゃるかと思いますが、じつはせっけんも合成界面活性剤なんです。
せっけんが合成界面活性剤?それはどういう意味でしょうか?
「合成」とは二つのものをあわせて一つのものをつくるという意味です。
せっけんは油脂とアルカリの二つを合わせて作りますので、合成界面活性剤と言えます。
家庭用品品質表示法によって、合成界面活性剤のなかでもせっけんだけは分けて表記できるようになっているんです。
せっけんはせっけん、それ以外の合成界面活性剤は「界面活性剤の○○が何%」と表記します。
ただしボディソープやハンドソープなど、肌に触れるものは家庭用品品質表示法に基づき成分表示されますが、洗剤・洗浄剤になると対象の法律がかわるため、成分表示も変わります。
洗剤・洗浄剤の場合は、せっけんも合成界面活性剤として表記されます。
せっけんを合成界面活性剤として表記する場合は、「脂肪酸ナトリウム」となります。
合成界面活性剤は洗剤だけでなく食材にも使われる?
合成界面活性剤にもいくつか種類があって、危険度が違います。
暮らしに身近なものなので、とても避けて通ることはできないと思います。
合成界面活性剤はどんなものに使われているのでしょうか?
まずは洗剤ですね。
シャンプーやボディソープ、洗顔フォーム、ハンドソープなど、泡で洗うものにはすべて合成界面活性剤が含まれています。
あとは、歯磨き粉でも界面活性剤が使われています。
磨くと泡が出るのは、発泡剤という界面活性剤が含まれています。
今度歯磨き粉の成分表示を見てみてください。
また、意外なところかもしれませんが、食べ物にも合成界面活性剤が入っています。
合成界面活性剤にはいろんな働きがありますが、代表的な働きに「乳化作用」があります。
バター、マーガリン、マヨネーズなどの混ざっているもの、乳化されているものには合成界面活性剤が使われます。
食品にも界面活性剤が使われているとは驚きです!
牛乳は真っ白ですが、あれは乳化状態なんですよ。
天然の界面活性剤がはいっているんです。
また習字に使う墨汁も、分離せずに真っ黒ですよね。
墨汁は白ではありませんが、あれも上手く乳化されて均一状態がキープされているんです。
このように泡で洗うものや食べ物には、界面活性剤が使われています。
肌に刺激の強い界面活性剤「ラウリル硫酸ナトリウム」
いくつか種類のある界面活性剤ですが、刺激の強いものはできるだけ避けて暮らしたいですね。
全ての界面活性剤を覚えるのは非常に難しいので、この界面活性剤だけ覚えて避けておけば大丈夫!というのだけご紹介します。
一つ目はラウリル硫酸ナトリウム。
ラウリル硫酸ナトリウムは結構問題視されていて、インターネットで検索するとサジェストには危険といったワードが出てきますね。
大体はラウリル硫酸ナトリウムは身体によくない、という記事です。
ラウリル硫酸ナトリウムは、登場してからしばらく経つのですが、登場したてのときにはそれほど悪いものとして言われていませんでした。
ABSという界面活性剤がよく使われていた頃、ABSの安全性が示唆され、かわりに使われたのが「LAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム)」。そしてそのLASの後によく使われるようになったのがラウリル硫酸ナトリウムです。
界面活性剤は登場してから少し年月が経った頃に、「実は身体に悪いものだった」と話題になる。
この繰り返しが多いんです。
もちろんそうでない界面活性剤もありますが。
ラウリル硫酸ナトリウムも、最初のころは危険性は特に指摘されていなかったのですね。
ラウリル硫酸ナトリウムは刺激が強いので、肌荒れしやすい方は避けるようにしてください。
シャンプー、ボディソープ、歯磨き粉によく含まれています。
どの程度影響があるかわからないのですが……歯磨き粉は少し怖いですね。
界面活性剤にはタンパク質の変成作用がありますので。
我が家には息子が2人いますが、生まれてから今日まで一度も歯磨き粉を使わせたことはありません。
歯磨き粉を使わなくても、虫歯ができたことはありません。
ラウリル硫酸ナトリウムはできれば避けたほうがいい界面活性剤かと思います。
少しややこしい話になりますが……ラウリル硫酸ナトリウムは違う名前で表記されることがあります。
ボディソープ、ハンドソープなどの身体に触れるものは化粧品扱いとなり、薬事法によって「ラウリル硫酸ナトリウム」と記載されます。
一方で洗剤の場合は、薬事法ではなく家庭用品品質表示法の扱いになりますので表記が変わります。
洗剤に含まれるラウリル硫酸ナトリウムは、「アルキル硫酸エステルナトリウム」と表記されます。
化粧品と洗剤とで合成界面活性剤の名前が変わるんですね!先ほどの合成界面活性剤とせっけんの話でも出てきました。
こんな風に表記が変わってしまうのは、どうにかしてほしいと昔から思っているんですが……(笑)。
肌荒れしやすい方、洗い物の頻度が多い方は、アルキル硫酸エステルナトリウムを避けて食器用洗剤を選ぶようにすると良いでしょう。
肌に刺激の強い界面活性剤「ラウレス硫酸ナトリウム」
できるだけ避けたい界面活性剤の2つ目はラウレス硫酸ナトリウムです。
最近使われているのをよく見かけますね。
ラウリル硫酸ナトリウムよりは刺激性が少ないので、そこまで気にしなくてもいいかもしませんが、名前が似ているのでセットで覚えておくといいかもしれません。
先ほど、ラウリル硫酸ナトリウムはABSの問題性が示唆されてからLASに続いて出てきた界面活性剤、とお伝えしましたが、ラウレス硫酸ナトリウムはラウリル硫酸ナトリウムの安全性が問題になってから登場した界面活性剤です。
なのでラウリル硫酸ナトリウムよりは刺激は低くなっています。
現に肌荒れに悩んでいる方、まだ肌機能が未熟なお子さんは使うのは避けたほうが良い成分です。
特に小さなお子さんがいる家庭は本当に洗い物の回数が多いですしね……刺激の強くない洗剤を使ったほうが良いでしょう。
まぁ、使っていて全然肌荒れしないよ、というのであれば、使用しても問題ないかと思います。
ラウレス硫酸ナトリウムを使うかどうかの判断は、この程度で十分です。
そしてラウレス硫酸ナトリウムも化粧品と洗剤とで表記が変わります。
ボディソープ、ハンドソープなどでは、薬事法により「ラウレス硫酸ナトリウム」。
洗剤の場合は、家庭用品品質表示法により「アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム」と表記されます。
カタカナがややこしいですが……ラウリル硫酸ナトリウムとラウレス硫酸ナトリウムの2つだけは頑張って覚えておきます。
まとめ
茂木さん、ありがとうございました!
化学物質は難しくてよくわからない、危険なもの、というイメージがあったのですが、実はとっても身近なものでした。
そして化学物質の一つである、合成界面活性剤もいろんなところで使われている身近なものでしたね。
化学物質、合成界面活性剤のどちらも、すべてが危険なものではありません。
いつも口にしているあの食品にも、合成界面活性剤が使用されていたとは、驚きでした。
これだけは避けておこう、という合成界面活性剤は覚えておいて、そうでないものは必要以上に怖がらないようにしたいですね。
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました!
またお会いしましょう♪